首すわり前の赤ちゃんを縦抱きしていて周りから心配された事はありませんか?

今でこそクッションを入れれば縦に抱ける抱っこ紐が主流ですが年配の方から見ると珍しいようです。

私の母も新生児から縦抱きできる抱っこ紐に驚いていました。そして「首がすわってない子を縦抱きするなんてかわいそう…」とも言っていました。

そこで今回は、果たして縦抱っこは赤ちゃんに悪いのか、してはいけないのか、について考えてみました。

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首すわり前は縦抱きはしてはいけないの?

短時間なら問題ない

首をしっかり支えていれば短時間であれば問題ありません。でもゲップを出す時やあやす時に寝かしつけ、いずれの時も何時間も連続で抱っこをする事はまずあり得ませんよね。

縦抱っこを好きな赤ちゃんは多いですが、好きではない子も当然いますので、もし赤ちゃんが嫌がったり苦しそうにしたらすぐにやめましょうね。

赤ちゃんが好きなら無理にやめる必要はない

年配の方は新生児の縦抱っこは見慣れないようで少し否定的な印象を持っている方が多いです。

周りから何か言われたりする事もあるかもしれませんが、赤ちゃん自身が縦抱っこを気に入っていてご機嫌になるのであれば無理にやめる必要はないと思います。

縦抱きのメリット

機嫌が良くなる

何をしても泣き止まなくて困っている時は縦抱っこを試す事をおすすめします。我が子は生後1ヶ月頃に、寝る前に必ず2時間ひたすら泣く事が2週間ほど続きました。

何をしても泣き止まなくて夜が来るのがとにかく嫌で嫌で…。昼間に少し散歩をしてみたり、寝る時は音楽をかけてみたり、様々試しましたがどれも効果はありませんでした。

でもある日、ふと縦に抱っこした途端に泣き止んだのです。おもしろいくらいにピタッとおさまったので「今までの努力はなんだったの!?」と拍子抜けしたという経験があります。

縦抱きにするといつもと違う景色が見え、周りが見渡せるので新鮮に感じたのだと思います。大人だって同じ景色ばかり見ていたら飽きますよね。それは赤ちゃんも同じではないでしょうか。

横抱きよりも密着する

縦抱きは赤ちゃんとお母さんの体同士が密着します。赤ちゃんはお母さんに抱っこされるのが大好き。

抱っこで体が密着する事で赤ちゃんにもお母さんにもリラックス効果が得られます。縦に抱ける抱っこ紐を使えば体にぴったり密着する上に両手も空くので便利ですよ。

実際、寝かしつけの際や家事の際に抱っこ紐を使っていたという声は多く聞きます。

乳腺炎になりにくい

おっぱいの飲み残しや飲み方の偏りで起こる乳腺炎。同じ体勢で飲ませてばかりいると飲み方に偏りが生じ、吸われにくい乳腺が出てきます。

横抱きで授乳している方はたまには縦抱きやフットボール抱きといった授乳スタイルを取り入れる事でいつもと違う角度からおっぱいを飲んでもらえるので、乳腺の吸われ漏れが少なくなり乳腺炎の予防につながります。

消化に良い

体を起こす事でミルクが胃に落ちやすい状態になり消化にも良いです。また体を起こす事で自然とゲップが出やすくなるので吐き戻しも少なくなる効果が期待できます。

縦抱きのデメリット

赤ちゃんの体に負担がかかる

長時間の縦抱きは赤ちゃんの首や背骨に負担がかかるという説もあります。

確かに生まれたての赤ちゃんの体はふにゃふにゃなので縦抱きをする事で体に負担はかかるのかもしれません。

ただそれは毎日長時間にわたり縦抱っこをした場合だと考えられます。前述の通りゲップ出しやあやす際の短時間であれば問題はないとされています。

縦抱きでしか泣き止まない

縦抱きに慣れてしまうとそれでしか泣き止まない、眠らないという声も聞きます。でも赤ちゃんが求めているならなるべく応えてあげたいですよね。

我が子も縦抱っこが大好きであやす時は常に縦抱っこをしていましたが、抱っこのしすぎでついに私自身の体が疲れきってしまいました。

抱っこをしてあげたいけど、体が痛い…そんな時に実践していた少し楽に縦抱っこができる方法をご紹介します。

お母さんがソファやクッションに寄りかかり、自分の体の上に赤ちゃんを乗せます。

もちろん、赤ちゃんの体に手を添える必要がありますが、何にも寄りかからないで抱くよりかは腕の力が要りません。

たまにはこんな抱き方をして自分の体を休ませてあげるのはいかがでしょうか。



縦抱きのポイント

基本的な抱き方

まず赤ちゃんの脇の下からお母さんの片手を入れます。次に、入れた手を広げ首を支え、もう片方の手をお尻の下に入れます。最後に頭の方から起こしてお母さんの体に密着させます。

注意点

赤ちゃんは4ヶ月位で首がすわります。首がすわると言うのは首周りの筋肉が発達し、自分の力で首が動かせる状態です。

しかし生まれたての赤ちゃんは当然首がすわっておらず不安定。支えてあげないと前後にガクッ落ちて危険ですし、驚いて泣いてしまう場合もありますので首はしっかり支えましょう。

うまくできない時

体が小さくふにゃふにゃしているので難しいですよね。うまくできない時は赤ちゃんをバスタオルでくるむと厚みが出て安定するので抱っこしやすくなりますよ。

まとめ

私がお世話になった産院でも看護師さんも助産師さんも当たり前のように縦抱きをしていましたし、最近は縦抱きでの授乳スタイルを教えている所も多くみられますので、昔と今の育児の常識は時代に合わせて変わってきているのでしょう。

一昔前とは違い気軽に周りに育児を頼れない状況の方はとても多く、そうすると首すわり前から縦抱っこ紐を使わざるを得ませんよね。

首すわり前の赤ちゃんを縦抱っこしていて何か言われたとしても、あまり気にしないようにしましょう。

現在、新生児から使える縦抱っこ紐は広く普及しており新商品もどんどん出ていますよね。間違った使い方をしなければ赤ちゃんに影響が出る事はないので必要に応じて育児に活用していきましょう。