子供の熱性痙攣という症状を目の前で見たことはありますか?周囲にいる人はその症状を見ると驚きを隠せないでしょう。

では、熱性痙攣とは一体どんな症状が出るのでしょうか?その原因も詳しくまとめてみましたので、体験談と一緒にご紹介したいと思います。

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熱性痙攣はこんな症状!起きやすいタイミングや子供の年齢、熱性痙攣の原因は?

子供の熱性痙攣が起こると、多くの人がまずパニックになります。

子供が突然、両手両足をピーンと硬直させてピクピクと痙攣させます。意識はなくなり、呼吸は荒く不規則で、目は上を向いて白目になり、まばたきはしません。中には泡をふいたり・嘔吐・皮膚や粘膜が青紫色になるチアノーゼになる場合もあります。痙攣の症状は数秒~5分以内におさまるの場合がほとんどです。

熱性痙攣はなぜ起こるの?

熱性痙攣は、子供が発熱して高い熱が出る時に脳は大きなストレスを感じます。すると、体がこのストレスに耐えきれなくなり、痙攣として発作が起きてしまいます。

熱が出ている時の痙攣が熱性痙攣熱が出ていない時の痙攣はてんかんの疑いや他の病気が隠れている可能性もありますので、詳しい検査が必要になることがあります。

熱性痙攣は何度くらい熱で起こる?

熱性痙攣が出やすい体温の目安はありませんが、熱の出始めや熱が上がっていく時に起こりやすいです。子供の発熱は37.5度以上が目安です。

ただし、子供は元々高体温ですので、泣いた直後や激しく動いた直後は一時的に熱が上がることがありますので、注意してくださいね。

熱性痙攣を経験しやすいタイミングは、赤ちゃんの最初の発熱と言われる突発性湿疹やインフルエンザなどの高熱が出やすい時です。ただ、熱に強い子は高熱が出ても熱性痙攣を起こさない子もいますし、逆に熱に弱い子は熱が出ると熱性痙攣を頻繁に起こしてしまう事もあります。

熱性痙攣を起こしやすいのは何歳まで?

熱性痙攣を起こすのは小さな子供がほとんどです。起こりやすい年齢は生後半年頃から5.6歳頃までです。

生後3カ月未満での痙攣は時間を問わずすぐに病院へ行ってください。子供が大きくなるにつれ、徐々に熱性痙攣の症状は治まっていきます。

熱性痙攣の原因は遺伝?

熱性痙攣を起こす原因は遺伝が関係しています。

しかし、パパやママなどの血のつながりのある人が経験したことがあるからと言って絶対に熱性痙攣を起こすというものでもありません。遺伝で起こる可能性があるという程度に捉えていただいた方がよいでしょう。

熱性痙攣が起きた時の対応とは?

では、突然熱性痙攣が起きてしまったら私たちは何をすればよいのでしょうか?

とにかく冷静になる

熱性痙攣自体は後々障害が残ったり、死に至る症状ではありません。この事を覚えておき、痙攣が起きてしまったらとにかく冷静になって痙攣の状態を確認します。

といっても、医療関係者や痙攣を何度も見てどんなものか分かっている人以外は冷静に見ていられる人はいないはずです…。

子供の体を横に傾ける

熱性痙攣の症状が起きている最中ですが、体をゆっくりと横に傾けてあげてください。上を向いている状態ですと、嘔吐をしてしまった場合に窒息する恐れがあります。

横に体を傾けてあげると窒息の危険も避けられます。

痙攣の時間をはかる

痙攣が何分続いているかを計測してください。重要ポイントは5分以上続いているかということです。

熱性痙攣の場合、長くても5分程度で症状が治まっていきます。最初は小刻みなピクピクから徐々にゆっくりとしたピクピクになり、元通りになっていきます。

見ている側はたった5分が10分20分に感じるかもしれませんが、とにかく落ち着いてくださいね。

体の状態を覚えておく

問題のない熱性痙攣は両手両足を左右対称にピーンと伸ばしています。

この両手や両足に左右差がないか呼吸をしっかりとしているか顔の色や唇の色、目の動きはどうか、後々に病院に行った時にも確認されますので、しっかりと把握しておきましょう。

熱性痙攣が治まった後は病院へ行く事をおすすめします(個人的意見)

医師からは問題のない熱性痙攣が治まって、その後子供の状態が普段通りであれば急いで病院へ行く必要はないと言います。しかし、そうは言われても不安になるはずですし、問題のない熱性痙攣なのかも判断しがたいですよね。

私は子供の熱性痙攣を目の前で見ましたが、パニックになってしまい救急外来へ行きました。救急車を呼ぶパパやママも多くいるようです。

我が子は1歳9カ月になった頃、熱性痙攣を起こしました

我が子は1歳9カ月の男の子ですが、ほんの数週間前に初めての熱性痙攣を経験しました。

本当に突然でパニックになりすぎて、自分がどんな行動をしたのかもあまりしっかりは覚えていませんが、記憶にあることを綴っていこうと思います。

両親(私たち夫婦)の既往歴

私たち夫婦は幸いにも大きな病気を経験したことはありません。子供の頃に熱性痙攣を経験したこともありませんでした。

私たち夫婦の両親、兄弟にも熱性痙攣の既往歴がある人はいません。

我が子の熱性痙攣が起きた!

ある日の夕方、熱があるかなと感じました。けれど、かかりつけの小児科も診察時間が終わり、眠たそうにしていたのでそのまま寝かせることにしました。

深夜二時ごろ、泣き声がしているなと思い横を見ると、熱性痙攣が突然始まりました。

両手をピーンと天井に伸ばし、足はタオルケットが掛かっていて見るのを忘れましたが、目は上を向いてやや白目の状態でした。部屋の電気が豆電球だったので、よく見えなかったといったほうが正しいです。

小刻みにピクピクと体を動かし、「痙攣だ!!」と大きな声で叫んでしまいました。その声に旦那はビックリしてすぐに起きてきました。

熱性痙攣という症状や対処法をどんなものかと調べたことがあるので、とっさに子供の体を横に傾けることは出来ました。2.3分を過ぎた頃でしょうか、徐々に痙攣がゆっくりになっていき、そのまま元通りの状態になり何もなかったかのようにスヤスヤと眠りにつきました。

その後、すぐに総合病院の救急外来へ車を走らせて診察、急遽入院をしましたが、入院中に再度熱性痙攣を起こす事はありませんでした。

我が子の熱性痙攣の原因とは

退院後の診断として、今回熱性痙攣が起きた原因は2つあります。

アデノウイルスの発熱

アデノウイルス、いわゆるプール熱、もっと簡単言えば、「風邪」です。アデノウイルスに感染して発熱、咳の症状がありました。

突発性湿疹の発熱

熱が下がり、1.2日ほど経った頃、全身にポツポツと湿疹ができ始めました。突発性湿疹です。

熱性痙攣が起こる可能性が高いとされている突発性発疹がおそらく今回の痙攣が起きた原因かもという診断でした。

まとめ

突然起こる熱性痙攣は本当にパニックの一言です。

しかし、この痙攣が正常の熱性痙攣であれば何も心配いりません。落ち着いて対応し、病院へ行けばホッと一安心出来ますからね。

熱性痙攣が起きたら、まず深呼吸をしてみましょう。