子供の成長は、本当にあっという間です。特に生まれてから小学校入学までの、子供の身体的・精神的発達には目ざましいものがあります。

そして、子供の成長に合わせて、家族の生活習慣も少しずつですが、変化していきます。新たな家族が増えることによっても、一人一人が大きな影響を受けることでしょう。

その中でも、子供の就寝スタイルは、様々なきっかけをもとに変わっていく、生活習慣の一つだと言えます。

今まで、お父さんやお母さんと一緒の布団で寝ていたか、または同室で寝ていた子供が、自分一人で寝るようになる、いわゆる「一人寝」ができるようになると、またひとつ成長したな~と感じるのではないでしょうか?

しかし、そもそも、一人寝はいつからできるようになるのでしょうか?

一人寝ができるようにトレーニングするには、どんな方法が効果的でしょうか?

「うちの子も、そろそろ一人で寝てくれたらいいな・・・」と考えているお父さん・お母さんにとって、この記事が少しでもお役に立てればと思います。

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そもそも、一人寝とは?

一人で寝る子供

「一人寝」とは、子供が親と離れて(別室で)、文字通り一人で寝ることをいいます。

しかし、兄弟がいる場合は、兄弟で同じ部屋に寝るかもしれません。これも、一人寝に入ると思います。ポイントは親とは一緒に寝ないということです。

それで、一人寝のためには、一人で寝る空間(部屋)と、子供専用の寝具(布団や枕など)を用意してあげる必要があります。

何歳から一人寝できるようになるの?

眠る子供

では、一体、子供は何歳から一人寝ができるようになるのでしょうか?

はっきり言いますと、これには答えはありません。子供の性格や家族構成、部屋数や広さなどスペースの問題などによって、一人寝をスタートさせる時期は、異なってくるでしょう。

子供自身の性格

一人で寝ることに何の抵抗もないお子さんもいることでしょう。赤ちゃんの時から、一人寝させていたなら、そのまま特に問題もなく、「夜は一人で寝るものだ」と子供自身が納得しているのかもしれません。

それとは逆に、赤ちゃんの時からずっと、お母さんやお父さんが子供のそばで寝てあげていたなら、何歳になっても一人で寝るのを嫌がるかもしれません。

もともと甘えん坊な性格の子でしたら、なおさらそうでしょう。お母さんと離れて寝るなんて考えられないはずです。

家族構成

お子さんがお一人の場合は、わりとスムーズに一人寝に移行できるかもしれません。しかし、まだ一人寝ができていないうちに、弟や妹が生まれると状況は変わります。

お母さんが下の子のお世話で一緒に寝るようになると、上の子も寂しさから、きっとお母さんと一緒に寝たがるでしょう。年月が経っても、そのままずるずると、一緒に寝てしまい、一人寝させるきっかけが、なかなかつかめないことになります。

部屋数や広さなどのスペースの問題

一人寝をさせたくても、寝るスペースを確保できないという物理的な問題もあります。我が家もそうなのですが、アパートなどで部屋数が限られており、かつ子供が複数いる場合は、なかなか難しいものです。

ですから、一人寝をスタートさせるベストなタイミングというのは、その家庭ごとに異なるのです。

一人寝できるようにするためのトレーニング方法

毛布を触りながら寝る子供

それでも、「そろそろ一人で眠れるようにしてあげたい」と決めた場合、どのようにしてトレーニングすればよいでしょうか?

もちろん、ある日突然、「今日から一人で寝なさい!」と言って、部屋に独りぼっちにさせるなら、子供は不安でいっぱいになるでしょう。

最初から一人で眠れる子なんていないと思います。では、まずどんなことができるでしょうか?

最初は一緒に寝てあげる

最初は一緒に布団に入って、優しく寝かしつけてあげましょう。そして、「〇〇ちゃんが眠るまで、そばにいてあげるからね」と安心させましょう。

そして「少しずつでいいから、一人でお布団に寝られるように頑張ろうね!」と話します。

時間を決めて、一人にさせる

子供が眠りに就くまでそばにいてあげる日が何日か続いたら、今度は、5分または10分と時間を決めて、それまでは一緒に寝てあげます。

決めた時間になったら「ママはこれからお仕事があるから、一人で寝ようね、おやすみ」と言って、布団を出ます。

もし、「イヤだ!」と頑なに言われたり、泣いてしまうなら、その日は一緒に寝てあげましょう。でも、次の日はまた同じように、「時間が来たらママは布団を出るからね」と約束をします。

ドアは少し開けてもよい

部屋のドアを全部閉められると、不安になる子供はとても多いです。「ママ、少しドアを開けてて?」とお願いされたら、少し開けておいてあげましょう。

隣の部屋の光が少しでも入ってくることで、安心して眠りに就けるようです。いえ、それよりも、部屋は違っても、パパやママのいる空間とつながっている、という安心感があるのかもしれません。

お気に入りのグッズをそばに用意してあげる

子供の大好きなぬいぐるみやおもちゃをそばに置いてあげると、安心します。

私の娘は、私が冬に着ている柔らかい肌触りのインナーを持って寝ると安心するようです。夏でもそれを首に巻いたり、パジャマの上から着ているときもあります。もちろん、そうしたものが特になくても、眠れるお子さんもいることでしょう。

日中にたくさん遊ばせる

昼間にしっかり身体を動かして体力を消耗しているなら、意外とすんなり眠くなるものです。

日中はできるだけ運動させ、夜、しっかりと睡眠がとれるように、毎日の生活も規則正しいものに整えてあげてください。布団に入る時間も、毎日決まった時間がいいですね。

また、眠る前に激しく暴れたりすると、逆にテンションが上がってしまい、眠れなくなってしまいますので、本を一冊読んであげるなど、気持ちを落ち着かせるようなことをしてあげるとよいと思います。

まとめ

ぬいぐるみを抱いて寝る子供

お子さんが一人で寝てくれるようになると、親もかなり楽になる反面、少し寂しさも感じることでしょう。でも、お子さんがそうやって少しずつ自立していくことは、成長の大きな証です。

ただ、お子さんがどうしても一人で寝るのを嫌がるのであれば、何歳まで・・・という年齢にはこだわらず、一緒に寝てあげてもよいと思います。

子供はお母さんの温もりを感じながら、安心して眠りたいのです。どんなお子さんも、いつの日か必ず、一人で寝る時がやってきます。その日は思っているより早いかもしれません。

それで、今は毎日の寝かしつけが本当に大変だとしても、今しかできない子供との触れ合いを、ぜひ楽しんでほしいと思います。

子供が一人寝するようになる時期は、本当に千差万別です。ですから、焦らず、お子さんの様子をよく観察しながら、今が始め時だ!というベストなタイミングを見極めましょう。

一人寝のトレーニングは、段階を追って、ゆっくり進めていってください。そして、お子さんへの愛情がしっかり伝わるような仕方で、いつもやさしく接してあげましょう。

毎晩、お布団に入るのが楽しみになるように、そしてリラックスした気分で眠りに就けるように、いろいろと工夫をしてあげてくださいね。