赤ちゃんは、大人より代謝が活発で、大量の汗をかきますよね。これからの暑い夏の季節、赤ちゃんの水分補給について悩むママは多いと思います。

のどが渇いたと感じたときには「すでに脱水が始まっている」と病院の先生から聞いたことがあります。しかし、赤ちゃんなので、もちろん水分を要求することなんてできませんよね。

今回は「どのぐらいの量」「何をいつから飲ませればいいのか?」「どんなタイミングで飲ませるのか?」と「水分補給の注意点」を調べてみました。ご紹介したいと思います。

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夏の赤ちゃんの水分補給「飲ませる量・飲ませるもの・ミルク以外を飲ませる時期」

水分補給の量

大人は、体の6割が水分でできているのに比べ、赤ちゃんは8割が水分でできていると言われています。赤ちゃんは、たくさんの汗をかく分、たくさんの水分を必要としています。

1日に必要な水分量は、赤ちゃんの体重によって違ってきます。1キロあたり、1日100mlが目安だそうです。例えばですが、10キロの赤ちゃんなら1リットルになります。あくまでも目安になります。

ちなみに、食事から摂る水分(離乳食のスープなど)も水分に含まれます。意外と飲まないなって思うときは、食事から摂れていることも考えられますね。

また、最近の産院では、赤ちゃんの離乳食が始まるまで「赤ちゃんの水分補給」は、母乳やミルクだけで十分と指導する事が増えてきています。

母乳やミルクで足りている場合も、気にしなくて大丈夫です。あまり神経質にならず、後でお話する「4つの脱水サイン」をチェックしてみてください。

水?お茶?水分補給に何を飲ませる?

水分補給といいますと、スポーツ飲料を想像するママが多いと思います。しかし、赤ちゃんには糖分や塩分が多すぎるので、糖分が入っていないものを選ぶようにしましょう。

また、緑茶やウーロン茶はカフェインが入っており、睡眠を妨げてしまうため控えましょう。母乳やミルクの他に、湯冷ましや麦茶がいいでしょう。また売られているベビー用のイオン水でもいいかもしれません。

ちなみに離乳食や母乳(ミルク)の前にイオン水をあげると、お腹がいっぱいになってしまいます。また、離乳食の開始の妨げになってしまうこともあるので気を付けてください。

水分補給が初めての赤ちゃんの場合、一般的には赤ちゃんの胃腸にやさしい、白湯や湯冷ましからチャレンジしたほうがいいと思います。

私の場合ですが、離乳食が完了した頃から、大人と同じ薄めない麦茶をあげていました。また、おやつにご褒美ジュースをあげたのもその頃でした。

ミルク以外の水分はいつから与える?

母乳やミルク以外の水分は、離乳食開始の準備を兼ねて4~5ヵ月ごろから、または離乳食の開始と共に、白湯や薄めた麦茶を与えていくようにしましょう。

よくおばあちゃん世代が「お風呂上がったら白湯だよ」と言いますよね。生後1ヵ月頃から白湯や湯冷ましは、与えても大丈夫だと言われています。

しかし、昔は母乳の出具合が不安定だったり、ミルクがなかった時代ということもあり、早めの白湯や湯冷ましを推奨していたようです。時代はだいぶ変わりました。

人それぞれだと思いますが、母乳やミルクしか飲んでいない赤ちゃんは無理する必要はないのではないかと思います。

早めの保育園を希望しているママや、断乳を希望しているママは早めに慣らしたり、練習するのもいいかもしれません。

注意したいのは、生後4ヶ月頃までにうっかり果汁などを与えてしまうと、食物アレルギーの恐れもありますので気を付けてあげてください。

また果汁を水分として覚えてしまうと、甘いものしか飲まなくなる恐れもあります。基本的な水分補給は「味がないもの」だと考えてください。

赤ちゃんの水分補給するタイミングは?

水分補給のタイミング

外出時に汗をかいた後

直射日光の下で、遊んだ後は、喉が渇くタイミングです。遊んでいる最中も、こまめな水分補給を忘れないでください。

また、お散歩中のベビーカー移動での赤ちゃんは、アスファルトの照り返しで、思っている以上に熱くなります。

同時に車移動での、車内のチャイルドシートも激しく熱がこもりがちです。熱中症にならないためにも水分補給を忘れないでください。

起床後(お昼寝後)・お風呂の後

赤ちゃんのお世話をしていればわかると思いますが、寝ている間も赤ちゃんはたくさん汗をかいています。

また、お風呂でもたっぷりの汗をかきます。しっかり水分補給し、良い目覚め・良い睡眠に繋げましょう。

泣いた後

大声を張り上げ、一生懸命泣いた赤ちゃん。体温が上がって、いっきに汗が出ると思います。

泣いて、喉が渇いての悪循環。早めに水分補給してあげましょう。うちの子は、泣いている最中にマグを差し出すと、水分補給して気分が切り替わり、泣き止むことが多かったです。

熱が出た時・嘔吐した時・下痢の時

体中の水分が奪われますから気をつけてください。しかし、一度にたくさんあげると、刺激になって、また嘔吐や下痢をする可能性もあります。少量にして、回数飲むことをしてみてください。

赤ちゃんが危険?「4つの脱水サイン」

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かさかさしている

唇やお肌がかさかさしている。または、泣いても涙が出ない。うちの子も若干の脱水を経験したこがありますが、驚くほど乾燥し、目の下のシワまで出来ていたので気が付きました。

普段、赤ちゃんのお世話をしているママだったら気が付けると思います。

おっしっこの回数

おしっこが5~6時間出ていない時や、おしっこの回数が少ないと感じるときは要注意です。赤ちゃんの場合、オムツを交換する際にもわかりますよね。

だいたい1日7~8回のオムツ替えが、少ないときは少し注意してあげてください。また、おしっこの色が濃い・臭い場合も脱水のサインです。

ぐったりして機嫌が悪い

赤ちゃんの様子を観察してみてくめでださい。顔色が青白くなり、生あくびばかりしていませんか?吐き気がある場合も、脱水の疑いがあります。

大泉門が陥没する(1歳半ぐらいの赤ちゃんにおいて)

頭骨がない、柔らかい部分を触るとくぼんだ感じがします。ものすごい陥没している場合は、脱水症状が進んでいる状態です。ちなみにペコペコ動いているぐらいであれば、問題ないと思います。

赤ちゃんの水分補給時に注意すること

水分補給の注意点

極端に冷たい飲み物

暑いからと、赤ちゃんのためを思って飲み物を冷やす必要はありません。冷たすぎると赤ちゃんの胃腸に影響があります。

ママも水分補給を

母乳育児をしているママは、赤ちゃんのことだけを思って気が付いたころには、自分がフラフラになっていることも…。ママの水分が赤ちゃんに届きます。ママも十分に水分補給をすることを心がけてくださいね。

こんなときはすぐに病院へ

熱中症や脱水は命に危険を及ぼすこともあります。意識がない・嘔吐が止まらない・熱がある・水分を受け付けない・おしっこがまったく出ていない。

こういった時はすぐに病院を受診してください。点滴などの処置を受ける必要があります。

まとめ

夏はとくに、水分補給が重要になってきますよね。初めての育児で、周りの赤ちゃんが水分補給をしていたりすると焦ったりするかもしれません。

しかし、成長には個人差があり、育児は育自でもあります。赤ちゃんの健康を守ることがママの役割だと思います。

「4つの脱水サイン」で赤ちゃんの様子を伺いつつ、タイミングをみて水分補給にしてあげてください。

また、2人目などで外出が多くなるママ。外出した際に、すぐにここで授乳!とはいきませんよね。そんなときは、早めにマグでの水分補給を練習しておいてもいいのかもしれません。

いずれにせよ、ママと赤ちゃんにとって「飲ませやすい・飲みやすい方法」で水分補給していきましょう。