子供のいわゆるイヤイヤ期は、パパやママがまず乗り越えるべき第一の大きな壁ですよね。

魔の2歳、3歳とも言われますが、実はこの時期というのは、子供にとってとても大事な時期なのです。とは言っても、相手をしている親も大変です。

そこで、子供のイヤイヤ期をどうやって乗り越えていけばいいか、いくつかヒントをご紹介します。

スポンサーリンク

そもそもイヤイヤ期ってなに?

子供のイヤイヤ期とは、生まれてから今までパパやママの言うことが絶対で、助けがなければ何もできなかった子供の、人生初の「小さい反抗期」です。

なんでも自分でやってみたい、ママの言うことばかり聞きたくない、なんだかわからないけど全部がイヤ!という状態で、これを思春期の子供に置き換えてみると見事に同じことが当てはまるように、小さな子供が、周りのことやパパやママのこと、好きなこと嫌いなことがよくわかってきた頃に起こる一時的なかわいい反抗期です。

程度の差はあれ、どんな子供でも、自分でできそうだからやってみたい、と思ったり、今は言うこと聞きたくない!といういわゆる自我の芽生えであるので、お子さんにイヤイヤ期がやってきたら、とりあえずまともに育っている証拠です。喜ぶべきことなんですね。

2歳と3歳でどんな違いがある?

イヤイヤ期2歳3歳違い

2歳のイヤイヤ期

自我の芽生えが早い子供は、2歳くらいからとにかく気に入らないことがあると泣き喚いて拒否する、といったことが増えてきます。

全くそういうことがない子供もいるのですが、多くの子供が、2歳~2歳半くらいで、自分の感情を全身を使って現そうとします。

特に泣き喚いてアピールする子供は、まだ口で自分の感情がうまく表現できないために、泣いたり喚いたり時には暴れたりして、自分の気持ちを表現しようとします。

3歳のイヤイヤ期

これが、3歳くらいになると、大抵の子供が保育園や幼稚園に入園するようになり、「初めての集団生活」を経験し始めます。

ところが、中には3歳になってもまだ、イヤイヤ期が続く子供がいます。集団の中ではあまりそういった行動が見られないのに、家に帰ったとたんに嫌だ~!が始まることもあります。

これは、2歳の時の延長線であるということと共に、慣れない集団生活で、幼いながらに「ストレス」が溜まっていることで、家で爆発してしまうためす。まだ小さいのに、ずいぶん我慢していることがあるんですね。

2歳の頃との違いは、だいぶ語彙が増えてくるので単純に泣く喚くだけではなく、頑張って口で言おうとするところです。ですが、まだうまく言えないことに自分でイライラして、結果的に、やはり泣き喚いて爆発してしまうことがあります。

2歳でも3歳でも共通して言えること

2歳でも3歳でも共通して言えることは、「自我の芽生え」です。自分でやってみたい、それは今は気に入らない、気分が不愉快だ、どうしてパパやママは自分の言うことをなんでも聞いてくれないの?という心の叫びが、「イヤイヤ」という行動になって表れているだけなんですね。

ですから、本当は、成長してきたなあ、と喜ぶべきことなのです。

わかっているけれどイライラしてしまう!そんなときの対処法について

イヤイヤ期の対処法

今はそういう時期なのだから仕方がない、もう少し大きくなればまた落ち着くだろう、と頭ではわかっているけれど、親はどうしてもイライラしてしまいますよね。

特に、子供と一緒にいる時間が多いママは、あまりにもイヤイヤがひどいと、こっちまで頭がおかしくなりそう!と、自分を追い込んでしまうようなこともあります。

否定的な感情を持たない

イヤイヤ期の最もよい対処法は、まず、イライラしていることに否定的な感情を持たない、ということです。

特にママは、ギャーギャーとうるさい自分の子供に対して、本当にイライラする!と思いながら、頭のどこかで、「こんなことでイライラするなんて、自分は母親失格なんじゃないか」と、自分を責める傾向にあります。ですが、そんな必要は全くありません。

イライラしていないように見える他のママさんでも、家の中では同じようにイライラしているものです。それを、人に言ったり態度に出しているか、いないかの違いくらいなのです。

ですから、自分だけがダメなんだ・・・と思う必要が、全くないのです。イヤイヤ期は、ママも子供も一緒に成長できる絶好のチャンスなのです。

何かにつけてイライラ「させてくれる」子供にとことん付き合ってみて、子供をよく観察してみると、なんだ、そんなことで反抗してるのか、この子はこういう言い方をされるとイヤなのだな、ということがだんだんわかってきます。

そうすると、対処法もラクになってきますし、なんと言っても相手はまだ、2歳3歳の幼児。かわいいものだな、と思えてくるものです。

一度、子供と離れてみる

それでもどうしてもイライラして仕方がない!という場合には、一度、子供と離れてみるといいかもしれません。

よく、赤ちゃんが泣き止まなくてイライラするときには、一度赤ちゃんから離れて窓を開けて深呼吸するといい、なんて言いますが、それと同じで、「離れてみる」のが一番効果的です。ずっと見ているから余計にイライラしてしまうので、ちょっと子供から離れて、無理にでも全く違うことを考えてみたりしましょう。

好きな音楽を聴くのもいいですし、トイレにこもって好きな漫画を読みふける、なんていう手もあります。一度気持ちを落ち着けて、リセットすることが大切です。

引きずらないこと、これがポイントです。もちろん、子供を一人で家にほったらかしにしてどこかに出かけちゃう、ということはダメですよ!そんなことをしなくても、家の中で気持ちをリセットできる自分なりの方法を探してみましょう。ひとつくらいは何かあるはずです。

イヤイヤ期こそ、実はパパの出番!

イヤイヤ期は父親出番

子供がイヤイヤ期に突入すると、パパはどう接していいのかわからないので育児にノータッチになりがちです。

また、ママもイライラしがちなのでなんとなく、さわらぬ神に祟りなし・・・という感じで距離を置いてしまうパパもいると思いますが、それは逆効果です。

ママのイライラは倍増してしまいますし、子供のために夫婦仲まで悪くなってしまうのは悲しいことです。

「とにかくママの愚痴を聞いてあげる」

そこで、パパがまず第一にやるべきことは、「とにかくママの愚痴を聞いてあげる」ということです。

家事をあれこれ手伝ってあげるのももちろんアリなのですが、それよりも、まずはママの一番の味方になってあげることです。

言いたくても言えない愚痴がたくさん溜まっていると思うので、たくさん聞いてあげましょう。

ママに一人の時間を作ってあげる

そして、次にできることが、たまには子供を見ていてあげて、ママに一人の時間を作ってあげることです。

子供によっては、ママがいないとまだ泣いてしまう子もいるかもしれませんが、長くて1日、短くて半日くらい、もっと短くてたったの1時間や2時間でもいいので、子供はパパが面倒を見て、ママには好きなことをしてもらう時間を作ってあげると、それだけでもママはだいぶリフレッシュできます。

子供は泣いたり喚いたりするかもしれませんが、大丈夫、それで死んだりはしません。たまのお休みはゆっくりしたいかもしれませんが、そこを一歩踏ん張って、ママのために子供を代わりに見ていてあげると、とても感謝されますよ。

この時期を一緒に乗り越えることは、夫婦のきずなを深めるグッドタイミングでもあります。

まとめ

魔の2歳、3歳、子供のイヤイヤ期は、親もとても疲弊してしまう時期です。子供によっては全然イヤイヤ期という感じがしない、という場合もあるので、子供によって全く程度は違いますが、どんなに子供のイヤイヤ期がものすごくても、一生続くわけではありません。

4歳、5歳になってしまうと、一体あれはなんだったの?と思うくらい、子供のイヤイヤはピタッとなくなってしまいます。どんなに長くてもせいぜい2年弱なので、初めての踏ん張りどころと腹を括って、たまにはリフレッシュして上手に乗り切りたいですね。