赤ちゃん用品売り場に行けば必ず2〜3種類は目にする歯固め。

一見おもちゃと見間違えそうなカラフルで可愛いものが増えていますよね。出産祝いで贈ったり、いただいたりする機会も多いのではないでしょうか。

今回は、歯固めとは一体どういうものでいつから使用するものなのか、素材やオススメの歯固めを順にご紹介していきます。

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そもそも歯固めって必要?何のために使うの?

“歯固め”というワードを初めて耳にする機会の多くは、おそらく生後100日目に行うお食い初めのときではないでしょうか。

お食い初めの時は歯が丈夫になりますように、という願いを込めて歯固めの石を置きますよね。しかし実際赤ちゃんが使用する歯固めは、もちろん石ではありません。

歯固めは“噛む”トレーニングツール

赤ちゃんは生まれた直後からママのおっぱいやミルクを飲んでいるので“吸う”ことは出来ても“噛む”作業はまだまだ未熟です。

離乳食が始まる生後5〜6ヶ月以降に赤ちゃん自身が噛むことを覚え始め、同時に舌や唇の刺激も必要になってくるので、ここで噛むトレーニングとして歯固めが必要になってきます。

歯固めはいつから?必要な時期は歯が生え始める頃から

歯が生え始めるスピードは個人差があります。早い子は生後2〜3ヶ月から歯の先がちらっと顔を覗かせることも。

目安としては離乳食の始まる生後5〜6ヶ月あたり、歯の生え始めの時期から歯固めが必要になります。

歯固めは赤ちゃんが噛むために作られているので、歯茎のむずむず感の解消や歯茎のマッサージ、乳歯の成長、顎の発達も促されます。

歯固めのタイミング!必要になる赤ちゃんからのサイン

歯固めを与えるタイミングは、以下の赤ちゃんから“欲しい”サインがあった時からがベストです。

  • 理由がなく不機嫌な状態が続く
  • おっぱいや哺乳瓶に吸い付くがあまり飲まない
  • よだれの量が増える
  • タオルや物を噛み始める
  • 自分の手(こぶし)を口に入れる


子どもの時に経験した、歯の生え変わり時期のことを覚えていますか?歯茎が痒いような、痛いようなあの不快な感じです。

小さな赤ちゃんの口の中でも同じことが起こるので、この時期はとくに理由もなく不機嫌な状態が続いたり口の中に何か入れてむず痒さを緩和させようとします。このような状態が見られたら歯固めを持たせて上げましょう。

ちなみに我が子に歯固めを持たせたのは生後4ヶ月頃でした。歯は生えていませんでしたが急にオモチャや自分のこぶしを噛み始めたタイミングで渡していました。

歯固めはいつまで?使うのは1歳前後まで

とくにいつまでに止めなければならないということはないそうですが、離乳食に慣れてきた1歳前後が理想的です。

離乳食が完了し1歳を越えると自然と噛まなくなる赤ちゃんも多いですが、とくに無理に止めさせる必要はありません。

安全な歯固めの選び方、どんなことに気をつければ良い?

それでは赤ちゃんに与える歯固めはどのようなものが良いのでしょうか?

歯固めは安全な素材優先で選ぶ

歯固めは赤ちゃんが直接口にいれるものなので、まずは素材が安全なものかどうかが重要です。

以前は塩化ビニール素材のものが売られていましたが、この塩化ビニールにはフタル酸エステルという発ガン性物質や生殖器に影響を及ぼすものが含まれており1997年頃から欧米で発売禁止となりました。

ポリエチレン製かポリプロピレン製、木製であれば安心です。また、最近では原材料にお米が使われているものもありますので昔に比べて色々な素材のものを選択出来るようになりました。

野菜やパンを歯固めとして与える場合は注意を

中には歯固めではなく、野菜スティックや固めのパンを歯固めとして与えるという方もいます。

素材そのままが食べ物なので安心といえば安心かもしれませんが、赤ちゃんといえど噛む力は日に日に強くなっていくので、噛み切れないと思っているものでも噛み切ってしまい、食べ物をのどに詰まらせる恐れもあります。

また万が一赤ちゃんが食物アレルギーを持っている場合、離乳食前にアレルゲンとなるものを知らずに与えてしまう危険性もありますので個人的にはあまりおすすめはできませんが、もし与える場合は赤ちゃんの様子をしっかり見ながら与えるようにしましょう。

溝が深すぎるものはゴミが溜まりやすいので消毒に注意

歯固めは赤ちゃんが自分で持って使うものなので、持ちやすいものを選んであげましょう。最近はオモチャ代わりになるような、色んな素材やモチーフがついているものも多いです。

ただ、デザインの中には溝が深いものや細かい凸凹がたくさん入り組んだものはホコリや汚れが取りきれず不衛生な状態になるので、消毒や手洗いの際には注意が必要です。

「日本製~海外製まで」素材・安全重視の歯固めオススメ5選 

それでは、実際私自身が子どもに使わせていたものや周りのママさんに人気だったものを踏まえてオススメの歯固めを5つご紹介していきます。

1)歯がため おしゃぶり おむすびころりん

「おむすびころりん」という名前が日本らしい木製の歯固め。その名のとおりおむすび型にちょこんと角が生えたような形がなんとも可愛いですね。

とても滑らかに仕上げられているので生後2ヶ月くらいからオモチャとして使用できます。大人からみるとサイズは少し小さめですが、赤ちゃんにとっては持ちやすいサイズ。日本製なのも安心ですね。

2)キリンのソフィー オーガニックコレクション

フランス製のキリンのソフィーシリーズの歯固め。持ち手には浅い線と凸凹があるので滑りにくく、素材も天然ゴムと食用塗料を使用しているので安心です。

そしてなんといってもソフィーの優しい色使いと表情がとても可愛いので、プレゼントに喜ばれることが多かったです。出産祝いにもオススメ◎

3)sassy バンブルバイツ

こちらは実際我が子に持たせていたsassyの歯固めです。カラフルなミツバチモチーフがお気に入りだったのか、歯固めの時期が終わったあとでもしばらくベビーカーのお供にぶら下げていました。

水色のはねの部分に水が入っているので、冷蔵庫で冷やしてあげると歯茎のむずむず感も軽減されているようです。お値段もリーズナブル。

4)スマートマム Teething Bling

赤ちゃんとお出かけする時ってなんだかんだと荷物が多くなってママはホント大変ですよね。それを少しでも解消してくれるのがこちらのペンダントタイプの歯固めです。

ネックレスになっているので普段は首から下げておき、赤ちゃんがぐずってきたらサッと与えられるもの。最高品質のシリコンで作られていて、デザインもシンプルなので洗浄もラクラクです。

5)リッチェル 歯固めホルダー付き かめさん

家の中だけで使用するわけでない歯固め、こちらは落下帽子のホルダーがついているので外出先でもうっかり落としてしまった!という事態を防ぐことができます。

かめさんを振ると中のビーズがシャカシャカ鳴るので、オモチャ代わりにも◎お出かけケースも付いているので衛生的です。



こちらの5つはネットショッピングで買えるものなので、忙しくてなかなか店舗にいけないというママさんはぜひ参考にしてみてくださいね。名前入れ出来るものもあるのでプレゼントに最適です。

また消毒方法は各メーカーの取扱説明書に記載されているので素材により違ってきますが、哺乳瓶でミルクをあげている時期は哺乳瓶と同じ消毒液に浸けて消毒する方法もありますよ。

お口のムズムズも解消!赤ちゃんも持っていて楽しい歯固め

お気に入りの歯固めは見つかりましたか?

赤ちゃんの小さいお口の中で一気に歯が生えてくる時期、そりゃムズムズして気持ち悪いだろうなぁと大人でも容易に想像ができます。我が子も歯固めを持たせてからしばらくは、朝昼夜ずっと歯固めを噛んでいたこともありました。

最初にお伝えした通り、それだけ長い時間口にしているものなのでまずは素材第一で選ぶことが大切です。

噛むことは歯茎の発達だけでなく脳への刺激にもなるので、ぜひ赤ちゃんが喜ぶ歯固めが見つけてあげてほしいと思います。