出産をしてからすぐに職場復帰したいママなら、保育園に早くから入園させなくてはなりませんが、働くつもりはあってもまだいいかな?という人にとっては、子供が2歳くらいになってくると、いざ、幼稚園と保育園だとどちらがいいんだろう?というところが悩みどころですよね。

ママの働き方や、また、働かない、家庭の事情、などなどいろいろありますが、まずは幼稚園と保育園ではどんなところが主に違うの?ということをよく知りましょう。

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幼稚園ってどんなところ?

幼稚園どんなところ

まずは、幼稚園とはどんなところなのかについて詳しく見ていきましょう。

幼稚園とは、公立、区立や私立ともに、管轄が「文部科学省」になります。

したがって、入園できる年齢と保育期間がはっきり決まっており、通常3歳~5歳までの未就学児です。保育期間は就学年齢から3年間で、ちょうど小学校入学前に卒園になります。

3年間の間の呼称は、最年少が「年少組」、中間が「年中組」、卒園前の最も大きい学年が「年長組」と、大きくみっつに分かれていることがほとんどで、それぞれの年齢層に対しての先生の「指導要綱」もあります。

これは、幼稚園が「文部科学省」の管轄にあるためで、つまり幼稚園とは小学校の入学の前の準備期間であるということになり、幼稚園の先生は児童に教育をする「教員免許」がないとなれません。




最近では、この境界線が曖昧になってきている場合も多く、教育的指導はできないものの「保育士」の資格を持っている人が、例えば幼稚園の「お預かり保育」といって、保育時間外の児童の預かりのある幼稚園での児童の活動の保護にあたったりすることができたり、幼稚園と保育園が合体したような園もちらほら出てきています。

基本は、保育園との違いは「文部科学省」の管轄であるところと、保育時間が大体朝8時または9時くらい~長くても午後4時くらいまで、となっています。預かり保育はこれ以外の時間帯になるので、別途料金がかかります。


ちなみに、幼稚園には公立、区立など比較的料金の安いところと、私立幼稚園のようにわりと値段が高めなところとがあり、その大きな違いは、例えば「園バス」がないといったところや、公立や区立の場合には私立幼稚園によく見られる、保育時間外の「お預かり」がない、といったところです。

保育園ってどんなところ?

保育園どんなところ

続いて保育園ですが、国が認可している認可保育園の場合は、「厚生労働省」の管轄になります。無認可の保育園は、まさに「預かってくれるだけ」というところが多いので、ここでは主に認可保育園について説明します。

「厚生労働省」の管轄下にあるので、意味合いとしては、家庭の事情で両親ともに働いている家庭の児童を、一定の時間の中で保護者に代わって預かってくれる園、になります。

対象になるのは0歳~6歳までの乳児~幼児で、幅広いのが特徴です。

預かり時間は、朝の7時くらい~長いところで午後7時くらいまでと、非常に長くなっています。また保護者が迎えの時間に遅れる場合には延長もあり、17時~18時以降から延長料金が発生する園が多いです。

これはフルタイムなどで働く保護者の時間帯を考慮して決められていますが、それぞれの保育園によって、若干の時間帯の違いや、金額設定の違い、そして大きいのが保育方針の違いです。


まず、金額設定の違いですが、多くの保育園では、預ける子供の年齢によって金額がまず設定されています。この額は、年齢が上がるごとにいくらかずつ増えていきます。

これにプラスアルファがある地域やない地域があるので一概には言えませんが、高めのところや、人気のある保育園では、世帯の年収によって預かり金額に差があることが多いです。

例えば、同じ3歳児であっても、地域やその保育園によっては、世帯全体の年収などによって、年収が高いほうが保育料も高くなる、といったことがあるところもあります。


保育園で活躍するのは主に「保育士」さんで、国家資格が必要になります。また、幼稚園の先生の場合には「教員免許」が必要になるので、保育士さんが幼稚園の先生になることはできません。

ですが、保育園では何も教えてくれないのかと言うと、最近では特にそんなことはなく、「教育」の一環ではないとしても「行事」の一環として様々なイベントがあったり、それぞれの保育園によって、必要最低限の「ルール」に則った保育環境を目指しているところも多々あります。

幼稚園との基本的な違いは、まず管轄が「厚生労働省」であるところ、そして預かり対象の年齢の幅が大きいこと、となります。園バスなどはなく、したがって保育者が必ず迎えに行かなければならないのも規則になっています。

幼稚園と保育園では、金額に大きな差があるの?どちらが大変?

幼稚園と保育園の金額差

幼稚園と保育園の料金を比べることはとても難しいです。なぜなら、幼稚園にも公立や私立の違いがあり、預かりがあったりなかったりで金額が違うからです。

公立と私立のおおまかな違いが、大体1~2万円ほどになっていて、私立幼稚園の大体の月額が、2~3万円の範囲内になります。

これに対し、保育園の場合は立地条件や保育士などの人員の充実さの違い、設備の違いなどによって、一律でいくらと決まっていません。

大体の目安としては、3歳児くらいで高めの設定のところであれば2~3万円くらいが多いようですが、幼稚園との大きな違いとして、年齢によって月額があがっていくので、トータルしてみると結局はそんなに変わらない、という見方が多いです。


また、どちらが大変かというのも、まさに保護者の事情によって違ってくるところなので一概にどちらが大変とは言えません。

年間を通して行事が多かったり、親が参加するものが多いのが幼稚園なのですが、保育園であればそもそもママも働きながら、となるので、朝が早いことや、迎えの必要が常にあるところなど、家庭やママの事情でどちらが大変かと感じるかはだいぶ変わってきます。

また、今では保育園でも様々な行事を用意していることが多く、家庭の事情を考慮して日程を土日に設定しているところもあるので、まるっきり関わらなくて済むというわけではないようです。

もちろん、事情で参加できないことが多い人もいるので、自由度で言うと、保育園のほうが保護者としてはある程度融通の利く場合は多いようですね。

まとめ

幼稚園にするか、保育園にするかという問題は、ほとんどの場合がそれぞれの家庭の事情で決まるものです。

例えば、働くママでも、幼稚園が終わるころには迎えに行けたり、家に帰ることができる場合もありますよね。

逆に、幼稚園にしたくても、勤務時間によって、どうしても間に合わないといった場合は、保育園という選択になります。ですが、最近では幼稚園と保育園の合体型のような園も増えてきています。

住んでいる場所の地域性や、安全性、勤務時間の事情など、すべてのことを総合的に見て判断しなければならない、それが幼稚園や保育園選びなのですね。

まずは、気になる幼稚園や保育園に、何度か色々とお子さんと一緒に見学に行って、ぜひお子さんと保護者さんの両方に合う園を決めてみてくださいね。