大きくなったら自然とやらなくなるものの一つに赤ちゃん特有の「噛みつく」という行為があります。逆に言うと子供を初めて育てるママやパパにとってはどうして赤ちゃんが噛み付くのか理解できないこともあるでしょう。
実は赤ちゃんが「噛みつく」という行動をとるには必ず理由があります。ここでは私が見てきた体験談も踏まえ、時期ごとに噛みつく理由をまとめてみました。
よく目にする0歳児の噛みつき
とにかくなんでも口に入れる
手がまだ上手に動かせない0歳児前半は口の感触で物を認識し覚えていきます。ママのおっぱい以外にはどんなものがあるのだろう?という興味から手当たり次第口に入れ、それが固いのか柔らかいのか、ザラザラかツルツルか、暑いか冷たいかを確かめています。
歯が生える時期で口がむず痒い
0歳児後半は歯が生え始める時期でもあるので、無性に歯茎が痒かったり違和感があったりして堅い物や弾力のあるものを好んでひたすら噛みつきます。また、母乳の出が悪かったり不味かったりするとおっぱいを噛んで抗議するようにもなります。
ただし、基本的に0歳児の噛みつきは悪意があるものではなく、本能的な物がほとんどなのであまり気にしなくても大丈夫です。
気持ちが上手く伝わらない?1歳児の噛みつき
気持ちのコントロールに噛みつきを使う
1歳あたりから徐々に自我が芽生え、物事の好き嫌いがハッキリわかるようになります。そのため、自分が嫌なことをされると「嫌だ!」という気持ちを表現するために相手を噛んだり、不安なことがあって落ち着きたいときに自分の手や指に噛みついたりします。
我が子は元々人見知りが激しいタイプだったので、私の姿が見えなくなると泣くと同時に指を噛み噛み、タオルを噛み噛みしていました。
保育園や子供が集まる場所での噛みつき
これはお友達にあったことなのですが、同年代の赤ちゃんが集まる施設で、顔見知りのお友達を見つけると走って駆け寄り、突然相手の子の腕に噛みついたり髪の毛を引っ張る女の子がいました。
その子を生後4か月の時からずっと見てきましたが、いつもニコニコ穏やかで物怖じせず愛嬌があるとても可愛らしい子で、まさかその子を泣かすようなことをするなんて…と初めて見た時はショックを受けました。
でも後で考えてみると、その子はちょっと喋りはじめが遅かったので、うまく誘うことが出来ず噛みついたり髪の毛を引っ張ったりして気を引きたかったんだろうなと気が付きました。
特に我が子は喋り出すのが物凄く早かったので散々噛みつかれていましたが、今ではそれも落ち着き1番仲良しのお友達になりました。
原因を突き止めろ!2歳児以降の噛みつき
実は2歳児以降、単なる癖で噛みつく子はかなり少なくなってきます。ということはその時点で噛みつくことがあるような場合はちょっと注意して子供を観察することが必要です。
どうしたら治るのか?それは子供から読み取って!
今まで噛みつくことなんてなかったのに突然自分やお友達に噛みつくようになった!という場合は、子供の周りで何か環境の変化はありませんでしたか?大人が思っているほんの些細な変化でも、子供にとっては重大な変化だったのかもしれません。
例えば、普段何気なくやっていた遊びをやらなくなった、保育園の先生が変わった、ご飯の内容が変わった等、子供があれ?と思うことが積み重なるとそれが寂しさだったり不安、イライラに繋がり、感情をうまく表に出せない為噛みつくという行為に走ってしまうのです。
噛みつく行為が現れたら最近の生活習慣で変わったところはないか、子供がストレスに感じていることは何か?考えてみましょう。また、保育園や子供を預かってもらっている人に聞いてみるのもいいと思います。
ちなみに我が子、洗濯洗剤を変えてお気に入りのタオルの匂いが変わっただけで、情緒不安定になりましたよ。
放っておくといつまで噛みつくの?残ってしまう噛み癖
これは私の会社の上司の話ですが、大きな会議の場だったり、資料やパソコンを見て集中している時に、何気なく手の爪を噛んでいたのです。学生時代にそういう子を見かけることはありましたが、大人でもやっているのを見たのは初めてでした。
気になって見てみると、やはりプレゼン前で緊張している時や、資料等の誤りを指摘された時、締め切りが迫っているものがある時に爪を噛んでいるように見えていました。
恐らく本人は小さい頃からずっとしてきた癖で無意識なのでしょう。子供のうちに治しておかないと噛みつくまではしないにしても何かを噛むという行為は大人になってからも残ってしまう恐れがあります。
子供の「噛みつく」という行為には時期によって、静かに見守ってもいいもの、成長過程で自然と治るもの、親が注意して見ていないと残ってしまうものとさまざまであることがわかりますね。
0歳児以外の噛みつきは心理的要因が大きいことがほとんどです。経験していくことで治まることなのか、大人が解決してあげないといけないことなのか、一番身近にいるママやパパが判断してあげることが解決への近道だと思います。