産まれてから寝たきりで自分で何もできなかった赤ちゃんが、半年もすると徐々に自分の意志で物を掴めるようになり、這いずり回れる赤ちゃんも出てきて、短期間のうちにどんどん自分で出来るようになることが増えて興味の幅も広がっていきます。

そうなると心配なのが、赤ちゃんの誤飲です。

赤ちゃんの誤飲は大人が気を付けているつもりでも、思わぬものを飲み込んでしまったりして不意を突かれることがあります。

当然、そんな時は何を飲んだのかわからず、誤飲すら把握できないケースもありますね。

そこで、誤飲した時にどんな症状が出るのか、またその対処法をまとめてみました。

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呼吸の乱れ・咳

誤飲した物が気道を塞いでいる場合は赤ちゃんが呼吸しにくくなり、息が荒くなって息苦しそうにしたり、呼吸すると同時に変な音が聞こえてきたりします。

また、風邪の症状がないのに急に激しい咳をし始めたり、長時間に渡って乾いた咳をし続けている場合も誤飲の可能性があります。

咳をしている場合は、引っかかってしまっている異物を自分で出そうとしている為、少し様子を見ます。

呼吸がおかしい・なかなか咳が止まらず異物が出てこない場合は誤飲した物が何かわかっているかどうかで対処の方法が変わってきます。

誤飲した物がわかっている時

誤飲した物が尖っているものや、中毒性のあるもの(電池・タバコ・洗剤や灯油等)でなければ、赤ちゃんの舌の奥に指を突っ込んで吐かせます。

それでも異物が出ない場合は、赤ちゃんの頭を胸より低くして、背中を強く叩いて吐かせます。

また、吐かなくても呼吸や咳が治まって確実に飲み込むことができたことを確認し、便で出てくるようなものであればあまり心配ありませんが、尖っているものや中毒性があるものを飲み込んだ場合は症状が治まっていても医療機関を受診しましょう。

誤飲した物がわからない時

誤飲してしまった物の中には無理に吐かせると症状が悪化するものもあります。様子を見て呼吸の乱れや咳が止まらないようなら、医療機関を受診しましょう。

食欲低下

誤飲による食欲低下は他の病気等と見分けがつかない場合も多いのですが、例えば誤飲した物が尖っていて食道や腸壁を傷つけてしまった場合や、中毒症状が出ていて吐き気を催している場合、急に便秘になってしまった場合等に食欲がなくなってしまうことがあります。

赤ちゃんの機嫌や便を観察して様子を見ましょう。なかなか食欲が回復しない、便が出ない又は血便が出た、嘔吐した等の症状が見られた場合は医療機関を受診しましょう。

嘔吐・痙攣

発熱や下痢等の症状が全くなく、赤ちゃんが突然嘔吐や痙攣をし始めたら、中毒性のある物を誤飲した可能性があります。

誤飲した物や量によってすぐに症状が出る場合と時間がたってから症状が出る物があります。この場合、水分を取らせて中毒性を和らげたり、すぐに吐かせなければいけないと思いがちですが、誤飲した物によって対処方法が大きく変わります。

注意

誤飲した物がわかっている場合は医療機関や中毒センター等へ連絡し、対処方法を確認してください。誤飲した物がわからない場合は、すぐに医療機関を受診するようにしてください。

まとめ

赤ちゃんの誤飲は大人の不注意であることが大半です。しかも、大人の目の届かないところで起こってしまうことが多いので、対処するまでに時間が掛かることもあります。

また、最近では赤ちゃんのおもちゃも安価で様々な種類があり、早いうちから赤ちゃんがおもちゃを手にすることが多いのですが、玩具によっては思わぬところが欠けたり取れてしまったりして誤飲の原因になることがあります。

ぬいぐるみの目や鼻の部分・ボタンやファスナーが付いているような玩具等も注意が必要です。

我が子も何度か誤飲してしまい、ひやっとしたことがありました。

歯も生えていない時期にペットボトルについているビニールを飲んでしまったことがあります。まだ噛み千切れないだろうと油断していたものでした。

本当に赤ちゃんの力は未知数なので、誤飲を防ぐためにはあらゆる可能性を予想して大人が気を付けなければなりませんね。