子供の人見知りって傍から見ると「ママにいつもくっついてかわいい」とか「外で動き回らないし知らない人に付いていかないから安心ね」なんて言われがちですが、ひどい人見知りの子を持つ親は「ああ、もう早く外でも愛想振りまいてほしい」心底思うでしょう。

少なくとも私はそう思っていた1人です。どこへ行ってもずっとママに引っ付きっぱなし、気分転換の外出のはずがくたくたになって帰るなんてよくありました。

そんな我が子が2歳目前にして劇的に変身する瞬間がありました!その体験談です。
 

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産まれてからずっとパパママ以外拒絶!

育ててきた環境にも原因があった

そもそも近くに両親がおらず、実家も里帰り出産できるような環境になかったので、誰かに少しも預けることなく出産から今日まで我が子を夫婦2人で育ててきました。

主人も主人の職場もそんな私たちに理解ある方々ばかりだったので、頼らずともなんとかできてしまっていたのです。その為か、我が子はずっとパパママ以外は「近寄らないで!触らないで!見ないで!」でした。

激しい人見知りは性格?

そんな我が子と外出するのも億劫に思えていましたが、これでは我が子のためにならないと思い生後4か月から子育て支援センターに通いました。

週2~3日は遊びに行っていましたが、何ヶ月経っても全く慣れません。その頃にはよく会うお友達もできていたので、常にその子達と一緒にいたのですが、泣いて顔を背けるばかりで帰る頃に機嫌が良くなるというパターンがずっと続きました。

後に聞いた話ですが主人が幼少の頃、ここまでひどくなかったもののお母さんにべったりでいつもお母さんの足にしがみついていたそうなので、我が子も育った環境だけでなく生まれ持った性格も影響しているんだなと人見知りに諦めがつきました。

我が子お気に入りのタイプが見つかる

ほんの少し和らいだ人見知り

激しく泣く我が子に怯むことなく支援センターに通っていたのが功を奏したのか、我が子に近寄ってくる子の中に「あれ?この子だと泣かないな」という子が出てきました。

我が子はママに引っ付いてじっとしていることが多かったので、遊びに来ている子供たちが本人の意思と反して寄ってくることが多かったのですが、3歳手前の女の子(何でもお世話してあげたい年頃の)が寄ってくるときだけその子たちのことをじっと見るようになりました。

それからちょっと自分より年上の女の子が我が子を気にかけておもちゃや絵本を持ってきてくれるようになると、1歳過ぎにしてようやく笑顔を見せるようになりました。

泣く回数が減り、固まるようになる

自分で歩けるようになると、人数が少ない日なら自分の好きなおもちゃを私の近くまで持ってきて遊べるようになりました。

それと意外にも私にずっと引っ付きっぱなしだったときは人が近寄ってきただけで大泣きだったのに、おもちゃを取りに私から離れた時に他の人に出会うと、泣くより固まってその場から動けなくなり、最終的に助けを求めて泣くという感じに変わっていきました。

タイミングよく固まっている時に私が声を掛ければ泣かずに済むことも増えていきました。支援センターに通って1年でようやく、人より遊びたい気持ちの方が大きくなってきたようです。

自分でも得意なタイプの相手なら対応できるようになってきた

その頃からある一人の保育士さんなら近寄ってきても全く泣かなくなりました。

ふと考えてみると、その保育士さんやお気に入りの女の子たちは割とおっとりしていて適度な距離感があり、声が落ち着いていて、干渉しないタイプの人がお好みだということに気が付きました。

今でも突然近寄ってきてちょっかいをかけてくる男の子や、体育会系で声の元気な保育士さんは苦手で泣いてしまいます。私はどちらかというと体育会系なんですがどうしてでしょうね。

お歌の力を借りて、ついに我が子が動き出した!

きっかけはずっと気になっていた段ボールハウス

現在1歳10ヶ月になった我が子ですが、つい最近、ずっと気になっていたものの近寄れなかった段ボールハウスに我が子のお気に入りの女の子が1人で遊んでいるのを見つけました。

これはチャンスだ!と思い、段ボールハウスに我が子を誘い入れ、その子と2人きりで遊ばせてみたところ、思いのほか楽しそうだったのでしばらくその場を離れてみることにしました。

少しするとその女の子が他の場所に遊びに行ってしまい、我が子1人になったところでママが近くにいないことに気づいたのですが、不安そうな顔であたりを見回しながらもそばに落ちていた玩具で1人で遊び始めたのです!

徐々に我が子の目に涙が溜まっていくのが見えたので近寄ると同時に思いっきり褒めてあげました。

周囲が騒然!全く知らない子にダッシュ!

段ボールハウスでの出来事の直後にみんなで一緒にお歌を歌いながら踊る時間になりました。

いつもなら子供たちが走り回ったり叫んだりするのが怖いようで抱っこをせがんできていましたが、その時はそれがなく、突然、全く知らない女の子めがけて猛ダッシュ!

お歌のフリで手をタッチするところがあるのですが、それをその子に自らやりに行って満面の笑みで私のところに帰ってきたのです。私以上に我が子を良く知る保育士さんやママ友がびっくりして「どうしちゃったの?」とちょっとした事件になりました。

ついに人見知り克服か?本人の気分次第に

それからというもの、私が「タッチしておいで」と言うと他の子や保育士さんに自分からタッチしにいくようになったり、玩具をどうぞと言いながら渡しに行ったり、私から離れて他の人のところに行くようになりました。

本当に突然のことでどうしちゃったんだろうと思っていましたが、得意なタイプの子ならママなしで遊べることがわかったこと、1人で遊んでいるとママが喜んで褒めてくれたこと、そして何よりママ以外の人とのやり取りを本人が楽しめたことが我が子の中で大きかったのだと思います。

相変わらず苦手なタイプの人には顔を見られただけで泣いてしまいますが、子供相手なら泣くことはほとんどなくなりました。

きっかけと本人の自信がマッチする時が克服の時

結局我が子の場合は2歳前にしてようやくひどい人見知りから脱出したわけですが、もっと早くきっかけを作ってあげれば人見知りを治してあげられたかというとそうは思いません。

なぜなら我が子が話せるようになっていたことも大きな要因の1つだと思うからです。

我が子は喋りはじめがとても早く現在ですでに3語文を自由に使いこなして、ある程度大人と会話ができてしまいます。会話ができるということはこちらが話していることを理解できていて、かつ自分の意見を言葉で表現できるということです。

それができることがわかっているから、思うことがあれば声に出して相手に伝えられるから、ママから離れても大丈夫だという自信につながったのだと思います。

私から見れば本当に突然の出来事でしたが、本人からすると喋るのが早いことも人見知りの自分を防衛するための手段として早く習得したかったのかもしれませんし、

お気に入りの子を見つける努力をずっと前からしていたのだと思うと、本人的には突然だったわけでなく、変わる機会を狙っていたのでしょう。そう思うと2歳前後で人見知りが治る子が多いのかもしれませんね。