くせ毛で悩んでいる人は、サラサラなストレートヘアを手に入れることが出来る「縮毛矯正」をしてもらうことが多いのではないでしょうか?
私も20代の頃は、よく縮毛矯正をしてもらっていました。
今はそこまで頻繁にすることはなくなりましたが、髪が多く、癖があり、広がりやすい髪質なので、縮毛矯正のおかげで、どれほど髪のストレスから解放されたか分かりません。
では、妊娠中は、縮毛矯正をすることができるのでしょうか?
カラーリングやパーマもそうですが、縮毛矯正に使う薬は強く、矯正そのものも、かなり髪にダメージを与えると言われています。
まして、お腹の中に赤ちゃんがいる場合、自分だけでなく赤ちゃんにも何か悪い影響があるのでは?と心配になるかもしれませんね。
この記事では、妊娠中の縮毛矯正は、胎児や母親に、何らかの影響を与えるのか?
もし、縮毛矯正をする場合、妊娠期間中のいつ頃やっておくとよいのか?といった点を、まとめてみたいと思います。
その前に、まずは縮毛矯正の施術の手順について、簡単におさらいしてみましょう。
縮毛矯正の手順
美容院によって、若干異なる部分もありますが、縮毛矯正の一般的な流れを見てみましょう。
1.カウンセリング
いきなり縮毛矯正の施術に取り掛かるのではなく、まずは美容師さんによる髪質チェックなどがあります。
縮毛矯正は初めてか?それとも以前にかけたことがあるのか?前回かけたのはいつ頃か?など、質問されると思います。
実際に髪の毛を触りながら、美容師さんはこの時点で、薬剤の種類やどのくらいの強さで矯正していくのか、大体のところを決められるようです。
妊娠している人は、必ずこのカウンセリングの段階で、妊娠中であることを伝えておきましょう。このことについては、後ほど取り上げます。
2.シャンプー&髪への栄養補給
カウンセリングが終わったら、まず最初にシャンプー台へ案内されます。シャンプーで髪の汚れをきれいに洗い流し、これから始まる縮毛矯正のダメージから髪を守るために、たんぱく質などの栄養補給がなされます。
3.最初の薬剤を塗布&浸透
その後、髪の毛が濡れた状態で、薬剤(Ⅰ剤)を髪全体に塗布していきます。その後ラップで髪を包みこみ、器具で熱を加え、浸透させます。時間は5~10分程度です。
4.薬剤を洗い流す
シャンプー台へ行き、この薬剤を洗い流します。
5.ヘアアイロンで髪の毛を伸ばす
塗れた髪の毛をいったんドライヤーで乾かします。そして、小さなヘアアイロンで、少しづつ髪の毛を伸ばしていきます。髪の毛が多い人は、美容師さん二人がかりでこの作業をされることも。
時々熱くなったアイロンが肌に当たることもありますので、気をつけてください。といっても、座っている側からは、なす術もありませんが、そんなこともあることを覚えておきましょう。
6.二番目の薬剤を塗布&浸透
この後、薬剤(Ⅱ剤)を髪全体に塗布していき、時間をおきます。
7.薬剤を洗い流す
再び、シャンプー台へ行き、この薬剤を洗い流します。薬剤の塗布はこれで終わりなので、最後にもう一度トリートメントが施されます。
8.カット&ブロー
縮毛矯正の料金の中に、カット料金が含まれている場合と、カットは別料金の場合もあります。
カットを希望する場合は、普通、この矯正が終わった状態でしてもらいますが、美容院によっては、矯正前にカットし、矯正後にもう一度カットして全体のバランスを調整するところもあります。その後、ブローしてもらい、終了です。
妊娠中の縮毛矯正は胎児に影響がある?
では、この縮毛矯正。お腹の赤ちゃんに何か悪い影響があるでしょうか?
結論から言いますと、胎児への影響は特にありません。しかし、病院の先生に尋ねるなら、「できるなら、しないほうがよいでしょうね」という答えが返ってくることは間違いありません。
強い薬を使うので、お母さん自身、気分が悪くなるということもあり得ますし、長時間の施術は体にも負担がかかるからです。
実際、前述の縮毛矯正の手順を見ていただいてもお分かりのように、普通の体調の人であっても、縮毛矯正はかなり疲れます。
まず施術時間が長いですし、じっと座っている時間も長く、また席を移動する回数もシャンプー台に座る回数も多いです。ですから、心配すべきなのは、赤ちゃんへの影響というよりは、お母さんの身体への影響を心配したほうがよいでしょう。
では、もし妊娠中に縮毛矯正をかけるとしたら、一体いつ頃がベストな時期なのでしょうか?次にその点を探ってみましょう。
妊娠中の縮毛矯正のタイミング。ベストな時期はいつ?
妊娠初期は、つわりのある人が多いものです。つわりの大きな特徴の一つに、においに敏感になることがあります。
縮毛矯正は、薬剤を使いますし、そのにおいは結構きついものです。施術中だけでなく、かけた後もしばらくの期間、髪を洗うたびに薬剤のにおいがします。また、長時間同じ姿勢でじっと座っていることも、かなりきつく、気分が悪くなるでしょう。
妊娠後期は、今度は、お腹が大きくなって、同じ体勢をとり続けることが辛くなりますし、シャンプー台に寝たり起き上がったりするのも、かなり大変だと思います。
また、子宮が圧迫されてトイレが近くなる人もいるので、この時期も、縮毛矯正をする時期にふさわしいとは言えません。
ベストな時期は、やはりつわりがおさまった頃の、妊娠中期、妊娠5~6ヶ月頃だと思います。その頃は、お腹もまだそれほど大きくないので、身軽に動けると思います。
妊娠中に縮毛矯正をかけておきたい人は、この時期を狙って行きましょう。タイミングを逃すと、延び延びになって、結局行けなくなった・・・ということにもなりかねませんので、よく計画を立てて、予約を入れましょう。
妊娠中に縮毛矯正をする場合、気をつけてほしいこと
では、妊娠中に縮毛矯正をする場合、気をつけたいことを、5つピックアップしてみましょう。
1.妊娠中であることを予約時に伝える
予約を入れるときには、必ず妊娠していることを伝えましょう。忘れていた場合は、カウンセリングの際に伝えます。
2.気分の良い時に施術してもらう
妊娠中期であっても、気分が悪い日や、疲れて体調がイマイチな日もあるでしょう。
予約をしていても、当日の具合があまり良くないのであれば、無理をせずキャンセルの連絡をしましょう。身体面もメンタル面もベストな時に施術してもらうことが、基本中の基本です。
3.長丁場なので、楽な服装で行く
縮毛矯正は時間が長くかかるので、できるだけリラックスした状態でいられるように、自分にとって一番楽な服装をしていきましょう。
4.トイレは我慢せずに行く
妊娠中はトイレが近くなる人もいます。トイレに行きたくなったら、我慢せずに伝えましょう。薬剤を塗った状態でも、トイレに行くことは可能です。
5.飲み物を飲んだりお菓子をつまむ
縮毛矯正などの時間のかかるメニューの時は、途中で飲み物やお菓子のサービスがあります。
飲み物を選べる場合は、そのとき自分が飲みたいものを選びましょう。何か少しでも好きなものを口に入れると、気分が良くなるものです。
まとめ
このように、時間と手間のかかる縮毛矯正ですが、施術後、髪の毛にかける時間や労力は劇的に減ります。
ヘアスタイルが決まっていると、明るく前向きになれます。産後しばらくの間は、なかなかゆっくりと美容室にも行けないので、体調がベストな安定期のうちに、扱いやすい髪に整えてもらいましょう!