今この記事を目にしてくれている方はおそらく、「そろそろ子どもを預けて働きたいな」「保育園に入れたいけど求職中だから無理かも…」「保育園に落ちてしまった…これから仕事はどうしよう」という心境の方々ではないでしょうか?

地域差はあるものの、やはり待機児童が多く働きたいけど働けないママさんが数多くいるのが現状。

今回は最近どんどん保育園に近い環境になってきている、“幼稚園”にスポットを当ててご紹介していきます。

なんとなく働きづらそうな幼稚園のイメージがガラッと変わるかもしれませんよ?!

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保育園に落ちた・待機児童が多く入れない激戦区の場合、手厚い私立幼稚園に預けて働く選択肢もある!

でも幼稚園って子どもが帰ってくる時間も早いし、お迎えもあるし、全然働ける環境じゃないないのでは?と思いますよね。

そこは園の特徴を上手く見極めれば働くことも可能かもしれません。

公立幼稚園と私立幼稚園の違い

運営と教育方針

公立幼稚園と私立幼稚園の違いは、自治体が運営しているのが公立幼稚園、学校法人や社会福祉法人が運営していることが多いのが私立幼稚園です。

公立幼稚園は文部科学省の指導要領があるため園の教育方針にあまり差がありませんが、私立幼稚園はキリスト教や仏教など宗教の関係もあり、それによって園の行事や園児への教えの指針が変わってきます。

保育時間後の預かり保育時間

公立幼稚園は保育時間が4〜5時間で預かり保育は一切ありませんが、私立幼稚園は料金をプラスすれば朝8時〜夕方6時頃まで預かってもらうことが出来ます。

また私立幼稚園はおけいこ教室が充実しているため、園によっては一度帰宅せずに通常保育+おけいこ教室まで預かってもらうことも出来ます。

費用

地域差はありますが一般的に公立幼稚園の方が安く、私立幼稚園は設備等が充実しているため公立幼稚園の約2倍程の費用がかかります。

公立幼稚園で1ヶ月大体1万円前後、私立幼稚園で2〜3万円が相場で、入園時にかかる費用(入学金や制服代など)は公立で1〜2万円、私立で3〜10万とかなり差があります。

私立幼稚園の場合は満3歳児以降は所得によって国からの補助金が出ますので自治体のホームページを参考にしてみてくださいね。

4年保育が増え保育園と幼稚園のあいだのような環境に

現在の待機児童問題を解消するため、今は4年保育といって年少さんのひとつ年齢が低いクラス(二歳児クラス)を設けている幼稚園が増えてきています。育休中だけど保育園が決まらなかったママさんには嬉しい制度ですよね。

フルで週5日通うコースもあれば、パートママさん向けの週2、3コース、中には週1コースというのもあります。

これらはいわゆる“幼稚園プレ”といって、子どもが年少までに少しずつ園に慣れていく目的で通わせることが出来ます。また人気の園だとプレに通っている児童という優先枠で入園することも可能です。

幼稚園探しは早めの情報収集がベスト

一般的に幼稚園探しは、3歳になる歳の9〜10月頃に園の説明会があり、11月頃に面接、合否となりますが、いくつもある幼稚園を一回の説明会だけで決めるのはちょっと待った!と言わせていただきます。

幼稚園は設備や広さだけでなく園によって方針が本当に様々ですし、先生方の雰囲気(子どもとの接し方、先生同士のやり取りなど)を見るのも非常に大事です。

説明会だけでは園の雰囲気は分からないので、できれば3歳になる歳の春〜夏頃から情報収集をはじめるのがベスト◎園庭解放や地域の人も入れる園のバザーに参加してみたり、運動会を観に足を運んでみることもオススメです!

普段の先生の子どもとの関わり合いや雰囲気が見られることと、その園に通っているママさんの雰囲気も分かりますので、子どもだけでなくママ自身がその園に合っているかどうかも大切なポイントです。

実際に幼稚園に通わせているママさんの声をきくのはかなり有力なので、公園で幼稚園の情報収集をするママさんも多いですよ。

「休職中・これから働きたい」仕事したいママの幼稚園選びポイント

それでは次より働きたいママが押さえておくべき幼稚園選びのポイントをお伝えしていきます。

1)預かり保育(延長保育)の充実

これは働くママさん必須項目のひとつ、何時から何時まで預かってもらえるのかは最重要ポイント。

園によって時間もさることながら、プラス料金がいくらかかるか確認しておきましょう。子どもの年齢によっては保育園以上に割高になることもあります。

2)お弁当か給食か(または選べるかどうか)

仕事を持つと朝は本当に大戦争!その中で完全給食か、お弁当か給食が選べるどうかで朝の時間もかなり変わってきます。

配達のお弁当を頼める園もありますが、なかには子どもが「やっぱりママのお弁当が良い」と結局毎日お弁当を作ることになったという話もよく聞きます。

完全給食の場合は、食物アレルギーに対応しているかどうかの確認が必要です。

3)送り迎えのバスが利用できるかどうか

家から近い距離の幼稚園だと徒歩や自転車でもいけますが、少し離れていると悪天候の場合は送り迎えも大変です。

ただ、園によっては交通状況によって家の近くにバスが止まってくれないことや、全員が平均的になるように送り迎えの時間が時期によって1〜2時間前後することもあります。

毎朝同じ時間に出発しなければならない場合はバスの運行状況や送り迎えがしやすい距離にある園がオススメです。

4)親の園行事参加頻度が少なめ

幼稚園により様々ですが、わりと教育熱心だったりイベントが充実している園は保護者の参加頻度が高い傾向にあります。保護者の集まりはほぼ平日になるので、働くママさんはそれに合わせて休みを取らないといけないことも。

実際園に通わせているワーキングママさんの話や評判を聞いて調べる必要がありますね。

5)春・夏・冬休みに対応している

平日の保育時間の延長は可能でも春・夏・冬休みなどの長期休暇は預かり保育を実施しているかどうかも大きなポイントです。

とはいっても長期休みすべて預かりを実施しているところは極めて少ないと思いますが、長期休み中に「どれぐらい預かってもらえるか」、日数は説明会で教えてくれますのでしっかり書き留めておきましょう。

6)行事が平日に組まれていない

運動会など大きなイベントが土日でなく、平日に組まれていないかどうかもチェックする必要があります。

細かいかもしれませんが、日々の成長を発表する場所に「パパやママが来れない」となるとさすがに我が子がかわいそうになりますよね。

平日にお休みしやすい職種なら問題ないですが、そうでなければイベントの曜日も押さえておきたいところです。

7)仕事をしている親が多い

仕事をしている親が多い園は預かり保育をする児童の数も必然的に多くなるため、保育時間を延長しても「ひとりぼっち」という確率は少なくなりますので寂しい思いはさせにくいかもしれません。

また面倒と言われる役員等も少なく、先生達だけで回してくれていることが多いです。

8)天候ですぐ休園にならないかどうか

台風や大雨ですぐ休園になる園はママも急遽仕事の調整をしなくてはならないため大変です。

これは幼稚園の立地により様々なので直接園に確認してみましょう。説明会でもあまり説明されることが少なかったので、個別に質問してみても良いですね。

こんなはずじゃなかった!幼稚園選び失敗例

では実際、幼稚園に通わせてみたけど残念ながら失敗してしまった!という先輩ママさんの声を紹介します。失敗例を知ることで幼稚園選びの参考にしてくださいね。

先輩ママの声

•家からの距離が遠くて小学校で離ればなれ

「設備も環境も良い幼稚園だったから通わせたけど小学校区外だったので、小学校入学式は親子共々知っている子がいなくてポツン・・・幼稚園単体で見るのではなく、もうちょっと家から近いところで探してあげるべきだった」

先輩ママの声

•先生同士の雰囲気にモヤモヤ…

「説明会では私たち仲良しです!みたいな先生方でしたが、入園後のお迎えの時に目にした先生同士のやり取りで明らかに仲悪い感じが伝わってきて、なにも保護者や子ども達の前でそれを出さなくてもいいのに…と何とも言えない気持ちになった」

先輩ママの声

•子どもと園のタイプが合わなくて転園することに

「近所では礼儀正しく評判の良い幼稚園だったので期待を込めて通わせてみたけど、あまりに行儀が良すぎてのびのびタイプの我が子が浮いて見え、一ヶ月で転園を決意。お勉強系だったので外遊びの時間も少なく、やはり評判よりも子どものタイプに合わせて入れるべきだった」

先輩ママの声

•ママ友同士の集まりや雑費がかかりすぎる園

「私立幼稚園はお金がかかると聞いていたけど、ランチ会やら保護者費やら雑費やら、子ども以外にお金かかりすぎてるんじゃないの?!っていうぐらい毎月の徴収が多くてビックリ。預かり保育料金は仕方ないけど、月2〜3回もランチ会要らない!裕福な家庭が多そうな園だったからか一回2〜3千円のランチは正直キツかった。でも子どものために断るわけにもいかないし、有給もすぐ無くなった」



園によっても一長一短ですが、事前の下調べはとっても大事だということが分かりますね。

説明会だけでなく、個人的に園に見学の申し込みをすれば担当の先生が時間を取って説明してくれるのでオススメです。忙しそうで申し訳ないな…と思わず、一度園へ相談する方が確実ですよ。

100%満足な園はなくても、より良い園に通わせてあげたい

私立幼稚園の特徴を上手く利用すればママも仕事を両立させることが可能になります。

100%こちらの希望とぴったり合う園を探すのは難しいですが、その園の特化したところと上手くすりあわせていけば「幼稚園✕ワーキングママ」も夢ではありません!

幼稚園生活は子どもにとっても成長を司る上でとっても大切な教育の場所ですので、我が子に合わせ、またママにも無理のない幼稚園選びが出来れば安心して通わせてあげられますね。