プールの季節になると子供の水いぼが出てくることが。なかなか治らずに苦労している場合もあるのでは?

子供の水いぼの症状とうつり方、5つの治療法をまとめました。

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水いぼってどういう症状?

夏になると子供の間で流行するので、「水いぼ、流行しているらしいよ!」という言葉を耳にすることもありますよね。

80%以上が10歳未満でかかるといわれ、幼稚園児・小学校の低学年を中心に学校のプールなどで感染します。

水いぼの表面はツルツルしていて、ちょっと大きくなると中心が白っぽく、まるでニキビのようです。「かゆい?」と聞いても「ぜんぜん」と返ってくるので最初はあまり気になりません。

胸・背中・ひざの裏・わきの下・首・脇腹などを中心にできますが、増えてくると顔や腕にも症状がでます。



うちの息子の水いぼも腕や脇腹の5個くらいから、一気に多くなりました…。

ひじの内側など軟らかいところにちいさく赤い点々ができて、徐々に白いものになるんです!「水いぼじゃない?」と知り合いに言われ、私は初めて水いぼを知りました。

水いぼが多くできてしまったお子さんは、100個単位でできるということでびっくりです。

水いぼは専門用語では「伝染性軟属腫」というんです。聞きなれないですよね。

ウイルス感染によってできるもので、一般的なイボである「ヒトパピローマウイルス」とは別のものなんです。軟属腫というだけあって、確かにちょっと軟らかそうでプニプニしています。

水いぼは、どこからどうやってうつるの?

水いぼは接触感染という、肌と肌をぴったりくっつけた場合にうつります。

子供の場合、プールの後に裸でふざけていたりしますよね。その時に、水いぼが相手の肌にくっついてうつるのだとか。そのほかにも、タオルや衣服、ビート板などに付着したウイルスから感染することも考えられます。

だから、タオルや衣服を家族間でも共用や貸し借りすることは避けたほうがよさそうです。

プールでの予防法としては、プールの後はシャワーをきちんと浴びること!体の表面についたウイルスをしっかりと洗い流すといいのですね。


また、日焼けなどで皮膚バリアが低下したり、免疫が落ちている場合も要注意なのです。

肌が弱い場合は、お風呂上りやプールの後の保湿をしっかりして、皮膚バリアを低下させないようにすると水いぼになりにくいんです。

そして、水いぼの中にウイルスが含まれているので、かゆくても掻かないように注意しましょう。ウイルスが含まれる液がついたところからまた新しい水いぼができてしまうのです。

伝染性というだけあって、人から人へうつるのですが、自分の肌から肌へもうつるんですよね。

水いぼになってしまった場合、小児科や皮膚科でも治療法がいくつかあるので、次でまとめました。

覚えておきたい5つの水いぼ治療法

治療法1…自宅で自然治癒を待つ

小児科や皮膚科の先生によっては「何もしなくても治るから…」と言う場合があります。どうやら、この水いぼ、免疫がついたら自然と治る場合があるようです。

いわれてみれば免疫が強いと思われる大人はあまり移りません。私の長男から始まり、次男にもうつりましたが、私自身にはうつってません。

この水いぼの免疫を得るには、平均で半年から2年ほどかかるといわれます。意外に長いんですよね…。

この間、プールを禁止されることもありますし、露出の多い時期になると、見た目にもあまりよくありません。免疫ができると再発することはないと、皮膚科の先生が言ってました。


数個の水いぼが半年から2年だったら自然治癒を待つのも良いのですが、この水いぼ、場合によっては100個単位になることがあるんです。

どうやら皮膚が弱い子や、アトピーの子は多くなる傾向があるようです。

実際、私の長男もアトピー気味で乾燥肌ですから、この水いぼもどんどん増えていってしまいました。そうなってくると、多い水いぼを前に自然治癒を待つなんて言ってられません。どうにか早く治して、プールを楽しんでほしいですよね。

このように多くの水いぼになってしまった場合、以下の治療法2~5がおすすめです。

自宅で自然治癒を待つ場合の注意点は、保湿はしたほうがいいですが、ステロイドは厳禁だということ。ステロイドは水いぼの栄養になってしまい、数が増えてしまうのです。

治療法2…自宅でのイソジン治療

私が調べたときもありましたが…なんと消毒用のイソジンが効くらしいのです。市販薬で済むというのはとても手に入りやすく試しやすい方法ですよね。

イソジンにはウイルスの殺菌作用がある、というのがその理由なんです。確実性は薄い、と皮膚科では言われるようですが、民間療法的にどんどん広まっている状態です。

  1. 水いぼ本体に液体のイソジンを綿などにしみこませて塗ります。
  2. さらにイソジンの上にイソジン軟膏を朝晩しっかり塗り、ガーゼなどをあてておくというものです。

私はイソジンは試しましたが、イソジン軟膏は知りませんでした…。なんでも大きな水いぼにも小さな水いぼにも良いらしく、副作用もほとんど考えられません。

水いぼにイソジンとイソジン軟膏のダブル使い、試してみる価値はありそうですね!

治療法3…漢方を利用する

皮膚科を受診すると漢方を勧められることがあります。

漢方での水いぼ治療に使われるのは、「ヨクイニン」という原料がハトムギのもので解毒作用があり、肌の改善にいいものです。

薬局でも手に入るのですが、ただこのヨクイニン、クセのある風味ですし一回に飲む量も結構多いんですよ…。幼児が朝晩飲み続けることは難しいかもしれませんし、漢方を使っても合う・合わないがありますし、時間もかかります。

早ければ3ヶ月程度で改善すると言われ、私の長男は毎回「まずいー」と言いながらだいぶがんばって飲みました。

でも、飲み始めて3か月くらいから一気に効果が出始めたんです。

新しい水いぼができなくなり、それまでの水いぼも元気がなくなってしぼんでいくんです。次第に水いぼは乾燥し始めて、水いぼがあった部分のお肌がツルツルになっていきます。飲み始めて4か月目、最後の水いぼがしぼんでいきました。

漢方薬がどうしても無理!という場合にはハト麦茶をたくさん飲んでもいいので試してみては。

治療法4…ピンセットなどでとる

取ってしまえば良い!という考えもあるんです。痛そうですけどね…。

自宅で水いぼをピンセットでとる場合には、消毒したピンセットでつまみ取ります。なんと水いぼ専用のピンセットも売られているんですよ。

長男の水いぼをとったときにわかったのですが、水いぼの中は、液体というよりは弾力のある粒のようなものがはいってます。

さらに肌の表面にあるのではなく、皮膚に食い込んでいるような感じです。その根は深いらしく、水いぼを取ると本人は痛がりますし、出血もします。取った後は、オキシドールなどではなく、イソジンでしっかり消毒します。

皮膚科でもピンセットでとるところがあるようですが、子供は嫌がります。それはそうですよね…。水いぼが少ない場合は、それでもいいですが、何個も一気にはとれるものではないです。


自宅でとらない場合は、皮膚科で麻酔シールを貼ってとる場合もあります。麻酔シールは痛くないので良さそうですが、効果が出るまで時間がかかります。

皮膚科へ行き、1時間ほどシールを貼ってから水いぼをとるんです。また、一回に張ることのできる量があるのでそれほど多くを一気にとることはできないので、水いぼが多い時には向かないかもしれません。

麻酔シールを貼ってとってもらっているという話も知り合いに聞きましたが、何度も皮膚科へ通わなくてはならないということでした。

治療法5…液体窒素や硝酸銀で焼く

皮膚科によっては液体窒素や硝酸銀で焼く方法をとっているところもあります。

広範囲で小さい水いぼがたくさんある場合に硝酸銀は有効なんだそうです。

それでも一回では治らないので、何度か通う必要がありますし、どこの皮膚科でも行っているというわけでもなさそうです。硝酸銀で焼く時には特に痛みがないので、小さいお子さんでも大丈夫です。

焼いた場合、硝酸銀のあとが黒ずみますが、黒ずみはしばらくすると消えるとのこと。

ほかのイボのように、液体窒素で水いぼを焼くということも考えられます。

液体窒素は安全なのですが、治療の最中が痛いらしく…小さいお子さんには大変ですよね。液体窒素では硝酸銀のような黒ずみも残りませんし、広範囲でイボが小さいときはいいようです。

まとめ

以上、水いぼの原因や対処法についてまとめてみました。

水いぼの対処法はいろいろあるので、まずは症状を見てお子さんにあった方法を試してみてくださいね。