子供が幼稚園や小学校に通っていると、どうしても避けて通れないのが、「子供同士のトラブル」ですよね。
なるべくなら、何も起こらないでほしいものですが、まさかのトラブルが起きてしまったら、親としてはどうすればいいのでしょうか。
相手とこちらの状況によって変わる、謝罪や解決方法などについてご紹介します。
子供同士のトラブルの原因とは
子供同士とはいえ、トラブルには何か原因があるはずですね。そこで、よくありがちなトラブルの原因についていくつか挙げてみたいと思います。
- 物の取り合いや、取った取られたなど、間に「物」が関係している場合
- ああ言われた、こう言われたということからケンカに発展する場合
- あからさまに無視をしたりといった、一方的なもの
- 友達グループの中でもめ事が起きたりといった、複数人が関係している場合
- 理由がわからない暴力
おおまかに見るとこのような原因が多いようですが、中でも、1対1でのトラブルが最も多いように感じます。
子供同士のトラブルは1対1であることがほとんどなわけ
子供同士のトラブルって、なぜ1対1のことが多いのでしょうか。私が幼稚園や小学校で見てきた中での感想は、「グループでのトラブルは先生が気が付きやすく、止めやすいから」のように思います。もめ事がはたから見て大きいほど、周りの人がすぐに止めやすいよいうことですよね。
自分の子供が「やった側」になってしまった時
ここからは、主にやった、やられた、の両方の場合について説明したいと思います。まずは、自分の子供が相手の子に手を出してしまったなどの、「やってしまった側」になった時の対処法についてです。
まずは何がどうなってやってしまったのかを把握しよう
当たり前のことですが、まずは、何が原因で手を出してしまったのか、ということをちゃんと確かめた方がいいと思います。
実は、私の子供は「やられる側」だったことが多かったのですが、中には、相手にはそんなつもりがなかったのに弾みでちょっとケガをさせてしまった、ということがあったのですね。
私はそれを、自分の子供から先に聞き、「わざとじゃなかったんだよ」と聞いていたので何も言うつもりはなかったのですが、相手のお母さんが大変気にしてしまって、電話でとても丁寧に謝罪されたことがありました。
ところが、こちらが「わざとではないので大丈夫ですよ」と言うと、なんと相手はそれを知らなかったのです。幼稚園の先生から、ただ、うちの子供に怪我をさせた、としか聞いておらず、慌ててお電話くださったのでした。
こういうこともあるので、まずは原因や、経過についてよく把握してから、対処法を考えるといいと思いますよ。
あからさまにこちらが悪かった場合や、相手にケガをさせてしまった場合
このような時は、電話で謝罪するよりも、できるだけ本人を連れて相手のお宅に行って謝罪をしたほうが、その後のお付き合いのことも考えると、潔く、また丁寧でいいと思います。
一度、故意で子供をケガさせられたこともありましたが(小学生の低学年の頃です)、もちろんこちらはものすごく腹が立ちました。ところが、相手は電話の謝罪だけですませたのですね。
目の前には、ケガをした自分の子供がいるわけです。電話でいくら謝罪されても、どうにも納得がいかなかったですし、そのことは今でも少し根に持っています。やはり、誠意を見せるためには、きちんと相手のお宅へ行って、謝罪するべきではないかな、と私は考えます。
ケガの治療費は払うべき?
相手に対してケガをさせてしまった時は、当然、治療費を払わなくては、と思いますよね。私ならそう思ってしまうのですが、これは、払わなくてもいい、が正解です。
なぜかと言うと、子供は保険が効くので、小さいうちは医療費はタダになりますよね?ですから、治療費をもらうということは、治療費ではなく、慰謝料をもらうような形になってしまうわけです。ですから、基本的には必要ないです。
ただし、かなりひどいケガを負わせてしまった場合には、いくらか包むなりしたほうがよいのではないかと思います。中には、保険の効かないケガもあるからです。
こちらが手を出してしまった時のポイントは、
- 状況を把握した上できちんと謝罪に伺う
- 治療費はいらない
- 謝罪には、本人も連れて行く
ようにすると、今後にしこりが残りにくくなると思います。
自分の子供が「やられた」側になった時
次に、自分の子供がやれれた側になってしまった時の状況別対策についてですが、自分の子供が何かされたり、ケガを負わされると、親はとても冷静ではいられなくなりますよね。ですが、まずは落ち着きましょう。
自分の子供に落ち度があったのかどうか確認する
やった側と同じですが、やられた側も、まずは子供の話だけを鵜のみのせず、子供にも落ち度がなかったのかどうか、できれば先生などに直接聞いて把握するといいと思います。
前述の通り、わが家の子供はやられる方が多かったのですが、物凄く腹が立ちますよね。ですが、ひとまず冷静になって、子供からちゃんと話を聞くとともに、その場に居合わせた人がいたら、ちゃんと事実関係を確かめたほうがいいです。
あからさまに相手が悪かった場合には
自分の子供にほとんど非がなく、どう考えても相手のほうが悪かったという場合には、こちらからあれこれ言いに行く前に、まずは相手の親御さんからの連絡を待ちましょう。
特に、ケガをさせられたなど、見た目でもとても可哀想な状態だと、思わず怒鳴り込みに行きたくなってしまいますよね。
ですが、そういう親の態度を、子供はちゃんと見ています。そして、大事になりそうだから、今度からは何かあっても言うのをやめよう、と思われてしまうこともあるんですね。
実際に、私の子供は、あまりにも私が怒っているので一時期、嫌なことがあってもなかなか言ってくれなくなってしまったことがありました。
子供にとって、酷いことをされたことは辛いことですが、親がそのことをさらに大きくするのは、望んでいないんですね。なので、ぐっと我慢して相手からの連絡や謝罪を待つ方が賢明です。
ただし、もしも本当にあり得ない、くらいのいわゆる「いじめ」のような酷いことをされた場合には、単なるケンカとはわけが違うので、まずは担任の先生と相談し、相手の子とも、今後どうすべきか、きちんと出るところに出て、子供のために戦うのはアリだと思います。
小学生同士の大きなケンカやトラブルの時は
幼稚園生くらいまでは、親同士で解決できればその後あまり問題に発展することがない子供同士のトラブルでも、小学生くらいになってくると、けっこう深刻な状態になることがあります。
中でも気をつけたいのが、やはり、「ケガ」。
それなりに力もついてきますから、ケガをするような事態になった時は、けっこう痛々しいことになる場合もあるので、特に男の子は、普段からむやみに暴力をふるってはいけないということを教えるべきです。
そして、実際に大きなケンカやトラブルになってしまった時は、親として、子供の手前いちいち出ていくのは気が引けるかもしれませんが、思い切って出て行くべきだと思います。
なぜかと言うと、それ以上の大事になるまで黙っていると、さらにエスカレートすることが、小学生以降は特に多いからです。まずは、担任の先生に必ず報告して、今後どうしたらいいか、きちんと相談すると、問題解決が早くなると思いますよ。
まとめ
子供同士のトラブルは、親がどこまで出て行っていいのか悩みますよね。ですが、親が子供のトラブルに関して無知でいることが最も危険なので、程度の差はあれ、必ず何が起こったのか把握するようにしましょう。
そして、やってしまった側も、やられた側も、一度双方で解決したなら、いつまでもごちゃごちゃ言わないこと、これが大きなポイントになりますよ。