子供の予防接種は病気にかかるリスクを減らしたり、かかってしまった場合にも症状を軽減させることが期待出来ます。
しかし、積極的に接種することが望ましい予防接種ですが、予防接種を打った日に起きる夜泣きがママを悩ませることもあります。
なぜ予防接種を打った日に子供の夜泣きが激しくなるのか、考えられる可能性や実際の夜泣きの状態を詳しくまとめてみました。
予防接種は生後2カ月からスタートします
子供の予防接種はひと昔前とは異なり、徐々に種類や回数が増えてきています。最も早いワクチンだと生後2カ月から接種スタートしていき、同時に何本も接種する同時接種という方法もあります。
月齢が小さな子供に同時に何本もワクチンを接種することは可哀そう、子供に負担がかかるのでは?と心配になるママもいるとは思いますが、単体で接種していくとスケジュール管理が複雑化したり何度も病院に足を運ばなくてはいけないという手間もかかってしまいます。
予防接種を打つ時って、子供はどんな反応をするの?
予防接種を打った時の子供の反応は、個人差がとても大きいです。
- 診察室に入った瞬間にすばやく察知して泣いてしまう子
- ワクチンを接種しても全く泣かない子
- ワクチンの接種が終わった瞬間に泣き出す子
様々です。その後もいつまでも泣き続ける子もいますし、診察室を出た瞬間にはケロッとしている子もいます。
子供の予防接種はワクチンの種類によって感じる痛みが違う
子供の予防接種は、体に針を刺すので痛みを感じるのは当然です。しかし、ワクチンによっても強く痛みを感じるワクチンやそこまで痛くないワクチンがあるのです。
最も痛いワクチンはインフルエンザ!
インフルエンザワクチンは、インフルエンザウイルスの感染を予防します。インフルエンザに感染すると高熱や体全体の倦怠感が非常に強く起き上がることも困難になるくらいです。
インフルエンザワクチンを接種していれば、万が一インフルエンザに感染しても、症状が軽減されて熱が高熱になりにくかったり体の倦怠感が軽減されることが期待されます。
しかし、このワクチンは接種の際に痛みを強く感じるデメリットがあります。
針自体を刺す痛みではなく、ワクチン自体が痛いのです。大人でも苦手な人が多いくらい最も痛みを感じやすいワクチンですので子供の場合はさらに強い痛みを感じているのかもしれません。
痛みというより雰囲気が怖い!?BCGワクチン
BCGワクチンは、「はんこ注射」とも呼ばれる注射でスタンプのようなものに細い無数の針が付いています。
これを腕に当ててギュッギュっと強く押します。針自体は本当に細い針なので、刺した瞬間は痛みをほとんど感じませんが、その後の腕に押し当てる作業に子供はビックリしてしまう場合が多いです。
強い力で押さなければ正しい接種方法になりませんので仕方ありませんが、その後も接種部分を一定時間触れないようにしなくてはいけませんので、この待ち時間にも子供はギャンギャン泣いてしまいます。
予防接種当日に待つ激しい夜泣き!「ぐずる・ずっと機嫌が悪く泣き止まない」原因と対処法
予防接種を終えた子は、その後もグズグズ泣き続けたり、機嫌が悪くなることがあります。
中でもママを悩ませるのが激しい夜泣きです。いつもの夜泣きとは何か違った激しさがあったり長時間続く場合には予防接種が原因な場合が多いです。
予防接種後の激しい夜泣きの原因とは?
では、なぜ予防接種の日には激しい夜泣きが起きる事が多いのでしょうか?夜泣きの原因をご紹介していきますね。
接種の恐怖を思い出す
小さな子供は「注射」という言葉が大嫌いな子がほとんどですよね。
痛みももちろんですが、接種するにあたって大勢の看護師や医師が体をガッチリと固定し注射を接種します。これは子供にとって恐怖そのものです。この恐怖が蘇ってしまい夜泣きにつながります。
副反応の症状が出ている
予防接種のワクチンには、病気を予防する為に接種しますが、副反応が出るという可能性があります。接種部分に赤みや熱、痒みの症状が起きたり、発熱、倦怠感など様々です。
この副反応の症状が起きている為、子供の夜泣きが起きたり、グズグズと機嫌の悪い状態が続いてしまうこともあります。
ちなみに、副反応は予防接種を単独で接種した場合にも起こる可能性はありますが、同時に複数本接種する場合に起こる確率が多少高くなります。
ですから、一度同時接種をして副反応が出た場合には、追加接種の際には同時接種をせずに単独接種をしたほうが良い場合もあります。ただ、単独接種の場合には他の予防接種のスケジュールがずれてしまうことが想定されますので医師との相談をオススメします。
初めての予防接種(ヒブワクチン・小児肺炎球菌ワクチン)で激しい夜泣きを経験!
私の子供も生後2カ月から予防接種をスタートしていきました。生まれて初めて接種した予防接種が、ヒブワクチンと小児肺炎球菌ワクチンでした。
最近では、同時に複数本接種するのが当たり前になってきていますので、当時の私もヒブワクチンと小児肺炎球菌ワクチンを同時に接種することに何の不安もありませんでした。接種時には我が子も他の子と同様激しく泣きましたが、病院を出る時にはすっかり機嫌も戻り、ケロッとしていました。
しかし、自宅に戻り日が暮れるにつれて徐々に機嫌が悪くなりグズグズとしだしたのです。
抱っこをしてもおっぱいを飲んでもおとなしくしているのはほんのわずかな時間です。就寝時には激しい夜泣きに変わり、何をしても泣き止まずただただ、ひたすら泣き続けていました。
この時に、なんだか子供の体が温かいなという感じがありました。激しく泣いているから体が火照っているのかとも思いましたが、体温を測っていると38.1度の発熱をしていました。
夜遅くだったので病院にも聞けず、そのまま様子を見ながら朝を迎えました。朝を迎えても熱が下がることがなかったので、急いで診察に行きました。
診断の結果、小児肺炎球菌ワクチンの副反応という事でした。
予防接種の副反応からの夜泣きを避けるには、同時接種ではなく単独接種で対処
小児肺炎球菌ワクチンの副反応で多いのが発熱です。医師によると、このワクチンの副反応も接種を重ねるうちに起きる可能性が高くなるそうですが、副反応が起きても体に異常をきたすようなものではないそうです。
しかし、毎回接種後に副反応が起きて激しい夜泣きが起きるのは出来れば避けたいものです。そのためには他のワクチンとの同時接種を避けて単独で小児肺炎球菌ワクチンを接種していく方が良いそうです。
どんな予防接種でも、次の予防接種までに決められた一定の間隔を空ける必要があります。このため一度に何本も同時に接種しておいた方が病院に行く手間も時間も省けますので良いですが、私は副反応を避ける為にも単独接種を希望することにしました。
幸いにも2回目以降の小児肺炎球菌接種時には副反応が起きず、夜泣きもありませんでした。まだまだこれから当分予防接種が続きますので夜泣きを乗り越える覚悟が必要です。
まとめ
大人でも予防接種は苦手ですよね。しかし、子供の体の為にも頑張って接種を行いましょう。そして痛い思いをした子供の夜泣きにも、腹をくくって付き合ってければ良いですね!