子供の熱性痙攣が起きたら正しい対応が出来ますか?

きっと、自信をもって出来るという答えが出せるのはほんのわずかの人だと思います。

今回は、熱性痙攣が起きた場合の正しい対応方法をご紹介したいと思います。

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熱性痙攣が起きる前に何か前触れ・兆候はある?

熱性痙攣の症状が起こるのをあらかじめ予測出来れば、どんな対応をすればよいのか準備しておくことも可能ですね。

しかし、熱性痙攣は突然起こります。そして、症状が起こる前の兆候もありません。

ですからママやパパは突然の痙攣を見てパニック状態になってしまうのです。特に初めて熱性痙攣を見たときには「我が子は死んでしまうのでは?!」と思うほどです。

熱性痙攣を起こしやすい子ってどんな子?

熱性痙攣が起きるのを予測することは困難ですが、起こしやすい子に該当するポイントがいくつかあります。あなたのお子さんに該当するポイントがあるかチェックしてみてくださいね。

ただし、多く当てはまるから必ず熱性痙攣を起こすという訳ではありませんので注意してくださいね!

近親者に熱性痙攣の経験者がいる

パパ、ママ、兄弟、おじいちゃん、おばあちゃん、近親者の中に熱性痙攣の経験がある場合は、熱性痙攣を起こす可能性があります。

男の子

男の子は病気をしやすいとよく聞きますが、熱性痙攣も女の子よりも男の子の方が起こしやすいです。

生後6カ月~5歳頃までの子

熱性痙攣は高熱を出した際に、その熱がストレスとなり痙攣を起こします。

生後6カ月~5歳前後までの子は脳が未熟でストレスをダイレクトに伝えてしまうため、熱性痙攣を起こしやすいのです。

熱性痙攣を経験したことのある子

これまでに熱性痙攣を1度でも経験したことのある子は2回3回と続くことがあります。

ただし、2回目を起こす確率は、1回目を起こした子の3分の1、3回目、4回目と複数回起こす子は1割程度です。

子供が熱性痙攣を起こしたらどう対応すればよい?

もしも、子供が熱性痙攣を起こしたら私たちはどう対応すればよいのでしょうか?注意点も交えてあげてみますね。

気道確保をする

熱性痙攣を起こしたら、慌てず冷静にまずは気道確保をしましょう。

熱性痙攣が起きると、両手両足をピーンと硬直させながら体全体をピクピクさせます。

これだけで治まれば良いのですが、中には嘔吐をしてしまう子もいます。真上を向いた状態で嘔吐をすると、嘔吐物が詰まり窒息する恐れがあります。

熱性痙攣が起きたなと思ったら、静かに子供の体を横に傾けて気道確保をしてあげてください。

後はじっと見守るだけ

気道確保したらあとは何もすることはありません。

痙攣が起きているのに何もしなくていいの?!と思われがちですが熱性痙攣は決して怖い症状ではありません。熱性痙攣が起こることで何か脳に障害が残ったり、死に至る可能性はほぼありません。

ただし、痙攣の原因が熱だった場合です。

熱が原因でない場合の痙攣には他の病気が潜んでいる場合があります。発熱があり、痙攣を起こしたときにはどんな状態で痙攣が続いているのかよく観察してください。

  • 両手、両足は対照的にピーンと伸ばしているのか?
  • 目の動きはどんな風か?
  • 何分で痙攣が治まったのか?
  • 他に気づいた症状はないか?

どんなことでも構いません、しっかりと把握しておきましょう。

熱性痙攣中にしてはいけない行動

熱性痙攣が起きた時に絶対してはいけない行動があります。

  • 大声で名前を呼ぶ
  • 体を抱き上げたり激しくゆする
  • 口の中に物を入れる

突然の熱性痙攣にビックリして大声で名前を呼んだり、抱き上げて激しく体をゆすると、かえってこれが刺激になってしまう恐れがあります。

そして、舌を噛まないようにタオルやスプーン、自分の指を口の中に入れる人もいますが、これは非常に危険です。指を力いっぱい噛まれてしまい、怪我につながりますので行ってはいけません。

熱性痙攣が起きたら救急車を呼ぶべき?呼ぶタイミングは?

熱性痙攣が起きたときには通常救急車を呼ぶ必要はありません。

しかし、こんな場合は迷わず119番へ連絡をしてください。

痙攣が5分以上続く

通常熱性痙攣は5分以内におさまります。

しかし、中には10分以上痙攣が続いてしまう子もいます。この場合、熱性痙攣でない場合も予想されます。

左右非対称の痙攣を起こしている

体を左右対称に伸ばして動かしている場合は心配ありません。

ただし、明らかに左右非対称の痙攣を起こしている場合にはすぐに救急車を呼びましょう。

意識が戻らない

痙攣は治まったけれど呼びかけに答えない、明らかに意識がないと感じた時は非常に危険です。一刻も早く救急車を呼ぶ必要があります。

熱性痙攣は日中だけではない!

熱性痙攣は子供が起きている時に突然起きる場合もありますが、睡眠中にも起こることがあります。日中はすぐに痙攣する我が子に気づけますが、睡眠中だと気づかない場合ももちろんあります。

ただ、痙攣の直前に泣いたり、ママ自身がなにか気配を感じて目が覚めるとも言われています。

熱性痙攣持ちでも幼稚園、保育園は通える?

熱性痙攣を1度でも経験したことがある、熱が出ると頻繁に熱性痙攣が起きてしまう、こんな場合、幼稚園や保育園には通園出来るのか不安になりますよね。

たとえ熱性痙攣の既往があったとしても、問題なく幼稚園、保育園には入園、通学は出来ます。

ただし、熱性痙攣を1度でも経験したことのある子は2度3度繰り返し起こす可能性はあります。

ですから、熱性痙攣の既往があることを先生に伝えておくこと、そして痙攣予防のお薬を投薬されている場合にはお薬を預けるという方法もあります。幼稚園、保育園の先生方に相談してみましょう。

我が子が熱性痙攣を起こした時

我が子は現在1歳9カ月になりますが、つい数日前に熱性痙攣を起こしました。初めての痙攣で本当にビックリしました。

熱は38度代とまずまずの高さでしたが、眠ることは出来ていたので、そのまま眠らせていました。家族全員が熟睡状態での突然の熱性痙攣が起きました。

熱性痙攣が起きる直前、なぜか私は目が覚めてしまい、その直後に寝言のような泣き声を耳にしました。今思うと、こういう時に目が覚めるのはとても不思議なことですね。

そして泣き声がおさまると痙攣が始まりました。

初めての熱性痙攣で私自身も心臓がバクバクして一瞬パニックになりましたが、しっかりと対処法は守ることが出来たと思います。とっさに体を横に傾けて気道確保をしました。

寝ている旦那を起こして何もせず見守ってもらっているうちにその後の指示をあおごうとすぐに♯8000番(小児救急電話相談)で電話をかけました。♯8000番では、夜間でも子供の病気にどう対応すればよいのかをアドバイスしてくれます。

すぐに病院へ行った方が良いのか、それとも救急車を呼ぶべきなのか、素人の私たちでは判断に迷う事も症状を聞いて教えてくれます。

結果、深夜でしたが救急外来へ行って下さいという事でしたので、急いで病院へ向かいました。医師の判断では、おそらく熱性痙攣で心配はないだろうという事でしたが、念のために入院処置をとり後日他の病気の可能性がないか検査をしました。

まとめ

熱性痙攣という言葉を知らないパパやママはとっさに間違った対処法をしてしまう恐れもあります。

今回の記事を参考にどんな対処法をすればよいのか、把握しておくと安心です。