ご入園おめでとうございます!直前になって慌てることがないように入園準備に必要な持ち物を早めに用意しておきたいものですね。

ここでは入園準備は手作りで用意してあげたい保護者向けに、入園グッズの簡単な作り方をご紹介します。他にも入園に必要な持ち物リスト、生地や型紙はどうすればいいのか、便利なキットやおすすめサイトも合わせてご紹介します。

お裁縫が苦手な方でも簡単に作れますので、チャレンジしてみてください。

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入園準備リストから手作りできる入園グッズを考えよう

入園前に開催される説明会で、必要な持ち物が説明されます。配布される資料をもとに持ち物リストを作ってみましょう。さらにその中から手作りできるものを選択してみましょう。

以下は入園までに必要な持ち物のうち、手作りできる物のリスト例です。

  • スモック
  • レッスンバック
  • 上履き袋
  • 着替え袋
  • 体操着袋
  • お弁当袋
  • ランチョンマット
  • 給食袋
  • 防災頭巾カバー
  • マスク
  • ひもつきタオル
  • コップ袋など

園によってサイズが指定されている物もありますので、手作りする場合はそれに合わせて作ってみましょう。

入園グッズを手作りするなら、生地は用途に合わせて選ぼう

手作りする場合、生地選びは大事なポイントです。

キルティング生地

厚手のある布でキルティング加工されているものです。オックス生地やシーチング生地よりも高めの値段となっています。

厚みがあり丈夫なので、裏地をつけなくても丈夫な袋を作れます。厚みがある分、最初初心者には縫いにくいと感じるかもしれませんが、ミシン針を厚み対応の針(14号等)に替えれば、十分手作りできます。

この生地の用途例

  • レッスンバック
  • 上履き袋
  • 体操着袋
  • 防災頭巾カバーなど

オックス生地

プリント生地として豊富に種類があり、入園準備グッズによく使われる生地です。丈夫で柔らかく加工しやすいため、給食袋等の小物に向いています。

適度なハリもあるため、スモックにするとやや固い仕上がりとなります。バッグの裏地にもよく使用されます。レッスンバッグに使用する時は接着芯を使うと厚みが出てくたっとなりません。

この生地の用途例

  • レッスンバック
  • 上履き袋
  • 体操着袋
  • 給食袋、コップ袋、ランチョンマットなど

シーチング生地

オックス生地よりも薄手で柔らかな生地です。スモックやエプロン等はこの生地だと作りやすく着やすいものです。薄手のため、荷物をたくさん入れられるようなバッグや丈夫に作りたい時には避けたほうがよいでしょう。

この生地の用途例

  • スモック
  • お弁当箱
  • 給食袋、コップ袋など

型紙を用意しよう

生地選びが終わったら次は型紙を用意してみましょう。

型紙は無料でダウンロードできるものもありますので「入園準備 型紙」で検索してみてください。その他、手作り参考本にも型紙がついているものがありますので、それを布に転写して作ります。

実際作るサイズと違うことがほとんどですので、園で指定されたサイズに直してくださいね。

型紙を用意する時間がない、裁断は失敗しそう…という方はあらかじめ裁断されているキットを購入することで対応できますよ。

入園グッズの簡単な作り方!コップ袋・お弁当袋・レッスンバック・着替え袋の手作り方法

では早速作ってみましょう。今回はコップ袋、お弁当袋、レッスンバック、着替え袋の4点の作り方を紹介します。

紹介例のサイズは通う予定の園で指定されているサイズに直して作ってみてください。

コップ袋(裏地なし)

久しぶりにミシンを取り出してきた方やお裁縫がちょっと苦手という方はコップ袋からスタートするといいですね。シンプルなのでマスターしてしまえば、お弁当袋にもお着替え袋にも応用できます。

1枚で作るシンプルな作り方ですが、慣れてきたら裏地ありにも挑戦してみてくださいね。

仕上がりサイズ:縦18cm×横18cm×マチ8cm

材料

  • オックス生地などがおすすめです。
  • コップ袋用の生地:縦25cm×横21cm(縫い代込)を2枚
  • 紐1本

作り方

  1. 上になる方以外の辺にロックミシンかジグザグミシンをかけます。


  2. 生地を中表にし、縫い代1cmでコの字の形で縫っていきます。この時、上から5cmのところに印をつけ、そこからぐるりとコの字で縫っていきます。



  3. 両脇の縫い代をアイロンで割っていきます。(割アイロンといい、仕上がりがきれいです。)
    ※この時上の紐を通す部分は縫い代より多めに折るとよいでしょう。



  4. ひもを通す口の部分(さきほど縫わなかった5cmのところ)をコの字の形でステッチをかけます。
    ※開く部分は強度を保つため、返し縫いをしておきます。


  5. 底辺のマチを作ります。角を三角形につぶし、真ん中の縫い目から両端に4cmずつ線を引いてその線の上を縫います。



  6. 三角形の上の部分は不要のため、縫ったところから1cm上をカットします。
  7. ※カットしたところはジグザグミシンをかけておくとよいでしょう。




  8. 上のひもを通す部分を作ります。1cm折り、さらに2cm折ってアイロンをかけます。



  9. 上から1.5cmのところを一周ぐるりと縫います。



  10. 表に返して形を整えます。


  11. 紐通しで紐を通し、玉どめいして完成です。


紐を2本にしてもよいのですが、1本の方が扱いやすいため今回は1本にしました。(二本にする場合は紐を通す幅を考慮して8の工程で1.5cmよりも多めに幅をとったほうがよいでしょう。)

玉どめの代わりにループエンドという丸い紐を通して使うアイテムを使ってもいいですね。

お弁当袋(裏地あり)

コップ袋よりも大きめに作りますが、作り方は一緒です。ここではちょっとレベルアップして、裏地ありにチャレンジしてみましょう。(裏地なしの場合はコップ袋のサイズを変更して作ってみてください。)

裏地ありにすることでしっかりした作りのお弁当袋ができます。

仕上がりサイズ:横30cm×縦24cm×マチ4cm

材料

  • オックス生地などがおすすめです。
  • 表生地、裏生地:下が「わ」になるように横33cm×縦27cm(縫い代込)
  • 紐2本

作り方

  1. 裁断した表生地、裏生地を中表にして両端を3cmのところで上から下まで縫っていきます。


  2. 縫った部分の縫い代をアイロンで割っていきます。


  3. 表布と裏布がちょうど半分になるように=縫ったところが真ん中になるように開いて中心部分をまち針でとめます。


  4. 上辺、下辺とも縫い代1.5cmで縫っていきます。全部を縫うのではなく以下の部分は縫わないようにします。
    • 返し口5cm
    • 紐を通す口として上2cm
    • 紐を通す口として下2cm


  5. 真ん中の中央のまち針を外し、開いて両端が三角形になるように形を整えます。


  6. 縫い代の部分をアイロンで割っていきます。


  7. マチを作ります。両端の三角形の部分を端から4cm(マチは8cm)線を引いて縫っていきます。(全部で4カ所縫う)


  8. 縫った部分から1cm上をカットして、ロックミシンかジグザグミシンをかけます。


  9. 返し口から生地を返して袋状に整えていきます。


  10. 紐通しの口の部分もしっかりと折込み、紐が通る穴がちゃんとできているかチェックしましょう。


  11. 上から2cmのところをぐるりと一周縫っていきます。


  12. 裏生地の返し口の部分をコの字のように閉じて縫っていきます。


  13. 最後に紐を2本左右から通して完成です。


レッスンバッグ

さあ、いよいよ大物の登場です。と言ってもそんなに難しくはないので、今回は裏地ありで作ってみましょう。

仕上がりサイズ:横40cm×縦30cm

材料

  • 表生地をキルティング生地、裏生地をオックス生地でもいいですし、両方ともオックス生地で作ってもいいでしょう。
  • 表生地、裏生地:横42cm×縦33cm(縫い代込)
  • 持ち手(アクリルテープ)34cm×2本

作り方

  1. 表地から作っていきます。中表にして、縫い代1cmでコの字に縫っていきます。


  2. 裏地も同じように中表にして、縫い代1cmでコの字に縫っていきます。


  3. 表地、裏地両方とも袋口の縫い代2cmのところを折り返してアイロンをかけていきます。


  4. 物を取り出した時に、裏地が飛び出してこないように、中とじと言って、裏地と表地を縫い合わせる作業をします。縫い代同士(両端の下の方を1cmくらい)を縫い合わせます。
    (※写真の黒い線の部分)


  5. 裏地が表にかえるように返して、形を整えます。


  6. 袋口の端を一周ぐるりと縫っていきます。この時持ち手も挟んで一緒に縫います。端ミシン(上から5mmくらい)をかけます。

    ※持ち手は真ん中から左右同じ幅になるように位置を合わせて縫います。
    ※持ち手は厚みがあるのでゆっくりとひと針ひと針縫うと良いでしょう。



  7. 持ち手をしっかりとつけるため、端から1cmのところを一周ぐるりと縫っていきます。


  8. 表に返し形を整えて完成です。


着替え袋

入園するとなにかとお着替えを持参することが多いものです。今回は取り出しやすい巾着袋タイプにループをつけて作ってみましょう。ループがあると、ランドセルの脇のフックにもかけられますね。

仕上がりサイズ:縦28cm×横32cm

材料

  • オックス生地がおすすめです。
  • 生地:横34cm×縦32.5cm(縫い代込)2枚
  • ループ用の丸紐:15cm1本
  • 丸紐2本

作り方

  1. 裁断した布に表側からロックミシンかジグザグミシンをかけます。


  2. 中表にして底線を縫い代1cmで縫います。縫い合わせた部分の縫い代部分2枚ともジグザクミシンをかけると仕上がりがきれいです。


  3. 縫い代を片側に倒して表側から底線の下をミシンで縫います。


  4. 中表にして、上から5cmのところまでを下から両脇の縫い代1cmで縫っていきます。


  5. 脇の縫い代開きます。開き口の部分をミシンでコの字に縫います。


  6. 表に返してループを中央の部分になるように置いて重ね、端から0.5cm内側をミシンで縫って仮止めします。


  7. 裏側にして、1cm折り、さらに2.5cm折って紐を通す口を作ります。上から2cmのところを端から端まで縫います。


  8. ループを安定させるため、上から0.2cmのところで縫い付けます。


  9. 丸紐を通して完成です。


手作り入園グッズにおすすめキット

布を選んで裁断して、他にも必要なパーツを買って…という時間がなかなかとれない方はキットがおすすめです。

あらかじめ材料が全てそろって届くので、買い忘れた!ということもなければ、裁断失敗しちゃった!ということもありません。

nunokoto 1mで作れる入園グッズ4点セット

こちらのキットはレッスンバッグや上履き入れなど入園グッズ4点が作れる材料がそろったキットです。他にもスモッグやお弁当袋、移動ポケット等があります。

  • おしゃれな生地がそろっていること
  • 作り方レシピ本がついてくる
  • 持ち手と紐の色を選べる

こどもっぽくないけれどもかわいいおしゃれな生地キットなので、大人の方がワクワクしそうです。余るように裁断されているので、数センチ大きくすることが可能な他、事前メールで相談することも可能です。

te-tte(テッテ) 手作りキット5点セット

こちらも入園準備グッズ5点(レッスンバッグ、体操着袋、給食袋、シューズバッグ、お弁当袋)を作れるキットです。

  • 男の子、女の子向け、絵本の登場人物、ナチュラル、乗り物・恐竜等柄が豊富
  • サンプル生地が無料で届くので布の状態を確認できる
  • 単品販売もあり

まとめ

毎日忙しい生活の中で、入園グッズを手作りするのは大変な作業です。簡単に作れるやり方でこれならやれそう!という方法が見つかるといいですね。入園までの間、お子さんと一緒に楽しく入園準備を進めていってください。