子供会というくらいですから、子供のための会であり、子供が中心でなければいけないものです。その反面「これは、子供のためにしているの?」なんて思ってしまうこと、ありませんか?

そして子供会役員を断ることはできるのでしょうか?

少子化、共働きが当り前の現代では、断るためには、相当な覚悟が必要になる場合もあるのが現実です。本当に子供のためになっている子供会を作り上げるのが、役員の役目なんです。

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子供会役員って、どんな仕事が1番大変なの?

子供会に入会していると、1度は役員をしなければいけない時が来るのが一般的です。

会長、副会長、書記、会計は、どこの子供会でも必ずある役員ですが、実行委員などもある場合があるなど、地域によってまったく違います。

それぞれに責任があり、どれかひとつでも欠けてしまえば、子供会のイベントや行事が成り立たなくなってしまうこともあると考えると、どの役員もそれぞれの大変さがあり、この役員が1番大変で、この役員が1番楽だということはないと私は思っています。

しかし、1番大変な役員をどうしてもひとつ選ぶとしたら、やはり会長でしょう。

全員の意見をまとめ、市の会合に出席し、助成金や会費を含めた経費なども含め、会長の責任は大きく、子供会役員の代表として、会を円滑に遂行する大変さは、他の役員では味わうことはできないでしょう。

しかし、その反面、会長が出席しなければ、話が進まないため、話し合う日時や行事の日程を、自分の都合のいい日時に合わせることが可能なため、プライベートを確保しやすいという最大のメリットがあります。


そして、1番、楽な役員をどうしてもひとつ選ぶとしたら、副会長です。

会長とつくくらいですから、「どれだけ大変だろう」と思う方も多いはずです。

ところが、会長を始めとする役員の補佐役なので、しっかりとした会長の元運営されている子供会であれば、副会長の役割は、それほど難しいものではありません。

子供会ではなくPTAですが、役員が集まる場で、副会長の姿を見たことがないというPTAさえあるのですから、会長を始めとする役員の方がきちんと職を熟すことができる方であれば、副会長はいなくても会は進みます。


しかし、それはあくまでも役員がしっかりしている方のときの話です。

共働きでお母さんも働いている家庭が多い中、なかなか話し合いの場にも出席できないお母さんが会長に選ばれたとします。そうなると、一気に副会長の仕事は増え、会長に匹敵するほどの大変な役員へと変化してしまいます。

子供会役員の決め方は地域によってまったく違う

子供会役員の決め方は、

  • 立候補者を募り、いなければ推薦
  • 前任者による推薦
  • 最初から推薦
  • くじ引き


などが一般的ではないでしょうか。

しかし、これもまた、子供会によってまったく違い、中には、高学年の子のお母さんが役員になる、2年間続けて役員をするなど、その地域にあった決め方があり、どれが正しいということはありません。


では、子供会役員を立候補するお母さんは、どのくらいいるのでしょうか?

小さな子がいるお母さんやフルタイムで働いているお母さん、シングルマザー、介護を必要とする親戚がいるお母さんにとって、子供会役員を引き受けるのは、とても大変なことで、できるのであれば、断りたいというお母さんが大多数を占めるのが一般的。

中には、とても熱心なお母さんがいて、毎年、子供会役員を引き受けてくれるお母さんもいるかもしれません。しかし、それはそれで、反感を買うこともないとは限らないので、自分がしたいと思っていても、立候補しないお母さんの方が多いように思います。


私の住んでいる地域では、地域ごと単位の子供会はありません。広義でいう子供会に当たるスポーツ少年団が小学校にあり、息子が入会していました。

会長や副会長などの主要な役員は、高学年のコーチ陣宅の中からがお決まりでしたが、各学年の代表を選ぶとき、息子の学年は、20人弱という大人数だったこともあり、毎年のように問題が発生していたほど、決まりませんでした。

それぞれに家庭の事情があり、大変なのはみんな同じです。誰かがやらなければ、こども達が楽しみにしている子供会は、存続することができなくなってしまいます。

役員をする時期が来た時には、こどものため、自分の経験値を上げるためと思い、精一杯、努力することも大切なことです。

子供会役員を断ることはできるの?トラブルにならない上手い断り方は?

しかし、どんなに子供のためだと頭ではわかっていても、出来ればやりたくないというお母さんが多いはず。

出来ることであれば断りたい・・・そんな気持ちを持つお母さんもたくさんいます。正直に言うと、私もそんな気持ちを持つ母親のひとりです。

子供会ではありませんが、PTA役員を2度したことがあり、大変さを知っているからというのもありますが、それよりも、自分は、役員という人の上に立つ立場になるような人間だと思えないというのが、1番の理由です。

役員というのは、向き不向きがあり、誰でもできるものではないと私個人としては思っています。


では、子供会役員を断ることはできるのでしょうか?

実は、子供会の役員は、絶対に断ることができないというわけではありません。

ただし、よほどの理由がない限り、断ることで周囲との間に壁ができてしまう可能性もあるので、どうしても断りたいお母さんは、断り方を十二分に気を付けたいものです。

では、子供会役員を断ることができるのは、どんな理由でしょうか?

 

  • 役員をするにあたって、話し合いや行事の時に出席できない可能性が高い場合
  • 妊婦~未就学児がいて、その子の時に2回分役員をする意思表示をした場合
  • 転職したばかりなど、仕事を休めない理由を正直に言い、今年はできないけど○年度ならできるというように、役員をいつかはするという意思表示をした場合
  • 転勤や引っ越しの予定があるなど、任期途中で役員を降りなくてはならなくなるかもしれない場合
  • 病気持ちの場合
  • 要介護者が自宅や近隣にいる場合


子供会役員を断ることができるとしたら、上記のように、まったくする気がないわけではなく、なんらかの理由がある場合に限ると考えておいた方がいいでしょう。

また、仕事をしているお母さんが多い現代では、仕事が忙しいというのは、理由にならないと思っていた方が間違いありません。

注意

まれに、役員をしたくないからと、上記のような嘘を言って、後から嘘がばれて最悪の事態になってしまった・・・なんてお母さんもいるので、どんなに役員をしたくなくても、ばれるような嘘は、絶対についてはいけません。



周囲との関係を断ち、こどもへの影響をまったく考えないのであれば、

  • 役員決めをする席は、すべて欠席をする
  • 断固たる態度をとって、役員をしないことを告げる


こんなお母さんも、たまにはいます。しかし、これでは周囲の反感を買うのは、言うまでもありません。

ひとりの母親として、こどもに恥じない生き方をしたいものですね。

子供会に入会することで1番大変なこと・苦労することは?

子供会に入会することで、何が1番大変なのか・・・

それは、役員になることもそうですが、なんといっても人間関係でしょう。

仲良くなれるママ友ができれば、そんな嬉しい話はないですが、なかなかそう簡単にはいかない場合も少なくありません。

私は、先ほども述べたように、PTA役員はしましたが、子供会といえばスポーツ少年団の経験しかありません。スポーツ少年団に入団した頃、初のシングルマザーだったこともあり、とてもよくしてもらい、役員の経験もありません。

しかし、その反面、それを許したくないお母さん達もいて、とても微妙な立ち位置でした。

学年代表になるお母さんによって、私に割り当てられる仕事はまったく違い、次のような4年間でした。

1年目・・・
最低限のことだけしてくれればいい。
2年目・・・
事あるごとに「○○さん、あれお願い」「○○さん、これやって」と、お父さん方がするような仕事も割り当てられました。お父さん方が見かねて、代わってくれたこともありました。
3年目・・・
代わりにするから無理しなくていい。
4年目・・・
最低限のことだけしてくれればいい。少年団最後になる間際に再婚したことで、それまで以上にきつくなったお母さん達から、私を守ってくれるために立ち向かってくれました。


みなさんは、1~4年目の代表の方、どなたと仕事をしたいと思いますか?

どの代表の方だったら、円滑に会が進むと思いますか?

子供会役員になることの意味を知ろう

学年代表のお話しをしましたが、子供会役員の会長も、私は同じだと思います。

役員は仕事をこなすことだけが大切なのでしょうか?

そう思っているのであれば、それは間違いです。

会長を始めとする役員の方の気質によって、その子供会の質が決まるといっても過言ではありません。

特に、会長が人の好き嫌いが激しいお母さんであれば、役員のお母さん方は嫌われたくないために、同じように接するようになり、子供会全体がそういった雰囲気を持ちます。

会長が人を好き嫌いせずに平等に接するお母さんであれば、子供会全体が和気あいあいとした心地よい雰囲気になります。

役員であろうと、人ですから好き嫌いがあって当然です。



息子は、私の立ち位置による影響がなかったことに感謝していますが、こどもに影響があり、転校せざるおえなくなってしまったケースもあるのが現状です。

どうか、親同士の対立にこどもを巻き込まないで下さい。

役員という立場に立つということは、人に影響を与える立場に立つということです。お母さんがすることをこどもは見て、真似をします。子供会、本来の姿を見失ってしまえば、存続の意味さえなくなってしまいます。

無理のない程度に相手の立場を考えながら、子供も大人も全員が楽しめる子供会作りを目指すのが、役員の仕事だということを忘れないでください。

まとめ

子供会役員の仕事に、大変じゃない仕事はありません。

そして、子供会役員を自ら断る時には、それ相応の理由と勇気が必要です。

誰もが何らかの事情を抱えているので、残念ながら、向き不向きで役員を逃れることはできません。自分だけが大変なのではなく、みんな同じように大変なんだと思い、こどものため、経験値を上げるために、無理のない程度にがんばりましょう。

また、役員になったお母さん同士が険悪なムードであれば、こどもは楽しむことはできません。せっかく子供会役員になるなら、子供だけでなく、お母さん方も楽しめるような子供会にする工夫ができるといいですね。