子供が初めて集団生活を始める幼稚園選び、貴重な、子供にとって充実した3年間になるように慎重に選んであげたいものですよね。

でも、実際に通ってみないと案外わからないことも多いものです。そこで、これから幼稚園選びをする際の、これだけはおさえておけば大丈夫!といったポイントをいくつかご紹介します。

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幼稚園には公立と私立がある!まずはそれを把握しよう

幼稚園は公立と私立がある

幼稚園にも、小学校のように公立(区立)や私立の違いがあります。まずはそれぞれの違いについて理解しておくと、選ぶのがラクになりますよ。

公立(区立)幼稚園というのは、言ってみれば小学校や中学校の公立と私立のようなものです。ですから、公立幼稚園と言うのは、その地域や区、県が直接管轄している幼稚園なんですね。

地域によって違うのですが、必ず、幼稚園や小学校などはその地区管轄のものを設置しなければいけない、国によるルールが決まっています。ですから当然歴史が古いところが多く、地域密着型のところが多いです。

一方、私立幼稚園ですが、「園長」を中心とした同じく教育機関で、公立と実情はあまり変わりませんが、例えば設備の充実さや、先生の質、値段、そして一番大きいのがその幼稚園によって雰囲気が全然違うという特徴があります。

同じような私立幼稚園が近所に数園あったとしても、それぞれに制服も違いますし、行事内容や保育内容も若干違ってくるんですね。

ちなみに、小学校はどうせ同じとこに入るのだから、という理由で公立を選んだ人が私の友人にいますが、費用も安くでよかったようです。

私立との違いを聞いてみると、朝の登園時間や、帰宅の時間(保育終了時間)がわりときちっと決まっていたようで、園バスはなかったけれど、近かったので苦労はしなかった、と言っていました。

ポイント

公立と私立との基本的な違いは、「園バス」というものがそもそも存在しないということ、費用が安いこと、私立と違って近い人でないとほとんどの場合が入園できないということ(学区の制限)、そして、私立にはお預かり保育があったりと、時間外でも預かってくれる制度があることが多いのに対し、公立ではそういった制度はほとんどない、といったところです。

選び方や決め手となるのは、やはり子供との相性!

幼稚園選びの決め手

もし、近くに公立幼稚園も私立幼稚園もあって、どちらも内容が似たり寄ったりであり、なおかつママ自身に時間がたくさんあるとします。それならば、費用の安めな公立がいいな、と思ってしまいがちですよね。

実は私の子供のときも、近くに公立も私立もあり、数も多く、まさに「よりどりみどり」状態だったのです。そうなると、やはり子供が小さいうちにお金を貯めておきたいし、といった理由で、公立がいいなあ、と思っていたのです。

ところが、実際に色々な幼稚園に見学に行ったり、運動会を観に行ってみたり、盆踊りなどに参加させてもらったりしたところ、子供の反応が実に様々だったのです。親として候補にいれていた公立のときには、見学に行っただけでなぜだか大泣きする始末・・・。

他にも、なぜか不機嫌になったり、泣き出したりと、理由がさっぱりわからないことが多かったので、家に帰ってから実際に、子供に、どうして泣いちゃったの?と聞いてみたところ、

「先生が怖かった」
「お兄ちゃんたちが乱暴で嫌だった」などなど、

とにかく雰囲気が合わなかったようなのです。

さらに、「階段がとっても狭くて怖い」なんていうところまでしっかり見ているので子供の観察眼にはびっくりですね。

そんな中で、最終候補が、近所の二つの私立幼稚園になってきました。この頃には、もう入園願書をそれぞれに出し終えており、最終的にどちらにも行けるようにしておいたのですが、幼稚園にもいわゆる「入園のための面接」があります。

大概の子は入園許可が下りるのですが、その面接のときに、どちらにするかはっきりとしました。

やはり、周りの子供たちがすごく活発な園だと、子供は泣いてしまうのです。さらに、先生もいい意味でフランクでアバウトな感じが、わが家の子供には完全に合わなかったようで、泣き止ませるのに大変という状態に・・・。

ところが、もうひとつの幼稚園は、とても落ち着いた雰囲気で、子供も泣いたりすることなく、にこやかに面接は終わったのです。

つまり、うちのような怖がりで大人しめの子供には、初めから、落ち着いた雰囲気の幼稚園が合っていた、ということなんですね。その逆もまたしかり、です。

そういう経緯もあったので、近所の同年代のお子さんでも、活発な子はやはり、前述の活発な雰囲気な幼稚園に決めていましたし、幼稚園選びというのは、すなわち、子供との相性が一番なのだな、と実感した出来事でした。

ですから、親の希望というものももちろん伝えつつ、最終的には子供がその幼稚園を気にいるのかどうか、が一番のポイントとなり決めました。毎日泣きながら登園、なんて辛いですからね。

幼稚園選びはいつごろから始めるのがベスト?

幼稚園いつから探す

私のようにまわりにたくさん幼稚園があって、「よりどりみどり」状態であるような場合は、むしろ稀なのかもしれません。

多くのお母さんたちが、近所には幼稚園が1つしかない、または2つしかない、といったお悩みや、まともな幼稚園が遠い!といった、通園に対する問題を抱えていたというお話しをよく聞きます。

遠いと、どうしても園バスは必要になってきますし、園バスも無料ではないのです。悩みどころですね。

このように、いざ幼稚園選びを開始すると、思わぬ問題が浮上することもあるので、親ができることとしては、なるべく早めの情報収集に徹することだと思います。

実際にお子さんと一緒に見学に行くのはまだ先としても、とにかくどのような幼稚園が近場にあるのか、ないのか、をまず把握しておくことは、子供の年齢がまだ2歳くらいであっても全く早すぎることはないでしょう。

むしろ、早いほうが、子供に、「幼稚園という場所があるんだよ」というお話を事前にたくさんしてあげることができますし、そうすると、子供の中でも、いずれは「幼稚園」というところに行くみたい、という漠然とした想像がつくと思います。

やがて、「幼稚園ってどんなところなの?」という興味にもつながっていきますし、特に大人しいお子さんや、人見知りの激しいお子さんの場合には、初めのうちは幼稚園に通うこと自体がとてもおそろしいことのように誤解してしまいがちです。

そういう部分でも、親が幼稚園に詳しくなっておくことは大事だな、と感じます。

ですから、幼稚園に通うかなり前からの情報収集がポイントになってきます。親のほうでも、大体これくらいの料金がかかるのだ、ということが事前にわかりますし、そのための用意も、ある程度はできると思うので、どこの幼稚園に決まっても慌てないように準備しておくとベストですよ。

いざ幼稚園に入園するときにも、各種手続きの日にちや、時間帯、時期が違ってくることがしばしばあります。

また、引っ越しの予定がある場合などにはあらかじめ、引っ越し先の幼稚園情報を入手しておくなど、どんなに遅くても半年前までには親のほうの用意や予定を組んでおけば、いざ見学に行ったり、手続きをしたりする際に、慌てることも、失敗することもなくスムーズにいくようです。

あとは、子供と幼稚園との相性を見極めること、これが一番の失敗しないポイントですね。