頭ジラミというのは、大人でも子供でもついてしまう厄介なものですが、特に子供の場合は、保育園や幼稚園などでのお友達との接触が多いので移りやすいです。
では、子供の頭ジラミを発見したらどうすればいいのでしょうか。保育園や幼稚園には行けるのか?具体的な対処法にはどんなものがあるのでしょうか?
子供のフケと頭ジラミの違いを知ることが大切
子供は頭皮の皮脂などの分泌が活発で、帽子を被る機会も多いので、よくフケが出やすいです。
フケが出やすい子もいれば、そうでもない子もいるようですが、頭ジラミとこのフケは、一見すると見分けがつきにくいことがあります。そこで、フケと頭ジラミの違いについて、よく知っておきましょう。
フケの場合
ただのフケの場合について箇条書きをするとこうなります。
- さらさらしていて、乾いている感じ
- 頭皮の近くに主に出て、触ると取れる
- 大きなフケでも、つまめばすぐに取れてしまう
- シャンプーで簡単に落とせる
頭ジラミの場合
頭ジラミの場合はこうなります。
- フケとは違い、頭皮に近いところから遠いところまで、くっついていることが多い
- 髪の毛を包むようについている
- さらさらしていない
- 取ろうとしても、爪などを使って力を入れないと取れない
- シャンプーしてもなかなか落ちない
このように、フケと頭ジラミの違いはまず、頭皮に近くないところにもくっついていることが多いということと、取ろうとしてもフケのように簡単には取れないこと、そしてシャンプーしても駆除できないところですね。
頭ジラミになる原因は?
子供が頭ジラミになると、そんなに不潔にしていないのに、なんとなく汚くしているような気がして嫌ですよね。ですが、頭ジラミというのは、不潔にしていなくてもつきます。
その原因は、主に「人の頭から頭へ」移る場合が多いようで、他には、「頭ジラミになっている人のタオルなどを使ってしまった」といったこともあるようです。
頭ジラミは気が付きにくい
このように、人から人へと移ってしまうことの原因の一つに、頭ジラミは気が付きにくい、といったことがあるようです。
私の友人は、本人が突然頭ジラミになったことがあるのですが、その原因が、実はお子さんの頭ジラミでした。同じタオルを使っていたからなのか、頭と頭をくっつけてしまったからなのかは不明のようですが、友人本人はかゆみで気が付いたそうです。
ですが、子供が頭をかゆがっていても、初めはまさか、頭ジラミだとは思いませんよね。子供は汗もかきやすいですし、フケも出やすいので、全く気が付かなかったそうです。
このように、頭ジラミというのは気が付きにくいのですが、なぜなるのかと言うと、頭ジラミを持っている人の頭との接触や、その人が使ったタオルなどのようです。
頭ジラミになってしまった場合の対処法は?
実際に子供が頭ジラミになってしまったらどうすればいいのでしょうか。ここでは対策をご紹介します。
まずは他の家族にうつらないように、同じタオルを使ったりしない
シラミというのは、髪の毛から落ちてしまうと、長くは生きていられないのだそうで、通常2、3日で死滅するそうです。
ところが、頭ジラミになっている子供が使ったあとのタオルなどを使ってしまうと、他の家族に簡単にうつるので、友人の家族は、なんと全員がシラミになてしまったそうです。
シャンプーすれば大丈夫だと思っていたのが間違いだったようで、同じタオルを使ったことが原因でした。
シラミは床に落ちればいずれは死にますが、頭から離れてもまだ生きてるので、同じタオルを使わないことや、バスタオルなども気をつけたほうがいいです。
シラミが死んでも、卵が生き残っていることもあるので要注意ですね。
薬局に売っている、頭ジラミ用の粉末シャンプーを使って駆除する
この方法が、頭ジラミの基本的な対処方法で、頭ジラミ用の粉末のシャンプーなどが薬局に売っているので、まずはそれで根気よく駆除するしかないです。
主な製品に、スミスリンという成分があるので、これも薬局ですぐに手に入るので便利ですよ。
布団はどうすればいいいのか
頭ジラミになってしまった子供の布団はどうすればいいのでしょうか。実は、頭ジラミになった場合、これが一番の問題です。
まずは枕や枕カバーを洗濯し、よく干して、布団にはシラミ退治の薬剤を撒きます。
バルサンもありますが、バルサンの場合は主に効くとされているのがダニやノミのようで、シラミの除去にはシラミ用の薬剤があるようです。
まずは薬剤でシラミや、シラミの卵を殺したあと、シーツなどはきれいに洗い、布団はよく天日干しをすると、ほぼ完全にシラミ対策は大丈夫なようです。
その他、布団乾燥機を使ったり、布団クリーナーを使って徹底的に掃除をするのもいいようで、これらを全部やったほうが良いと思います。
保育園や幼稚園などには届けたほうがいいの?
頭ジラミは、実は幼稚園や保育園、小学校でも、よくプールの季節などの時にお手紙が配布されるのですが、まずはシラミが沸いたことを園や学校に知らせなければならないです。
頭ジラミによってお休みしたほうがいい場合と、休まずに済む場合があるのですが、お休みするべきなのは、見た目にもシラミがよく見えるくらいの時で、つまりは発見したばかりでまだ治療や対策をしていない時ということになりますね。
その他、保育園などをお休みする必要はないけれど、プールなどの時期にはプールだけをお休みするべきな時もあります。なぜかと言うと、頭ジラミは接触感染だからなのですね。
子供にいくら、言い聞かせていても、実際に園に行ってしまったら、誰と接触するかどうか、どの程度の接触なのかわかりませんし、万が一、床に落ちたシラミが他の子供に移ったら大変ですから、たかがシラミ、と思わずにきちんと報告するようにしましょう。
その際に、先生の方でも気を遣ってくれるようで、シラミであることを周囲に教えたりするようなことはないようですから、安心ですね。
まとめ
頭ジラミは、気が付きにくいですが、かゆみが酷い時などには、わりと見分けがつきやすいです。
病気ではないので、隔離したりすることは必要ないですが、子供が頭ジラミになったら、家族や他の子供に移らないよういな配慮が必要になってきます。
こうした配慮が、実際に予防にもつながるので、子供が頭をかゆがる、フケに似たものがたくさん見つかった、などの時は注意してみてくださいね。