魔の2歳児と言われるイヤイヤ期。なんとか乗り越えたと思ったら、また4歳~5歳でもイヤイヤ再到来。本当に、母親業は息つく暇がないです。

4歳といえば、保育園・幼稚園に通っている時期です。着替える、食べる、寝るなどの日常生活も一通り自分で行えるようになり、ママも少し楽になったと思う頃ですよね。

その一方、「行きたくない!」「食べたくない!」「ママ嫌い!」とパワーアップしたイヤイヤ期も同時にやってくるのです。2歳の時とは違い、身体も大きくなり、口も達者になった4歳児のイヤイヤ、どうやって乗り切ればいいのでしょうか。

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4歳児のイヤイヤは、第一次反抗期と考えよう

4歳児の頭の中はどうなっているの?

第一次反抗期は2歳のイヤイヤ期が始まりと考えられています。2歳からのイヤイヤが4歳まで続くのは、ママも辛いですよね。3歳過ぎて少し落ち着いたと思ったらまた反抗。

でも、反抗期は成長の証です。「喜ばしいことなんだ」と割り切って、なんとか乗り越えたいものです。

4歳は保育園・幼稚園などの集団生活の中で、親と離れて過ごす時間も長くなる時期です。

友達や先生と一緒にいる中でたくさんの刺激を受け、自分でなんでもやりたいと思う反面、親の目・手が自分から離れてると感じると寂しくて甘えたい、そんな2面性を持っています。そうです、4歳の頭の中は複雑なことになっています。

反抗期には、「甘えても大丈夫」という安心感を子どもに与えることが大事です。親への信頼に繋がると言われています。大変ですが、イヤイヤをしっかり受け止めてあげましょう。

怒ってばかりの4歳児、反抗期と割り切ろう

イライラしている4歳児は朝から文句ばかり。(朝ご飯を)食べたくない、(幼稚園・保育園に)行きたくない、(洋服に)着替えたくない・・・など。朝からこんな調子で、夜になっても収まる気配がありません。

機嫌良く過ごしていたと思っても、些細なことで泣く、暴れる、ふてくされるなどありとあらゆる手を使って、ママを困らせてきます。体重も増えて抱きかかえるのも一苦労。叩かれると本気で痛いですし、口も達者になって人をイライラさせることを平気で言います。

個人差はありますが、5歳を過ぎる頃には落ち着いてくるので「反抗期だから仕方ない」と割り切って冷静に対処しましょう。

4歳児のイヤイヤ、その対処法!

4歳児のイヤイヤ対処法

どこまで許す?怒る?その線引きはどこ?

ご自分の反抗期を覚えていますか? 4歳の記憶はないかもしれませんが、第二次反抗期の思春期の反抗期は覚えていませんか?「特に理由はなくイライラする」「些細なことに腹が立つ」など、当時の気持ちを少し思い出してみてください。

4歳のお子さんは今、正体不明でどう対処していいのか分からない、イライラする感情と向き合っているのです。一番イライラしているのは、ママではなく子どもなのです。自分がイライラしているときに、他の人から叱られると益々ヒートアップしますよね。なので、ある程度は受け止めてあげましょう。

ただ、全部OKにするのではありません。危険なことはNGです。人の命に関わること、人をひどく傷つけることをしたとき、言ったときです。この時は、きちんと叱りましょう。「甘えさせる」と「しつけ」をちゃんと使い分けることが大切です。

叱り方は「冷静に」が鉄則!

イヤイヤばかりの4歳児にはつい感情的に怒ってしまいます。ですが、感情的に怒るのではなく冷静に叱りましょう。まず、一呼吸おいて「冷静に」と自分に言い聞かせながら、「今のはダメ」とまず一括。そして、どうしてダメなのかもちゃんと説明してあげてください。このときは、怖い顔で目を見ながら叱りましょう。普段と同じ調子で「ダメよ~」では効果ゼロです。

もちろん、冷静に叱っているから子どもも素直に謝ることなんてありません。反対にヒートアップするかもしれません。ですが、ママは冷静に耐えてください。長々とお説教するのも効果がないので、叱ったらすぐ気持ちを切り替えて接するように心がけましょう。

大切なのはあれもこれも叱るのでなく、「危険なことをしたら叱る」と決めたことをママ自身が守ることです。

ママのイライラ、どう対応する?

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ママの暴力、暴言はNG

毎日、イヤイヤ4歳児を相手にしているとどんなママでも、疲れてきますよね。感情的になるのも無理はありません。ですが、感情にまかせて怒鳴り散らしたり、手をあげても子どもにとっても、ママにとっても良いことはありません。

力で押さえつけても反発するのが子どもですし、また無理矢理押さえつけても、大きく成長した頃にその反動がくると言われています。やはり怒鳴ったり、暴力を振るうのはやめましょう。その時はママも、気持ちがスカッとするかもしれませんが、後で後悔、反省の気持ちに押しつぶされてしまいます。

イラッときたら、その場での対処法

イラッときたら、まずその場から離れてみてください。もちろん、子どもの安全を確保した状態でです。泣き叫びながら子どもが追いかけてくるかもしれません。

心を鬼にして、トイレに駆け込みましょう。一人になって、深呼吸。イライラしているときは、呼吸が浅くなっています。イライラのピークが過ぎたら、少し無理をしてでも、女優になったつもりで、笑顔で子どもに接してあげましょう。

その他、ママが枕やクッションに顔を埋めて叫んだり、布団などを殴ったりして気持ちを分散させる方法もあります。イライラしてしまうのは当たり前のこと。ただ、その気持ちと上手につきあえる方法を見つけると、ママも子どもも楽になります。

子どもに手をあげてしまった、暴言を吐いてしまった場合は、丁寧に子どもに謝りましょう。「さっきは叩いてしまってごめんなさい。ママ、ちょっと疲れちゃったの」と抱きしめながら冷静に話せば、子どもも分かってくれます(分かってくれないときもありますが・・・)。

ママのイライラ駆け込み寺

ママの悩み、ちゃんと誰かに打ち明けていますか?パパ、赤ちゃんの祖父母(ママの父・母)、友達に話せていますか?

日本では、「子育て=孤育て」と例えられることがあるほど、多くのママは一人で育児に奮闘しています。育児が辛いけど、相談・愚痴を言う相手がいないなら、少し頑張って自分から見つけに行きましょう。

ママ友にはちょっと話しずらいなら、同じ幼稚園・保育園の担任の先生や園長先生などに相談してみてはどうでしょうか。普段から、子どもの生活を見ている先生なら何かヒントをくれるかもしれません。

他にも、保育園・幼稚園にいる相談員、児童館・支援センターの保健師、市役所など子育て相談所など。各自治体では、お母さんをケアするためにいろんな人材が配置されています。ママが疲れ切る前に、少し勇気を出して相談しに行ってみてください。

また、ひどいイヤイヤが続くと、ママもキャパオーバーになります。少しのグズリでイライラがピークに達し、暴力、暴言が自制できない状態が続くようなら、「189(イチ ハヤ ク)」に電話してください。近くの児童相談所に繋がります。一番大事なのは、お子さんの命、ママの命です。

まとめ

ママも子どももイライラする、4歳のイヤイヤ期。子どものわがままだと、力で押さえ込まずに上手に付き合ってあげてくださいね。困ったら迷わず、周りや自治体に相談しましょう。いつかは「こんな時もあったね」と笑い話になるはずです。