あなたは、枕を使う派ですか?使わない派ですか?
枕を使わないという人もいるかと思いますが、枕をすることで背筋や脊髄を守るといいますね。
赤ちゃんの場合、背筋や脊髄を守るためではなく、頭が絶壁にならないようにドーナツ枕をするといいといわれています。本当に、頭が絶壁にならないのでしょうか?
答えはNOです。ドーナツ枕をするのは、ひとつの手段であって、頭が絶壁になるのを防ぐには、枕だけに頼らず、さまざまな工夫をすることが大切なんです。
赤ちゃんに枕を使う派?使わない派?
ベビー布団を買うと、ベビー枕がついてくることがありますが、昔と違って、これって必要ないでしょっていうお母さんも多いのではないでしょうか。
昔は、赤ちゃんの頭の絶壁防止にドーナツ枕を使うのが主流でしたが、最近では、枕が本当に必要になるのは10歳くらいからといわれています。
そこで、赤ちゃんに枕を使う派と使わない派の意見をまとめてみました。
使う派 | 使わない派 |
---|---|
向き癖防止になる | 向き癖は枕だけでは治らない |
頭の変形防止になる | 頭の変形は成長と共に自然に治る |
吐き戻し防止になる | 吐き戻しによる窒息の危険性を回避する |
丸まるよりも伸び伸びと眠れるようにする | 背中のC字を保てるように横向きを保つ |
良く寝る | 良く寝る |
使う派と使わない派の意見を比べてみると、同じ事柄で反対の意見を言っています。これでは、特に新米ママさんはどっちを信じればいいのか迷ってしまいますよね。
枕を使うか使わないかは、赤ちゃんとお母さんの選択が正解
ここで、使う派の意見と使わない派の意見に対する理由を取り上げてみました。
・向き癖や頭の変形
(使う)
大人になった時、肩こりなどにも影響があるので、少しでも頭の形はきれいな方がいいのは当然のこと。ドーナツ枕は真ん中にへこみがあり、赤ちゃんの頭を優しく支え、絶壁を防止することができる。
(使わない)
赤ちゃんの頭がい骨は柔らかく、変形することはあっても、成長とともに自然と治るもの。赤ちゃんは、音のする方、明かりが見える方、人の気配がする方を向く癖があるから、寝る向きを変えることで、枕がなくても頭の変形を防止することができる。
・吐き戻し
(使う)
赤ちゃんの胃は大人と違い、まだ、完全に出来あがっていなく、入り口がきちんと閉まらないので、逆流することがよくある。枕を使って頭を少し高くしてあげることで、逆流を防ぎ、吐き戻ししにくくする。その反面、吐き戻しをした時に、窒息する危険性があるから注意が必要。
(使わない)
枕なしで横向きに寝かせると、吐き戻しをする率は上がるけど、吐き戻しをした時に、窒息する危険性の確立がかなり低くなる。その反面、直接布団が汚れてしまわないように、タオルなどを吐き戻しした時のためにひくことが必要。
・赤ちゃんの体勢
(使う)
大人の背骨がS字に対し、赤ちゃんの背骨はC字。「子宮の中という狭い所にいたのだから、伸び伸びと大の字に寝かせてあげたい」。ただ、急に広々とするのではなく、頭を枕で優しく支えてあげることで、安心感を持たせる。
(使わない)
無理に伸び伸びしなくても、背骨の形に合ったように丸くなるように横向きかげんに寝かせることで、赤ちゃんは安心感を持つもの。枕よりも土手を作って背中に当ててあげる方が先決。
どちらの理由を見ても理にかなっていて、どちらを見ても赤ちゃんのことを考えているのが、とても伝わります。
結局、枕を使うべきなのでしょうか?使わないべきなのでしょうか?
今回、調べていて私が注目したのは「良く寝る」という点です。
同じ事柄に対し、これほど正反対の意見を述べていても、どちらも赤ちゃんは、気持ち良く寝ているのですから、まったく問題ないというのが正解だと思いませんか?
どちらが正しくて、どちらが正しくないではなく、赤ちゃんが気持ちよく眠れることを優先に考え、お母さんがどのような選択をするかということが、1番大切なことなんです。
経済的かつ便利!タオルは枕にも土手にも変身
赤ちゃんが枕を使った方が良く眠れるのか眠れないのか、枕を使ってみないとわからないというお母さんも多いと思います。
出産祝いで貰ったりベビー布団のセットに入っていたりなど、赤ちゃん用の枕があればいいですが、ない場合は買わないといけません。
赤ちゃんがよく眠れてないみたいだから枕を買って使ってみたけど、逆効果だったというお母さんも多いと思います。
そんな家庭におすすめなのが、タオルです。
タオルをたたんで、赤ちゃんの頭の下に敷くことで、枕の代わりにすることができます。
人それぞれ合う枕の高さに違いがあるように、それぞれの赤ちゃんによって合う枕の高さに違いがあります。タオルであれば、たたみ方を変えることによって、高さを変えることも可能です。
また、横を向かせて寝かせたい時には、タオルを丸めて背中の後ろにおくことで土手に変身、枕代わりに頭の下に引けば、吐き戻しによる布団の汚れも防いでくれますから、これほど経済的で便利なものはありませんね。
しかし、こんな経済的で便利なタオルには1つ重大な欠点があります。
それは、窒息死の危険性です。
長女が1ヶ月くらいの頃、私が茶碗洗いをしていて手が泡だらけだった時に、長女が泣き始め、長男に「とんとんしてあげてもらっていい?」とお願いをしたことがあります。
「は~い!」と、手伝いが大好きな長男は妹の所に行きました。
その後、すぐに泣き声が小さくなり、泣き声の代わりに何やら不思議な音が聞こえてきます。手をすすぎ終わって様子を見に行くと、顔の上にタオルが!!
苦しくてもがいている妹の横で、嬉しそうに「泣かない、泣かない。」と、息子は、とんとんしていました。
その時の私の焦りは、みなさんにも想像つくかと思います。
このような状況は、枕でも起きる可能性があります。
わが家の場合は、まだ2歳の長男にお願いした私が悪かったのですが、いたずらによって起きる場合もありますし、赤ちゃん本人による場合もあります。
まだ身動きがとれず、自分でタオルをとったり、顔の向きを変えたりすることができない頃から、枕やタオルを使用する時は十分気をつけてあげてください。
その日の赤ちゃんの気分に合わせてあげるのが1番
わが家の長男は、枕が大好きで頭の形が絶壁。
長女は、頭の下にタオルが大好きで頭の変形なし。
上2人の場合、その日によって違うということはありませんでしたが、
3番目の次女の場合、枕の時もあればタオルの時もあり、枕もタオルも使わない方がよく寝るということもあり、背中に土手が1番効果的ということもしばしば・・・。全てを必要とした贅沢な子ですが、少々、左後頭部が絶壁でした。
しかし、3人とも、成長するにつれてきれいな丸い形になりました。
誰にでも甘えたい時、1人でいたい時、機嫌がいい時や悪い時があるように、赤ちゃんも、その日によって全く気分が違います。
自分で動くことのできない赤ちゃんだって、私たち大人と同じように、違う姿勢で寝たい時もあるんです。
昔から、頭が変形するということは、赤ちゃんがそれだけ安心して眠ることができている証拠といわれています。そう言われてみると、タオルが大好きな長女は、どちらかというと寝つきのいい子ではありませんでした。
枕に関係なく頭が変形することがあるのであれば、枕を使うことや使わないことにこだわりを持つ必要はありません。
赤ちゃんのその日の気分に合わせて、安心して眠ることができるようにしてあげることが、1番大切なことのように思います。
まとめ
赤ちゃんの枕を使う派も使わない派も、赤ちゃんの眠りを1番に考えてのこと。
枕を使う使わないにこだわりすぎると、赤ちゃんのその日の気分に合わず、安心して眠れていないということにもなりかねません。
赤ちゃんの様子を見ながら使い分けをして、赤ちゃんが安心して眠ることができる環境を整えてあげましょう。それができるのは、お母さんとお父さんだけですよ。