やけど虫という毒を持つアリのような虫、ご存じの方も多いと思います。以前、虫が大好きなうちの子も刺されて病院に行きました。

最初は「いつの間にやけどしたんだろう?」と正直思っていました。しかし、水ぶくれのような傷が化膿してしまい、完治までに2週間はかかりました。

夏なのに、プールに入れなかったのを覚えています。そこで、やけど虫とは何か?症状と対策を徹底調査してまいりました。

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やけど虫とは?

やけど虫
出典:http://news.livedoor.com/article/detail/10300340/

やけど虫とは

やけど虫の正式な名称は「アオバアリガタハネカクシ」です。体長7㎜前後で、とても小さい虫です。

羽は青色で、黒色とオレンジ色の体をしています。子供にとっては「綺麗なアリ」のように見えるのかもしれません。

生息地は、北海道~沖縄と日本全国です。どこにでも居ますので注意が必要になります。

とくに、田んぼや畑、川辺などの水気がある所を好むようですが、草むらにも生息しているとのことです。生息時期は、3月~11月にかけて主に活動していて、とくに6月~8月の気温が高く蒸し暑い時期に多いそうです。

2.やけど虫に刺された場合

2-1やけど虫の症状

やけど虫の体液に「ペデリン」という有毒物質が含まれています。人の皮膚に付くと数時間ぐらいで、痒み・発赤・水ぶくれが生じます。

また、やけどの痕のようになることから「やけど虫」とも呼ばれているそうです。

さらに、やけど虫の体液が目に入ると激しく痛みます。結膜炎や角膜炎などを起こし、重症化して失明するケースもあるようです。

その他、悪寒・頭痛・発熱・リンパ管炎といった症状を引き起こす場合もあります。うちの子の場合、痒みがとてもひどかったようで、掻き毟ってしまいました。

一般的な完治までは、5~10日間かかります。しかし、一度炎症を起こすと、完治までとても長いことでも知られていて、跡が消えるのに半年かかった人もいるほどです。

2-2応急手当

応急手当てとしては、まず、やけど虫が付着したであろうと思われる部分は綺麗に洗い流してください。体液がついた手で、他の部分をあっちこっち触ることは避けてください。

とくに、お子さんの場合、指に付着していて、その指で目をこすってしまうことがないようにしてあげてください。洗い流したら、市販の抗ヒスタミン剤含有のステロイド軟膏を塗ってください。

万が一、目に体液が入った場合や、皮膚症状がひどい場合は必ず病院を受診しましょう。小さい虫なのに、症状は意外と大きく現われたりします。

いずれも、症状に個人差はあるようですが、お子さんの場合は心配です。念のために病院へ行くということが、症状を長引かせないことに繋がるかと思います。

3.やけど虫対策

やけど虫の体液が付いてしまうと、残念ですが症状が出始めるのを待つのみになります。対策としては「やけど虫を寄せ付けない」「やけど虫を触らない」ようにすることが最優先です。

私なりに調べた結果、残念ですが、虫よけスプレーや蚊取り線香の効果はあまりないようです。

夜間は、あかりを求めて飛んで来ます。網戸や窓を閉めて屋内への進入するのを防いでください。少しの隙間でも侵入してきます。しっかり締め切ってください。

また、電撃殺虫器を吊るしておくのもいいかもしれません。網戸や窓には、防虫忌避効果のあるエアゾールのスプレーを吹き付けておくことも、とても有効です。

もしやけど虫が入ってきたとしても、焦らないでください。とにかく直接手で触らないことが重要です。

そして、子供の皮膚上に見つけた場合、体液が出てしまうので、絶対に潰さないようにしてくださいね。まずは、息を吹きかけて、やけど虫飛ばします。

ちなみに私の場合は、勢いよく「ふ~っ」と息を吹きかけ飛ばしました。そんなに勢いは必要なかったと思いました。小さいので簡単に飛んで行きます。

または、ティッシュを何枚も重ねて、やけど虫を潰さないように、そっと包んで取り除く方法でも大丈夫です。

殺虫剤で退治した際も、死骸を絶対に触らないようにしてください。死骸にも毒が含まれているようです。処理をした後は、やけど虫が通った場所を念入りに洗うことも重要です。

まとめ

大人はやけど虫の情報を得て、触らないという対処ができます。

しかし、虫好きのお子さんにとっては、アリのような虫が居たら、興味本位で触ってしまうことが多いと思います。そして、夏の虫刺されは、体温の高いお子さんおいては化膿しやすく、とびひの原因にもなります。

夏はレジャーも多く楽しい季節です。お子さんをやけど虫から守るためにも、ぜひ、前もってやけど虫の画像を見せておいてください。

「毒を持っているよ」と言い聞かせておくのも、やけど虫対策の1つだと思います。楽しい夏休みが過ごせることを祈っています。