夏の抱っこや授乳は、ママも汗だくになりますよね。そして、赤ちゃんの頭皮や、耳の後ろから、なんだか「つ~ん」とすっぱい臭いがすることも…。
「赤ちゃんニオイって、ミルクの匂いじゃなかったの?」とびっくりするママもいるかもしれません。
そして、一度ニオイに気が付くと何度もニオイチェックをしてしまったり、「もしかして遺伝?」など、心配事が大きくなったりするものですよね。
ちなみにうちの子の赤ちゃん時代も、頭皮と耳の後ろは「小さいおじさん」のようなニオイでした。でも実は、いつの間にか臭いは消えていることがほとんどなのです。
そして、意外と簡単な対策でケアすることができました。そこで「汗臭い原因とニオイ対策」「遺伝するのか?」についてまとめてみました。
汗臭い原因
代謝
赤ちゃんの肌は、大人に比べて面積が狭いのに、発汗量は大人とほとんど変わらないそうです。それに対し、赤ちゃんは新陳代謝がとても活発で、汗がたくさん出ます。
そのため、皮脂が溜まりやすく、細菌の繁殖する原因になるのです。この細菌が分解・酸化するときにニオイを放ちます。
かいた汗をそのままにしておくと、汗の出る穴が汚れで詰まって、汗疹の原因になることもありえます。汗をそのままにせず、こまめに拭き取るとよいでしょう。
男性ホルモンの増加
赤ちゃんは、生まれて間もない頃から、一時的に男性ホルモンが増えると言われています。よって、皮脂の分泌も活発になり、ニオイの原因になります。
この時期、よく耳にするのが「脂漏性湿疹」です。皮脂腺の多い顔面や頭部に、ニキビに似たウロコのような湿疹ができることを言います。
頭皮や額などは、黄色いかさぶたやフケのようになり、触るとベタベタした感じがします。しかし、月齢とともに脂漏性湿疹は治ってくるので、心配はないと言われています。
実際、子を持つママは、わが子の症状が気になりますよね。湿疹が長引くと、赤くかゆみが出てくることもあるので、ひどい時は早めの受診をオススメします。
入浴中のニオイ対策
シャンプーでしっかり泡立てて洗う
赤ちゃんのお肌はとてもデリケートです。指を立ててゴシゴシというより、泡で優しくマッサージするように洗いましょう。
ちなみにシャンプーの量を増やしても、ニオイを防ぐことはできません。丁寧にシャンプーし、しっかりすすいであげることをしてください。
私は、上の子の場合、初めての育児ということで、入浴中に焦りが出ていました。しっかり洗えていなかったことが臭いニオイの原因だったと思います。
下の子については、慣れもあって「丁寧なシャンプー」ができていたのかもしれません。ニオイが気になることはありませんでした。
シャンプーを替える
今までの赤ちゃん用シャンプーは、一度やめてみてもいいかもしれません。
低価格で低刺激の「アミノ酸シャンプー」など、コスパのいいシャンプーがたくさん出ています。意外と「シャンプーを変えてニオイがとれた」というママの声が多いようです。
シャンプー後の乾燥
生乾きのような湿ったところは、雑菌が繁殖して臭いが増える原因になります。
タオルドライよりドライヤーの使用をオススメします。低めの温風か、冷風で根元までしっかり乾かしてあげましょう。
日常生活のニオイ対策
こまめな拭き取り&着替え
汗をかいてそのままにしておくと、汗疹や風邪の原因になります。そのため、こまめに拭き取ったり、シャワーや着替えも大切です。
暑いからといって、裸にするより薄手で綿100%素材の肌着を着せてあげたほうが、汗を吸収してくるかと思います。
爪を切る
赤ちゃんの爪は、案外すぐに伸びていることが多いです。かさぶたや皮膚を伸びた爪で掻き毟ることがないように、しっかり切っておきましょう。
母乳の質を上げる
母乳育児のママの場合になりますが、一度、食生活を見直してみるのもいいかもしれません。
ニンニクや香辛料、脂質の多い食べ物は、若干控えめに。
大変だと思いますが、なるべくなら、赤ちゃんのためにも「和食中心の生活」を取り入れてみてくださいね。
遺伝するのか?
ワキガ体質や多汗症かどうかは、生まれながらにして決まっていると言われています。
しかし、生まれたばかりの赤ちゃんは、たいていみんな汗っかきで、まだワキガ体質や多汗症とは分かりません。先に述べたように汗をかけば臭くなります。
ワキガの原因であるアポクリン汗腺は思春期に入ってから活性化するようです。よって、赤ちゃん・幼少期・小学校低学年の間には分からないのです。
赤ちゃんや子供の体臭がきつくなりやすい体質かどうかは、まだまだ先の見極めになりそうですね。あせらず、構えてみましょう。
まとめ
いかがでしたか?私も産院で、うちの子の「小さいおじさん」の相談をしました。
助産師さんからは「石鹸で丁寧に洗うことが一番」、また「くるくると円を描くように優しくね」と教えてもらいました。確かにそう洗うことによって、シワの間の汚れもスッキリ落ちてくれたのを覚えています。
赤ちゃんは首のシワにも、汚れが溜まったりしますものね。
いずれにせよ、成長とともにいつしか臭いニオイも卒業しています。あまり神経質にならずに、赤ちゃんの可愛い特徴のひとつだと思って、受け止めてみてください。
ぜひ「ニオイ対策」で汗かく季節を赤ちゃんと一緒に乗り越えてみてください!