消化器官の未熟な赤ちゃんは、消化する力が弱いために本当にちょっとしたことで下痢になってしまうことがあります。
しかし、下痢になってしまうと何かの病気ではないのか?病院に行った方がよいのか?と悩みますし、不安になってしまいますよね。
そこで、下痢になってしまった場合の対処法についてや病院に行くタイミング、下痢をしている間の離乳食をどうすればよいか下記のようにまとめてみました。
こんな症状の下痢は病院へ!
赤ちゃんの便は通常時でも大人より柔らかめで、特に母乳の赤ちゃんは緩いので下痢と判断するのが難しいですが、水っぽい便がおむつからはみ出るほどの量出てしまうことが1日に何回もあったり、いつもより水っぽい便をする回数が多い場合は下痢と判断します。
基本的にはいつも通り元気で機嫌が良ければ、脱水症状にならないように水分をこまめに取らせていれば問題ないことが多いのですが、症状によっては病気が隠されていることがありますので注意が必要です。
- 機嫌が悪く、ぐったりしている
- 嘔吐や熱が38.5℃以上ある
- 便の色が「赤・白・黒」
このような症状がある場合は、ウイルス性腸炎や腸重積等の病気の恐れがありますので、直ちに病院を受診しましょう。
上記のような症状がなく、食欲がある場合は離乳食を与えても問題ありませんが、下痢が治まるまではお腹に負担が掛からないような食事内容にする必要があります。
離乳食初期に気を付けること(離乳食を始めてから1~2ヶ月頃)
母乳やミルク等の液体しか飲んでいなかった赤ちゃんが初めて食べ物を口にする離乳食初期は、ちょっとした食べ物の変化で下痢をしてしまうこともあります。
この時期の赤ちゃんは栄養のほとんどを母乳やミルクから摂取しているので、下痢になってしまった場合は無理をせず治まるまで離乳食を中断しましょう。
また、粉ミルクは消化するまでに時間がかかるようなので、与える量を少なくすると負担が軽くなります。
離乳食中期に気を付けること(離乳食を始めてから3~4ヶ月頃)
徐々に母乳やミルク以外の食べ物に慣れてくる頃で、食べ物の固さもドロドロから少しずつ形があるものを食べるようになります。
しかし、赤ちゃんの消化器官の成長に見合った堅さの食べ物でないと消化不良を起こして下痢になってしまうことがありますので、下痢をしてしまった場合は食べ物の固さや大きさを一段階前に戻します。
また、いろんな食べ物を口にするこの時期から頻繁に下痢を繰り返すような場合は、食物アレルギーの可能性もありますので、特定の食材を食べた時に下痢をしていないか確認してみましょう。
離乳食後期に気を付けること(離乳食を始めて5ヶ月以降
ある程度の物が食べられるようになるこの時期は、徐々に大人に近い食べ物を食べるようになります。
この時期は特に肉類や揚物、バターなどの油分を多くとると下痢をしてしまうことがありますので、下痢をしてしまった場合は控えます。
また、消化器官に負担を与えないように食べ物の固さや大きさを一段階前に戻します。
下痢の時のおすすめ食材・やめておいたほうがよい食材
下痢の場合は、とにかく消化器官に負担を与えない食べ物を食べることが大切です。
例えば、普段よりもやわらかめのおかゆに豆腐を混ぜた豆腐がゆや、すりおろしたりんご、ボリュームが欲しい場合は肉の中でも淡泊で消化に良い鶏のささ身や白身魚を使うのがおすすめです。
反対に下痢を悪化させてしまう食べ物は、ヨーグルト、繊維が多い葉物野菜や芋、柑橘系の果物は消化器官を刺激したり負担がかかってしまう食べ物なので避けるようにしましょう。
また、甘いお菓子やジュースを食べ過ぎたり飲みすぎたりすると便が緩くなることもありますので控えましょう。
離乳食期の下痢になる原因は様々で、赤ちゃんによっても全く違います。
私の子供もよく下痢をしていましたが離乳食中期はほうれん草で、離乳食後期では鶏むねミンチで作ったハンバーグやいつもよりもお菓子を食べ過ぎた時に必ず下痢をしていました。
ママが日頃から食事内容を把握して、下痢をしてしまったときに何がいけなかったのか、すぐにわかるようにしておくと、すぐに対処することができますし、病院を受診する際も医師に伝えることができるので安心ですよ。