子供に怪我、病気はつきもので、経験することによって丈夫な体になっていきます。

しかし、もし入院することになったらどんな生活を送ることになるのかご存知ですか?

子供の入院は子供自身はもちろんのこと、家族も大変です。子供の入院で親が気を付けることや注意することをまとめてみました。

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子供の入院=子供だけじゃない!

普通「入院」となると病気をした張本人だけが病院で入院生活を送るものだと思いますよね。しかし、子供の入院は大きく異なります。

子供の入院=子供だけではありません。
子供の入院=子供&付き添い家族1人となります。

このパターンが基本です。しかもこれが原則24時間なのです。子供の入院には家族の協力が必要不可欠です。

子供が入院した場合、親は必ず付き添いしなくてはいけないの?

子供の入院付き添いは病院によって異なります。24時間誰かが付き添わなくてはいけない病院、または付き添いの必要はない病院です。

付き添いが必要な病院では常に子供と同じ部屋にいなくてはいけません。付き添いの必要のない病院では、面会という形で子供に会いに行きます。

私はつい先日、入院付き添いを経験しました

私はつい先日、子供の入院付き添いを経験しました。期間で言うと9日間です。

たった9日間ではありましたが、精神的にも体力的にもヘトヘトな毎日でした。出来る事ならば今後は絶対に入院付き添いはしたくないというのが本音です。

なぜ子供が入院したのか?

1歳9カ月になる我が子は、ある日突然熱性痙攣を起こしました。

夜中でしたが、すぐに救急外来へ向かい診察をうけました。診察の結果、自宅に帰ることなく即入院をすることになり、突然の入院生活がスタートしました。

入院してすぐ決めたい個室か大部屋か

入院が決まると、すぐに病棟へ移動し、入院説明と手続きをすることになります。この時点で決めておきたいのが個室か大部屋かの選択です。

途中で移動することはもちろん可能ですが、出来るならば入院直後の方が良いでしょう。

個室か大部屋かどっちがいいのか?メリット、デメリットなどを交えてまとめてみました。

子供の入院でオススメなのは個室

入院生活では、個室か大部屋で選択が出来ます。

私は自分自身の入院生活と、子供の入院生活を両方経験しましたが、子供の入院では個室をオススメします。

大人が入院する場合、皆さんが同室の人に迷惑にならないようにマナーを守って入院生活を送っています。就寝時のいびきなどでストレスを感じる事もありますが、ほとんどが我慢出来る程度です。

しかし、子供の入院生活は全く違います。

子供が入院している病棟なので、小児科病棟なのですが、小児科には0歳児の赤ちゃんから小学生、中学生もいます。

小さな子供はただでさえ入院生活でストレスを抱えています。そして、大部屋の周囲の人に迷惑をかけないようになんてもちろん出来ません。

個室を希望出来るのならば、個室の方が子供も家族も負担がグンと減るでしょう。

個室と大部屋の違いとは?

子供の入院生活は個室をオススメしましたが、ここでは個室と大部屋の違いを細かくご説明していきたいと思います。

個室の場合、個室料金という保険外の料金が発生します。これは1日につきいくらというものですので入院期間が長ければ長いほど、個室料金が加算されていきます。

部屋にもランクがあり、設備のない部屋だけの場合、部屋にトイレ、洗面が付いている場合、トイレ、洗面、シャワー付きの場合など、病院によって様々です。もちろん設備が良い部屋であればあるほど料金も高くなります。

大部屋は、一つの大きな部屋にカーテンで仕切られている部屋です。我が子が入院した病院では4人1部屋の大部屋でした。大部屋の場合、部屋代はかかりませんが、トイレや洗面は共同になります。

個室と大部屋のメリット・デメリット

個室のメリットは、なんといっても周囲の人に気を遣わなくても良いという事です。ある程度ならば物音を立てても良いですし、テレビの音も気にせずに見ることが出来ます。

子供が小さいとどうしてもグズグズと泣いてしまったりしますが、個室だと必死になって泣き止ます必要はありません。自宅にいる状態に近いのでストレスも減ることでしょう。

ただし、デメリットもあります。

定期的に看護師や先生の見回りがありますが、それ以外では子供と2人きりという事です。

だいたい付き添いをするのはママ、一時的な交代選手としてパパやおじいちゃん、おばあちゃんになると思います。家族や友人などの出入りがある場合はママも気持ち的に楽になります。

しかし、彼らが帰ってしまった後は、ママはまた子供と2人きりで過ごさなくてはいけません。閉ざされた空間で自由に身動きが出来ない生活だとママにもどうしてもストレスが溜まります。そこで子供のグズグズとなるとイライラは爆発寸前です。


大部屋のメリットは、個室とは異なり、閉ざされた空間ではないという事です。同室に誰か人がいる分、人の出入りが多いです。ある程度生活音がある分落ち着けるという人もいるのでそんな人は大部屋の方が生活しやすいかもしれませんね。

しかしながらデメリットも当然あります。

部屋はカーテンで仕切られているだけなので会話はすべて丸聞こえです。そして子供の泣き声もギャンギャン聞こえてきますし、ママのイライラした声も聞こえてしまいます。

周囲へ気を遣うのがとてもストレスにはなりますが、何事もお互い様であることには違いありません。

入院生活の持ち物は?取りに帰れる?付き添い人の食事は?

続いては入院生活での持ち物についてです。

入院生活ではどんなものが必要なのか、荷物は取りに行けるのか?付き添い人の食事はどうすればよいの?そんな疑問についてです。

入院中の必要な持ち物

入院中の持ち物は想像以上に大荷物になります。

着替え

子供の分、付き添い人の分と2人分必要になります。毎日新しい着替えを家族が届けてくれる場合は1.2枚ずつあれば間に合いますが、毎日届けてもらう事が困難な場合は多めに用意しておく必要があります。病棟内で洗濯も出来る場合がありますが、その場合には料金がかかります。

おもちゃ

入院中は本当にやることがありません。小児科病棟ですと、部屋の外にプレイルームのような場所があることがありますが、医師の許可がない場合部屋から出ることも出来ません。

ベッド内で遊ぶことの出来るおもちゃを持参すると良いですよ。ただし、大部屋の場合には他の患者さんの迷惑にならないように音のしないおもちゃを選ぶのが良いでしょう。

テッシュやタオルなど

テッシュやタオルなども準備する必要があります。タオルは手拭き用、子供のお風呂用など、用途別に複数枚必要です。ティッシュもある程度まとまった量あると安心です。歯ブラシなどの衛生用品も忘れずにしてくださいね。

おむつ、おしりふき

おむつがとれていない子には、おむつとおしりふきの準備が必要です。売店にもありますが、お値段がやや高めなのと、種類が豊富ではありません。普段使っているものを持参しましょう。

ボールペンや印鑑

入院中にはボールペンや印鑑が必要になります。様々な入院書類に記入をしなくてはいけませんし、印鑑を押印する事もあります。

以上が最低限必要になるであろう持ち物です。

アレ忘れた!自宅に取りに行ってもいいの?

入院中には、アレを持ってくるのを忘れた!自宅に取に戻りたいという場面が出てきます。

しかし、子供の付き添い人としている場合には、自由に自宅に戻ったり、外出することは難しいです。付き添い人は原則子供から目を離してはいけないというのがルールです。

ですから、自宅に戻りたいときには家族などの付き添いを交代出来る人を手配しておく必要があります。

家族でどうしても協力出来る人がいない場合には看護師さんや他の病棟スタッフが短時間子供を見ててくれる場合もありますので、一度相談してみるのも手です。

付き添い人の食事はどうすればよい?

入院中には子供には病院食が1日3食配膳され、15時のおやつがつくところもあります。しかし、付き添い人の食事は一切準備されておりませんので、自分で持参した物を食べることになります。

たいてい病棟に一つ給湯室があります。お湯や電子レンジがありますので、それらを使って食べられるものを持っていくと良いでしょう。

私はカップ麺やレンジでチンするご飯、ご飯にかけるルー、朝食用にパンやカップスープなどを持ち込みました。レトルトだと健康面で気になるという方でしたら、売店で購入してきたり、病院内の食堂でお弁当を購入することも出来る場合があります。


ただし、この時も売店に行く時には基本子供から目を離す事は出来ません。

我が子が入院した病院では、子供が寝ている時に看護師さんに一言伝えてなら売店に行って来ても良いということでした。ですが、ほとんどお昼寝をしない我が子でしたので、結局食事の時間に売店に行くことが出来ず、一日三食まともに取れない日も多くありました。

そのあたりを考慮してもある程度の食べ物や飲み物は確保しておいて買いに行かなくても良いようにしておくと安心です。

入院中のお風呂はどうするの?

入院中でもお風呂は毎日入りたいですよね。お風呂に入る方法を子供と付き添い人の両パターンをみてみましょう。

入院している子供のお風呂

入院している子供は熱がある場合には入ることが出来ませんでした。ただし、お尻洗いと体ふきは毎日してもらうことが出来ましたので、清潔を保つことが出来ます。

お尻洗いは、看護師さんが桶にお湯をはって持ってきてくれます。そこにプールに入るようにお尻をドボンとつけて洗います。お尻が洗えたらあとは温かい体ふきタオルをもらい全身綺麗に拭いて終了です。

頭は基本洗いませんが、週に1.2回先生の許可があれば洗ってもらえます。美容院の頭を洗うイメージです。

付き添い人のお風呂は自宅

付き添い人のお風呂は残念ながらありませんでした。感染症を考慮して家族は一切入れなかったので、お風呂に入りたければその都度自宅に戻ります。この時ももちろん交代の付き添い人を手配してからになります。

小児科は基本何時でも付き添い人の交代は可能です。ですからパパの仕事帰りに病院によってもらい、ママはお風呂に自宅に戻る、お風呂が終わったら病院に戻ってパパとバトンタッチというのがお決まりのパターンです。

「疲れる」「眠れない」「ストレス」子供の入院は本当に疲れます…

子供の入院期間中は、「疲れた」の一言です。これは子供もそうですが、家族も本当に疲れます。

子供の疲れた!

子供は体調が悪くても遊びたい、走り回りたいと体を動かしたがりますよね。入院中には生活スケジュールも決まっていますし、行動できる範囲が部屋だけです。当然外に出たがりますのでグズグズします。

そして熱が下がるまでは点滴や採血の検査、薬を飲むこともあります。普段したことのないことばかりでストレスが溜まります。夜には夜泣きをしたり、癇癪をおこす事もありましたので、相当なイライラがあったのだと思います。

付き添い人の疲れた!

付き添い人も大人とは言えども、大部屋での入院生活はこれまでの生活とは大きく異なります。

我が子の行動が周りの人に迷惑をかけないように常に静かにさせなければいけない、けれども相手は子供です。そんなことはお構いなしに泣き叫ぶこともありました。そして他の子も同じように泣いてしまうのです。

就寝時間と同時に夜泣きが始まったときは悲惨でした。泣かないでと言えば言うほどヒートアップしていく泣き声。我が子からスタートして他の子へと連鎖し、寝られない夜も何日かありました。そしてその逆もありました。

ベッドも付き添い人用のベッドが用意されているわけではありません。子供と同じベッドで一緒になって寝なくてはいけません。寝返りをうてないほどの狭いベッドでぐっすりと寝られない毎日は本当にストレスが溜まりました。

まとめ

我が子の場合は9日間という入院生活でしたが、退院して自宅に戻ると何かがはじけたような明るい表情に戻りました。付き添いである私も徐々に疲れを回復させることができて普段通りの生活に戻ることができました。

子供の病気は本当に突然でいつ入院になるかも分かりません。今回の記事が子供の急な入院生活の参考にしてみてくださいね。