我が子は現在1歳半ですが、産まれてからずっと重度の便秘症です。早期に病院で対処方法を学び、定期的に医師から指示を受けているおかげで、少し小柄ですが元気に成長しています。

子育てしているママにとっては「たかが便秘で…」「便秘なんてよくあること」と思うかもしれませんが、時には命の危険に繋がることだってあるのです。

何気ない新生児期の育児トラブルの原因が便秘だった!ということもあります。新生児の便秘に悩むママはぜひ参考にしてみてください。

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今振り返ると便秘が原因だったであろう症状

我が子の排便は1日に1回あるかないかでしたが、私自身も重度の便秘症なので、それが1日に何回も排便する新生児にとって排便回数が明らかに少ないということに、全く気が付いていませんでした。

初めは母乳とミルクの混合でしたが、体重の増えが悪かったため完ミ育児に切り替えたところ、ミルクを飲んだ後にゲップが全く出ず、毎回必ず吐いていました。

それとゲップが出ていないにもかかわらず、おならに気づくことがあまりなかったので、新生児のおならは音がしないものなのかなと勘違いしていました。

病院を受診したきっかけ

生後3週間を過ぎた頃、夕方ミルクを飲んだ後にそのまま寝てしまったのですが、1時間ほど寝た後に突然、ミルクを吐き、まるで溺れているかのようにもがき苦しみだしたのです。

この呼吸困難のような発作は時間にして1分程度苦しんだ後に大泣きしたので呼吸しているのを確認できたのですが、あまりに突然の出来事だったので、すぐに夜間の小児専門救急外来を受診しました。

しかし症状が治まっていたこともあり、特に異常はないとのことで帰宅しました。

それからほぼ同じ時間に同じような発作が2日間続いた為、さすがにおかしいと思い、別の病院で見てもらいました。レントゲンを撮ると、ガスと便で腸が通常の3倍に膨れ上がっていました。

あの発作はこれが原因でミルクをうまく消化できず、吐き戻したミルクが喉に詰まって窒息を起こしかけていたのではないかという医師の判断でした。

すぐにガス抜きと腸内洗浄をしてもらって入院し、翌日にバリウム検査をすることになりました。

我が子の便秘の原因とは?

検査結果

検査の結果、ヒルシュスプルング病のグレーゾーンだと診断されました。ヒルシュスプルング病とは先天性の病気で、腸の一部分の神経が機能していないために消化した物を送り出すことができない病気です。

我が子の場合は、肛門に近いごく短い部分が極端に細くなっている為この病気の可能性があるが、細い部分がかなり短いので便秘として対処できる範囲だと言われました。

また、入院中は消化器官に負担を与えないために点滴と母乳で栄養を補っていましたが、その間に発作が起こることがなかったので、ミルクが苦手で消化しにくい体質なのかもしれないという医師の判断から、乳アレルギー専用の粉ミルクや他メーカーの粉ミルクを試し、我が子に合ったものを探すことにしました。

病院から伝授された便秘解消法!

我が子の場合は、通常の便秘なら効果があるはずのお腹マッサージ・綿棒浣腸・腸を刺激するタイプの下剤(ラキソベロンという液体の下剤)は効果がなかったため、座薬タイプの下剤と浣腸(ひょうたん型で液体を肛門から注入するタイプのもの)を使い、自宅でケアをすることになりました。

1日1回、座薬を入れて排便させます。それでも出ない場合は浣腸します。新生児期に下剤や浣腸を使用しても癖にならず、逆に便を溜めてしまってミルクが飲めないことで体重が増えないことの方が深刻だと言われていたので、毎日欠かさず排便させていました。

また、粉ミルクはいろいろ試した結果、某メーカーの粉ミルクを飲むと便が柔らかく、質がよい便が出ることが判明し、その粉ミルクに切り替えたところ、何日かに1回は自力で排便できるようになりました。

数々の育児ストレスからの解放

産まれてきてから便秘で入院するまで、ミルクの飲みが足らない、1日に何回も吐く、とにかく寝ない、の三重苦で一日中泣いていた我が子にお手上げ状態だった私ですが、入院した途端、朝までぐっすり寝るようになり(さすがに夜中の授乳がないと体重が増えないので看護師さんに怒られて起こすようにしましたが)日中ぐずって泣く回数が激減し、嘘のように毎日が楽になりました。

今となっては「うちの子、便秘が原因で窒息しかけたの!」と笑い話にしていますが、新生児のうちに経験しておいて本当に良かったと思っています。

これが離乳食が始まっている時期で、吐いたものが固形物だったとしたら…と思うとぞっとします。

我が子と同じような症状がある、便秘ではないかと悩んでいるのなら、便秘を甘く見ずに一度病院や保健師さんに相談されてみてはいかがでしょうか。