最近では核家族も増え、実家が遠く見知らぬ土地で子育てをする家族も多いのではないのでしょうか?私もその一人で、子供が産まれる前から「一人で子育てできるのだろうか」と不安しかありませんでした。

これから同じ境遇になる方々へ、こういう風に乗り切った人もいるんだという感じで、私の経験が何かの参考や予備知識にでもなればいいなと思います。

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私の状況はこんな感じでした

両親・義両親ともに遠方暮らし。両親はいまだに現役で働いており、義両親は義父のみで後期高齢者の年金暮らし。結婚を機に、地元から離れた場所に住居を構えたため、土地勘もなく近隣に友達もおらず。

さらに、我が子が生後6ヶ月の時に実母が重度の病気となり、まだ歩けぬ赤子を連れて実母が入院する病院と、家事一つ何もできない実父がいる実家と、主人が待つ自宅を行き来する生活を1年続ける。

現在も病院や実家に行く頻度は減るものの、この生活を継続中。

産後うつ&育児ノイローゼだったのかも

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私って産後うつ?と思う暇もなかった

里帰りをしなかったので病院を退院したあと、すぐに日中我が子と2人きりの生活が始まりました。

入院中に助産師さんに教えてもらったことを1人でやりきらなければならなかったこと、床上げなんて待ってられず、すぐに家事をこなさなければならなかったこと、ちょっとでも我が子の様子がおかしいと思ったらすぐに聞ける相手もおらず、抱っこしたまま病院に駆け込まなければならなかったこと・・・

そんなことをやっていたらあっという間に1ヶ月が経ってしまい、お腹空いたと思う暇もなく、母乳育児ではないのに自分の体重が激減しました。

たった1度だけ、主人が「俺からお母さんに来てもらうようお願いしてみようか?」と言ってくれた時、我に返り「もう少し頑張ってみる」と返事をして、結局夫婦2人で乗り切りました。

今思えばこのとき産後うつだったのかなと思っています。

ノイローゼかも?と気づく暇もなかった

それから主人以外の誰からの助けも借りず、ずっと我が子と向き合ってきましたが、生後半年を過ぎたあたりから一日中ぐずる、泣く、昼寝しない、ミルク飲まないという時期がありました。

奇しくもこの時期に母の病気が発覚し、子育てと看病、実家と自宅の家事というハードな生活をしていたので、この時期のこともあまり覚えていません。

ただただぐずる我が子を1日中抱っこ紐で抱っこしながら、それでも泣き止まない我が子に怒鳴ってしまったこともありました。

唯一、車を運転している時間だけは1人になることができ、我が子が後ろで泣こうがぐずろうが無になることができました。

追い打ちをかける我が子の性格

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超超超激しかった人見知り&場所見知り

我が子は自他ともに認める、はっきり言って育てにくいタイプでした。

ママとパパ以外は人を全く寄せ付けず、自宅以外はどこに行っても泣いて泣いてずっと抱っこ・・・歩けるようになっても、知らない場所では足も着けたくない!という徹底ぶりでした。

生後4ヶ月から近所の子育て支援センターにも毎日のように通っていたし、母の病気のおかげであちこちに外出していたのにもかかわらず、全く治りませんでした。

ようやく1歳半になって自分でしゃべれるようになってから随分と良くなりましたが、病院での看病や実家で家事をしなければならないときは本当に困りました。

家庭内ストーカーの恐怖

人見知り&場所見知りだけならまだしも、我が子は家にいてもママとずっと一緒じゃなきゃだめ、テレビを見るのも一緒に、玩具で遊ぶのも一緒に、絵本を読むのも一緒に、当然家事やトイレも寝るのも一緒にやらなければ泣き続けます。

これが一時の「後追い」ではなく、産まれてからずっとこうでした。1歳過ぎて歩けるようになっても治らなかったので、そこで初めて「こういう性格なんだ」と諦めがつきました。

経験者が思う実家が遠い子育てのメリット・デメリット

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やっぱりデメリットの方が多い

私が経験して強く思うことは、やっぱり近くに親がいる安心感は絶大だ!ということです。

精神面だけでなく、産後のママは寝不足やホルモンバランスの変化から体調が優れないことが多いのに母乳だと薬も飲めず、それでも赤ちゃんのお世話は待ってくれないので本当に堪えます。

そんなとき「近くに親がいれば少しだけでもお願いできるのに」と何度思ったことかわかりません。

本当にママが休める時がありません。自分の時間を持とうと思ったら睡眠時間を削るか、休日を待って旦那にお願いするしかないのです。

それでもメリットだと思えることも

こんな状況の中でも頑張ってきてよかった!と思えることがあります。

それは、子供との強い信頼関係が築けることです。

孤立した生活が我が子の人見知りを強いものにしてしまったことは否めないですが、それ以上に我が子は私を必要とし、私も我が子が支えになっています。

ママだけではありません。我が子はパパも大好き。

主人がミルクや食事を食べさせてくれたり、おむつ替え、お風呂、寝かしつけをしてくれていたお陰で、我が子はなんの不安や心配もなくパパとお留守番できるようになっています。


それから誰からの干渉を受けることなく、自分の思う通りに子育てができるということも大きなメリットです。

母親からのアドバイスはとても頼りになるのですが、やっぱりその世代ごとに子育ての環境が違います。子育てやしつけが一貫して行えるので子供にとっても自分の家のルールというものがわかりやすいのではないかと思います。

まとめ

私の経験談をお伝えすると、ますますこれからの生活に不安を与えてしまっているかもしれませんが、私の場合はいろんなことが重なったために人生で一番辛い時間になってしまいました。

けれどそんな時期が過ぎ去った今では、実家の距離なんて我が子の他人お断りな性格だったら関係なかったな、と思っています。

実家が遠い子育ては大変なことも多いですが、得るものもたくさんあります。何より自分自身が強くなれますよ!