赤ちゃんの離乳食は生後5〜6ヶ月からのスタートですが、離乳食を進める上で気になるのが食物アレルギーですよね。
実際そこまでの症状が出ていなければ、病院へ行くタイミングも検査をするタイミングもよく分からないもの。
今回は赤ちゃんの食物アレルギー検査はいつ頃から出来るのか、また検査方法や費用のこともお伝えしていきます。
赤ちゃんの食物アレルギー症状はどんなもの?
まず、赤ちゃんの食物アレルギーとして起こりうる症状はこちらです。これ以外にも出る症状はありますがよくある食物アレルギー反応の一例としてご紹介します。
赤ちゃんの食物アレルギー症状
- 1)皮膚症状
- 皮膚のカサカサ、かゆみ、じんましん、発赤、湿疹
- 2)消化器症状
- 腹痛、吐き気、嘔吐、下痢、血便
- 3)鼻症状
- くしゃみ、鼻水、鼻づまり
- 4)目の症状
- まぶたの腫れ、まぶたの赤み、目のかゆみ、涙、充血
- 5)口腔症状
- 口の中の違和感やかゆみ、イガイガ、腫れや喉の痛み
- 6)呼吸器症状
- 咳、声枯れ、苦しそうな呼吸(ヒューヒュー•ゼーゼー)
- 7)循環器症状
- 頻脈、吐き気、手足が冷たくなる、顔面蒼白
- 8)神経症状
- 頭痛、意識障害(ぐったりしている等)
べーっと出すのは“食べられないよ”のサインかも?
大人であれば「こういう不快な症状がある」と口で伝えることができますが、離乳食期の赤ちゃんはもちろんそれは不可能なこと。じんましんや発疹ならママの目で確認出来ますが、特に口腔症状はなかなか分かりにくい項目だと思います。
ただ目安のひとつとして、赤ちゃんがアレルゲン反応の食べ物を口にし、イガイガや違和感を感じたときは自らべーっと出すことも多いのです。
ママとしては「せっかく用意したのに食べてくれなかった…」とガッカリするかもしれませんが、これは赤ちゃんの大事な“食べられないよ”のサインでもあるので、初めての食材のときは特に注意して観察しておきましょう。
食べさせたもの・量・症状・時間は大事な情報
食物アレルギーが出てしまい、病院にかかりたい時に記しておくべき大切な情報があります。
- 食べさせたもの(調理法など)
- 食べたものの量
- アレルギー症状の様子(写真、ムービー)
- 食べさせて症状が出るまでにかかった時間
- 血液検査
- 皮膚テスト
- 食物除去
- 食物経口負荷試験
アレルギー症状が出てから病院へ行く道中で症状が緩和してしまうことが多いため、肝心の問診時に正確な情報を医師に伝えられないことがあります。
アレルギーの場合「あ、コレ言い忘れてた!」は、大げさでなく命とりになる可能性もありますので、赤ちゃんを守るために離乳食や食事時間はしっかりと様子を見ておきましょう。
また、食事をしてすぐに激しい運動をするとアレルギー症状が誘発されることもあるので慣れた食材でない場合はお家でゆっくり過ごすことをおすすめします。
赤ちゃんの食物アレルギーは何科を受診?検査方法は?
もし食物アレルギーのような症状が出た場合、何科を受診するべきなのでしょうか?
またアレルギー検査についてはどんな方法でおこなわれるのでしょうか?
まずは小児科を受診
食後赤ちゃんに何かの異変があった場合は、まずかかりつけの小児科を受診しましょう。
アレルギー科や耳鼻科、皮膚科とも迷うところですが、まずは小児科へ行き、それからアレルギー専門医の病院を紹介してもらう等の指示をしてもらいます。
注意
ただ意識もうろうや呼吸困難など緊急を要する症状の時は救急受診してください。重篤な症状は一刻を争うので、迷わず救急車を呼びましょう
食物アレルギー検査方法
食物アレルギーの検査方法は大きく分けると、こちらの4つです。
月齢の低い赤ちゃんの場合は血液検査が主になります。一度の採血で色々なアレルギー項目を診てもらえますが、項目は受診した医療機関によって様々ですので採血前に医師に直接聞いてみましょう。
我が子は小児科内でアレルギー専門医の先生に診てもらっていますが、定期的な血液検査で調べて欲しい項目を聞かれたこともありました。親としてはなるべく一度で色々診てもらえる方が安心出来ますよね。
赤ちゃんのアレルギー検査はいつから?検査できる月齢と気になる費用
では赤ちゃんの食物アレルギー検査はいつ頃からできるのでしょうか?
また検査をしてもらったものの、正直お会計の時はちょっとドキドキ…なんてことありますよね。気になる検査費用もお伝えしていきます。
アレルギー検査の月齢は特に決まっていない
赤ちゃんのアレルギー検査はいつ頃から出来るんだろう?と思うママさんも多いですよね。
特にいつからという指定はないそうですが、離乳食を始めてからアレルギーを疑うことが多いので、生後5〜6ヶ月頃以降になることが大半です。
ただ月齢が小さいと採血するための血管も細く、また赤ちゃんの負担にもなるため1歳前後に検査する方が良いでしょう。
検査費用は乳幼児医療証があればはほとんどかからない
赤ちゃんのうちは乳幼児医療証を持っていれば医療費減額制度を受けられますので無料もしくは数百円で受けることが出来ます。
こちらは自治体によって制度が違いますので、一度お住まいの医療費制度を調べてみて下さい。
私の住んでいるところは医療機関一カ所につき一ヶ月200円で受診出来るので、血液検査もこの範囲内で済みました。ありがたいですよね。
余談ですが、我が子はアレルギー検査の採血時、血液型を同時に調べてもらいました。最近では出産した直後の血液型は後々変わることもあるという事例から、産院では調べないところも多いそうです。血液型も1歳半を過ぎてからの検査ではほぼ確実だと言われました。
お子さんの血液型が気になる時は、採血のタイミングで医師に相談してみて下さいね。
一番恐いのは自己判断の“これくらい大丈夫”
赤ちゃんの離乳食を進めるにあたってアレルギーの有無を見つけることは、とても大切でとても難しいことでもあります。
自分自身や身近な人の経験がないと「これくらいの症状なら大したことない」「これくらい大丈夫」と判断してしまいがちですが、大丈夫か危険かを判断出来るのはやはり専門知識のある医師です。
ママが少しでもアレ?と赤ちゃんに異変を感じたら、早めの受診をおすすめします。