妊娠中であっても、おしゃれを楽しみたい。でも、お腹が大きくなってくると着たい洋服も着れず、ヒールも履けず…。

そんな時せめて爪だけでも可愛くしていたいプレママは多いのではないでしょうか。

最近ではネイルサロンも増えたり、手軽にセルフネイルが楽しめるようになり、ネイルが楽しみのひとつになってる方も多いと思います。

私もお店を経営していたのでネイルは欠かせないものになっていました。そんなネイルも赤ちゃんに影響がないか心配になりますよね。

そこで、私が助産師さんに教えてもらった妊娠中のネイルで気をつけたいことを紹介します。

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ネイルは赤ちゃんに影響はあるの?

悪影響のある成分

ネイルには、フタル酸ジブチルやトルエンといった人体に影響を与える成分が含まれているそうです。

妊娠13週までにこれらの成分にさらされると、赤ちゃんに悪影響が起こる可能性もあると言われています。しかし、ネイルに含まれる量はごく少量なので過剰に心配することはないとされています。

実際先生にも、そんなに心配することはないと言われました。これを気にしたら、外出もできなくなるくらいのことで、まれに影響がでることがあるということだそうです。

妊娠が発覚するのがだいたい妊娠8~9週くらいなので悪影響を受けるかもしれないとされる期間の半分以上は気づかずにネイルしている人がほとんどなんですよね。

どうしても心配という方は思い切ってネイルをやめたり、成分を確認してネイルをするなどした方がいいかもしれませんね。

つわりの悪化の原因に

マニュキュアにはどくとくの匂いがありますよね。普段は平気であっても妊娠中はとくに匂いに敏感になります。

赤ちゃんに影響があるというよりは、ママのつわりの心配の方が強いそうです。

マニュキュアを落とすための除光液も匂いが強いため、気持ち悪くなることがよくあると言われました。マニュキュアや除光液を使う時は、長時間の使用を避けて、換気しながら体調と相談しながらにしてくださいね。調子が悪くなった時はすぐに中断しましょう。

爪は健康のバロメーター

私の中で1番驚いたことが、爪の色で健康状態を判断することがあるということです。

爪の色は健康状態が出やすく、妊婦さんの悩みの一つである貧血を判断するのによく使われるということでした。

検診では採血などをするのでその時に貧血だとわかればいいのですが、採血をしない時に爪の色を見て貧血に気づくこともよくあるとのことでした。

貧血がひどいと、赤ちゃんに危険が及ぶこともあります。日頃から貧血が気になる方はネイルを控えておくと貧血の判断材料のひとつとなると思います。

妊娠中期頃からは出産に向けた準備を

妊娠中期からは出産準備

妊娠中期に入ると、赤ちゃんを迎えるために様々な準備を始めると思います。

衣類や寝具、チャイルドシートやベビーカーなどわくわくしますよね。これらを早めから準備するのはいつ何が起こるかわからないからですよね。

出産はいつ何が起こるかわからない、ということです。

40週お腹の中にいられればいいのですが、切迫早産など思いもよらないことがあり、出産になることも多々あるのです。そうなった時、爪で計測する器機をつけることもあります。

ネイルはすぐに落とせるようにしておきましょう。

流行りであるシールやラメなどでデコレーションしてあるものは落とすのに時間がかかります。また長持ちするジェルネイルでは、専用のリムーバーでないと落とせず、かなり時間がかかることがあります。


「妊娠中もおしゃれは楽しむべき。でもおしゃれより赤ちゃんが無事に生まれてくることの方が大事。」当たり前のことなのですが、助産師さんに言われてハッとしました。

赤ちゃんが無事生まれてくるのが当たり前と思ってしまいがちですが、赤ちゃんが生まれてくるのはとても大変なことなんですよね。

出産が近づいたらいつ何が起こってもいいように、身体も準備が必要ということです。すぐに落とせるネイルを楽しむようにしましょうね。

予定日が迫ってきたらあらかじめ落としておきましょう。

いつまでネイルしていていいの?

いつまでということはありません。しかし先ほどと重なりますが、いつ何が起こるかわからないことは頭に入れておきましょう。

赤ちゃんの育ち方など妊娠の経過によって大きく変化すると思います。お腹が大きくなってくるとサロンに行くのは大変だったり、同じ体勢でいるのは大変です。

私の担当だった助産師さんは、足のネイルを落としている間に窮屈な格好だったからか破水して出産がはじまったことも実際あったと言っていました。

サロンであってもセルフであっても、お腹が大きくなり大変になる前にオフしておいた方がいいと思います。

ネイルしていることで命取りになることも

私はお店を経営していました。妊娠7ヶ月頃までやっていたのですが、身だしなみにはかなり気を遣っていたため、普段からジェルネイルをサロンでしてもらうのが習慣でした。

妊娠生活は順調に進むものとばかり思いこんでいた私。妊娠4ヶ月のときにお店で体調が悪くなり倒れて救急車で運ばれました。このときももちろんジェルネイルをしていました。

意識が朦朧としていたため、うろ覚えなのですが、爪に器機をつけてもあまり反応がなかったので、救急隊員の方がかなり慌ていたのをよく覚えています。

意識がはっきりした時に見るとネイルは削られていました。

結果母子ともに何事もなく済んだので良かったのですが、もし何かあったときにネイルを削ったりする時間が命取りになることもあるのではないかと、怖さを感じました。


できればマニュキュアに!すぐ落とせるように、重ね塗り・デコレーションもなし

しかしお店に立つ以上綺麗にしていたい…葛藤の末にマニュキュアを塗っていました。すぐ落とせるように、重ね塗りなどはせずにデコレーションもしないようにしました。そして常に除光液は持ち歩くようにしました。

そこまでしてネイルをしてた意味って…と今思い出すと疑問に思いますが、その当時は爪まで完璧の私でありたかったのだと思います。

妊娠中なんてたったの40週。なにか理由がない限り、そのくらいネイルを我慢してもいいのではないかと思います。

お店を辞めてからは1度もネイルはしていません。子供が手がかかるためネイルの時間がないというのもありますが、価値観が変わったのもあると思います。もうすっかり気にならなくなってしまいました。それはそれで女子力の低下を言われてしまいそうですが…。



ネイルをしていることでストレスを軽減できて、妊娠中の緊張を和らげることができるという研究結果もあると聞きました。確かに爪まで可愛いととてもウキウキしますよね。

そのため、ネイルが良い悪いとは一言には言えないと、私は思います。ご自身の体調や赤ちゃんのことを第一に考えていれば良いのだと思います。

身体と相談しながら、おしゃれを楽しみ、思い出に残る妊娠生活にしていただけたら良いなと思います。