子供の熱性痙攣は2回目、3回目と繰り返す場合があります。もしも再発してしまった場合にはどうしたら良いのか?

先日2回目の熱性痙攣を経験した我が子のパターンとともに熱性痙攣についてご紹介したいと思います。

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2回目の熱性痙攣を再発するのは約3割

熱性痙攣は、ある日突然起こります。

高い熱が出始めたタイミングで起こす場合が多く、両手両足をピーンと伸ばし白目をむいてピクピクと痙攣します。ほとんどの場合5分以内におさまり、短時間で症状が落ち着けば大きな問題もありません。

けれども、熱性痙攣を起こした我が子を見てしまったパパ、ママは驚くに違いありません。その後も熱が出るたびに痙攣を起こしてしまうのではとビクビクしてしまいますよね。

熱性痙攣は小さな子供にはよくある症状です。熱性痙攣を起こしたからといって体に何らかの問題があるわけではなく、体にストレスがかかりすぎただけなのです。

熱性痙攣を1回経験した子は、2回目を再発する可能性があります。1回目を経験したうちの約3割程度ではありますが、3割と聞いて高いと感じますか?低いと感じますか?どちらにしても熱性痙攣にはなってほしくはないですよね。

3回目の熱性痙攣を再発するのは約1割

もしも、2回目の熱性痙攣が起きてしまった場合には、3回目も起こす可能性があります。

3回目を起こす確率は約1割です。2回目は繰り返す事はあっても3回目になると一気に確率が減りますね。

熱性痙攣を4回・5回・6回と複数回、何度も回繰り返す子もいる

熱性痙攣を3回目も起こしてしてしまった、そんな子は、その後も何回か繰り返す可能性があります。しかし、熱に弱い体質なだけであって複数回繰り返しても何の問題もないことももちろんあります。

ただ、3回目以降になると、熱性痙攣でない場合もありますので、念のために詳しい検査をしてみましょうと医師から診断を受ける場合もあるのです。

子供に熱性痙攣が起きたときの対処法

1回目でも2回目でもその後何回目でも、熱性痙攣が起きた場合にすることは同じです。慌てず冷静に対処してあげましょう。

体を横に傾ける

熱性痙攣が起きてしまったら、すぐに体を横に向けてあげましょう。

仰向けのままですと、嘔吐物が喉に詰まる危険があり、窒息してしまう恐れがあります。体全体が硬直して痙攣していますので、体ごと横に傾けてあげてくださいね。

痙攣の時間を測る

痙攣の時間が5分以上と長時間続く場合は熱性痙攣ではない場合もあります。痙攣が始まったなと思ったら、すぐに時間を計測してください。

診察を受ける場合にも必ず痙攣の時間を聞かれます。5分以上だったのか、それ以下なのかはとても重要ですので忘れずにいてくださいね。

痙攣が治まるまでしっかりと見守る

熱性痙攣は、起こってしまっても何もする必要はありません。痙攣が徐々におさまるまでじっと見守ることが大切です。

大きな声をだしたり、体をゆすってはいけません。見ているのも辛いですが、治まるまでしっかりと見守ってあげてくださいね。

病院には行く?救急車は必要?

初めて熱性痙攣を見たパパ、ママは、おそらくパニックになるでしょう。しかし、慌てて救急車を呼んだり深夜や休日に病院に行く必要はありません。

けれども、痙攣している時はとにかく何とかしなくてはと焦りますよね。どうしても心配でいてもたってもいられない、そんな時には病院へ行ってみても良いと思います。

2回目以降の熱性痙攣が起きたときの対処法

熱性痙攣を1回経験すると、2回目以降の対処法をアドバイスしてもらえます。ただし、医師の方針によって大きく異なりますので、注意してくださいね。

痙攣予防座薬の使用

熱性痙攣を予防するための座薬があり、1回目を経験した場合に次の痙攣を予防する為に処方される場合があります。

けれど、そもそも熱性痙攣自体は体にダメージを与えるものではありません。悪い影響がない熱性痙攣を薬を使って抑え込む必要があるのかどうか、この点が医師によって判断が異なるのです。

しかし、パパ、ママは可能であればもう痙攣をする我が子の姿を見たくはありませんよね。お守りがわりの薬だとイメージしながら使用すると良いでしょう。

ちなみに、我が子の場合初めての熱性痙攣の際には総合病院に入院しました。入院先での主治医からは痙攣予防の座薬を積極的につかいましょうという指示でした。しかし、退院後に普段のかかりつけの医師に熱性痙攣の相談をしたらその医師は痙攣予防の座薬は必要ないという指示でした。

私たち夫婦の考え方は、後者のかかりつけ医師の考え方を選択しました。

もしも熱性痙攣を繰り返した場合にはまた見なくてはいけないという恐怖感はありますが、座薬の副作用も怖いです。しかし、出来る限り必要のない薬は使いたくないからということで、座薬は控えようと決めました。

病院のタイミング、救急を受診しない・受診すべき、翌日に受診する目安

熱性痙攣が起きてしまった場合には、ほとんどの場合が直ちに病院に行く必要があるわけではありません。痙攣自体が落ち着き、ぐったりしていたりしなければ救急外来へ急いでいかなくても大丈夫です。

念のために診察時間内に受診はしておきましょう。夜中に痙攣が熱性痙攣が夜中に起きてしまった場合でも翌日の診察時間内で構いません。

ただし、こんな時にはすぐに病院へ行く、もしくは救急車を呼びましょう。

  • 痙攣が5分以上続く
  • 痙攣後に意識が戻らない
  • 複数回痙攣が続く

この場合には単なる熱性痙攣でない可能性があります。

『体験談』我が子の熱性痙攣2回目はこんな感じでした

我が子が初めての熱性痙攣を起こしてから約1カ月が過ぎた頃でした。

今流行りのヘルパンギーナ、いわゆる夏風邪をこじらせました。熱が40度近くまであがり、食欲もなく元気もありませんでした。熱が出たという事は、今回も熱性痙攣を起こすかもしれないという不安もあり目を離す事が出来ませんでした。

そしてその時が来たのです。土曜日の夜7時ごろでした。グズグズとぐずりだし、子供を抱っこをした時です。ピクッと体が動き、目が上を向いた瞬間です、突然大声で発狂したかと思うと熱性痙攣が起こりました。

しかし、1回目の熱性痙攣が起きてからあまり時間が経っていないので、私たち夫婦も驚くほど冷静に対応することが出来ました。

すぐに子供を布団に寝かして体を横に傾けます。旦那に痙攣を見守ってもらい、私は時間を測ります。2分弱で痙攣はおさまり、意識もはっきりしてきました。痙攣の仕草も問題なさそうでしたし、その後もはっきりと受け答えをしてくれていましたので救急外来へは行きませんでした。

土曜日という事で、次の日はかかりつけの病院は休診です。念のために地域の休日診療には受診をすることにしました。診察の結果、熱性痙攣は特に問題はなくこのまま様子見で良いという診断結果でした。

月曜日にはかかりつけの病院に熱性痙攣の報告を

休日診療では、かかりつけの医師の診察ではありませんでしたので、熱性痙攣2回目が起きたという報告を兼ねて診察に行きました。ここでの診察結果も特に問題がなく、私たちの熱性痙攣に対する処置も適切だったというお話をしていただきました。

2回目があるということは3回目も起こるかもしれない。しかし、3回目が起こる確率は非常に低くそこまで心配しなくても良いということ、そして万が一熱性痙攣を4回5回と起こしても体には何ら影響がないから大丈夫ですという説明も受けました。

ただし、何度も繰り返すということはもしかしたら別の病気が隠れている可能性も0ではない為、てんかんがないか脳波の検査をするかもしれないという事も言われました。

今すぐという事ではなく、4回5回と繰り返した場合でも遅くはないという事でしたので、医師の方針通り何度も繰り返すまではこのままのスタンスでいることにしました。

まとめ

2回目に起きた熱性痙攣は意外にも冷静に見守ることが出来ました。けれども、何度起きてもパニックになってしまう人もいるでしょう。

少しでも不安を減らす為にも対処法をしっかりと頭に入れておくことが大切ですね。