生後3ヶ月頃までによく見られた脂漏性湿疹。それが落ち着いてきたと思ったら今度はカサカサする乾燥に悩まされたことはありませんか?

実はそれ、乾燥性湿疹かもしれません。顔や体は乾燥するイメージがありますが頭皮が乾燥するというイメージはあまりないですよね。

でも赤ちゃんの頭皮の乾燥はよくあることなのです。髪の毛に覆われていて気づきにくいですが、日常的に頭皮もチェックしてあげましょう。

スポンサーリンク

乾燥性湿疹について

乾燥性湿疹ってなに?

生後4ヶ月以降の赤ちゃんに多い湿疹です。生後3ヶ月頃までは皮脂の分泌が盛んで乾燥とは無縁だったと思います。

乾燥どころか皮脂の分泌が盛んで脂漏性湿疹に悩まされたお母さんは多いのではないでしょうか。

しかし3ヶ月頃を過ぎるとその分泌も落ち着くので、逆に乾燥が起こるのです。成長途中の赤ちゃんの肌は当然大人の肌とは違う点ばかり。

厚みは大人の半分と言われており、皮脂膜もありません。その為に内側にある水分が出て行きやすい状態にあります。

この乾燥により引き起こされる肌トラブルが乾燥性湿疹なのです。

かゆみはあるの?

大人でも乾燥している部分はかゆみが伴うことが多いですよね。赤ちゃんも乾燥していればかゆいのです。掻いてしまい、そこから雑菌が入り悪化してしまうこともあります。

治るまでは保湿に気をつけつつも、赤ちゃん自身が自分で頭を掻いてしまわないようにミトンを着け、掻いても傷になりにくいように爪を短く整えておきましょう。

予防と乾燥性湿疹になった時のフケやケアについて

肌に必要な油分は洗い落とさない

シャンプーは1日1回。赤ちゃんが汗をかいたからといってその都度お風呂に入てあげるのは悪いことではありません。

しかし何度も石鹸で体や頭を洗うと、肌に必要な油分も洗い落としてしまいます。

更に泡の洗い残しがあると肌荒れの原因にもなります。何度も洗うということはそのリスクも高まります。

シャワーを浴びせ清潔に保つのはいいですが、石鹸を使うのは1日1回にしましょう。

ゴシゴシ強く洗わない

頭皮が乾燥することにより皮膚が剥がれフケとして髪の毛に付着します。それを取ろうと力を入れてつい強く爪を立てて洗いたくなりますがそれは禁物です。

前述の通りゴシゴシ洗うことで必要な油分も落ちてしまうことに加え、頭皮に傷をつけてしまう恐れもあります。

赤ちゃんの肌はとてもデリケート、それは頭皮も同じです。たっぷりの泡で優しく洗いましょう。

私の子供が乾燥によるフケに悩まされた時に医師から貰ったアドバイスをご紹介します。

入浴の際に頭は最後に洗うのがいいそうです。湯気で頭皮がふやけてカサブタ状になっている皮膚が落ちやすくなるみたいです。

あまりにも頑固な場合は、体を洗っている間に濡らしたタオルを頭に乗せておくとより効果的だそうです。

これを試し、保湿もしっかり行うことで1週間ほどで良くなりました。

なってしまったらどうしたらいい?

大人と同じで乾燥したら保湿が第一。しっかり保湿してあげれば必ず良くなりますよ。

どうやって頭に保湿剤を塗るの?と思いますよね。

髪の毛をかきわけて指で塗っていくと簡単です。つけすぎるとベタつくことで赤ちゃんが嫌がる可能性もあるので気をつけましょう。

市販の赤ちゃん用の保湿剤はもちろん低刺激なように作られていますが、全ての赤ちゃんに使って大丈夫とは限りません。

中には肌の弱い赤ちゃんもいますよね。試しに少量塗ってみて合わないようであれば病院で肌に合った保湿剤を処方してもらうと良いでしょう。

いつ頃おさまるの?

1歳近くになれば皮膚も強くなっていき次第に落ち着いてきます。あまりにも長引く、改善しないようならば違う湿疹が疑われますので病院を受診しましょう。

脂漏性湿疹や乾燥性湿疹など、様々な肌トラブルに悩まされ心配が尽きませんよね。でも適切に対処していけば必ず良くなります。根気よく付き合っていきましょう。