最近、未就学児のうちから習い事に通い始めているお子さんはたくさんいます。その割合も年々増えています。

筆者の周りの幼稚園児も、年少さんから習い事をしている子が半数近くいますし、幼稚園、保育園での課外教室も増えてきています。

これから習い事何かさせようかな?と考え始めた3歳児のママさん、今人気の習い事やオススメの習い事を男女別に紹介していきます。

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<未就学児から習い事を始めるメリットがある>

今、未就学児から習い事を始めている子どもは年々増加傾向にあります。

なぜ、そんなに早期からの習い事が注目を集めているのかと疑問に思うかもしれませんが、早期からの習い事が人気になるには、それなりの理由があるのです。

《早くから脳への刺激が大事》

脳は刺激によって神経回路が盛んに発達していきますが、それも臨界期となる時期があります。その時期までに適切な刺激を受けないと、学習能力などに影響すると言われ、脳科学の分野では3歳ごろまでの脳への刺激が、大きく影響すると言われています。

つまり、3歳もしくはその前から習い事などにより脳へ刺激を与えることが、その後の脳の働きを活発にさせてくれるというメリットがあります。

《非認知的能力を高める》

未就学児の習い事は、認知的能力(IQ)を高めるというよりも、非認知的能力(粘り強さ、我慢強さ、自制心、動機づけ)などを高めると言われています。

家庭や幼稚園、保育園とはまた違った環境というのは、子どもにとってもある程度の緊張感もあります。その中で、集団行動をとったり、ルールに沿って活動する、できない物事をできるようになるまで努力するということなどが、非認知的能力を高めてくれることに繋がるのではないでしょうか。

《子どもの可能性を広げる》

良く言いますが、子どもの可能性は無限大です。

どんな才能があるのか、開花するのかは親も子ども自身もわかりません。ですが、大人になり様々な分野で活躍している人たちは、皆幼少期の早い時期からそれらを始めています。スポーツ選手などがその例です。

その分野の才能が開花するかはわからないけれど、とりあえず始めさせてみる!これも大事なことなのではないでしょうか。

《新しいコミュニティが広がる》

幼稚園や保育園、近所といった仲間同士から、習い事をすることで、同じ目標に向かって頑張る仲間という新しいコミュニティが広がります。習い事のお友達というものは、幼稚園や保育園とは違った独特のものがあるようです。

子どものメリットからは少し外れますが、親自身も園のママ友とは異なる知り合いができ、さらに同じ習い事を選ぶという共通認識をもった仲間ができるので、親同士も親しくなりやすいようです。

<未就学児に人気の習い事ベスト3>

2016年のケイコとマナブ.netより「子どもの習い事ランキング」が発表されました。

未就学児の人気習い事ベスト3は、昨年と多少の順位変動はありましたが、選ばれている習い事は昨年と一緒でした。

《ここ数年トップ人気はスイミング教室》

ここ数年間、ずっと1位をキープし続けている人気の習い事はスイミングです。実は、小学校低学年、高学年でのランキングでも1位をキープしている人気の高さです。

スイミングは全身を使う運動であり、体力作りという目的だけでなく、子ども達が大好きな水遊び感覚からスタートすることができ、0歳から始められるベビースイミングも人気のため、未就学児に人気の習い事となっているようです。

また、スイミング教室を行っているスポーツジム・クラブ等が、だいたいどの駅前にもあったりするという通いやすさも人気の一つなのではないでしょうか。

《近年人気を集めている体操教室》

2位につけた習い事は体操教室です。

2015年までは3位でしたが、順位をあげてきたのには、2016年度のオリンピックの影響があると思われています。日本の体操選手の活躍により、注目を浴びるようになったスポーツの一つのため、幼少期から習わせたいという親が増えたようです。

体操は、体力作りだけでなく、身体の柔軟性も伸ばせることや、男女問わずできる習い事であることからも、人気の一つと言えます。

《3位は英語、英会話教室》

1位、2位とスポーツ系の習い事が選ばれていましたが、3位は勉強系の英語が選ばれています。近年のグローバル化、小学校での英語の授業の導入が始まったからその前に慣らしたい、将来的に世界を見据えてなど様々な理由が挙げられます。

今や、英語は簡単な英会話なら話せて当たり前というくらい一般的になってきています。より小さい頃から英語を耳にしておくことで、習得しやすく、苦手意識も減るということからも未就学児のうちから始める方が多いです。

その需要の高さと、場所や教材をそれほど必要とせずできるということから、幼稚園や保育園の課外教室でも行われることが多い習い事です。

<男の子にオススメの習い事は?>

男女問わず人気の習い事ベスト3以外にも、3歳から始めるのにオススメの習い事があります。特に男の子の場合は、やはり体を動かす習い事のほうが子どもにも親にも人気を集めています。

そこで、男の子にオススメの習い事について紹介していきます。

《3歳なら野球よりサッカー》

男の子に人気のスポーツ系習い事の代表と言えば、サッカーと野球がすぐにあがると思います。

どちらも人気のスポーツ系習い事ですが、未就学児の習い事として考えるのであれば、サッカーの方がよりオススメです。なぜなら、未就学児にとって、野球のボールを投げる、バットで打つといった動きはなかなか難しいらしいのです。

サッカーも手を使わずに足でのみ蹴るスポーツということが難しいようですが、サッカーの方が幼稚園や保育園でも遊びの一つとして取り入れられていることが多く、未就学児の子ども達にとっては野球より親しみやすいようです。

《規律や礼儀が身につく空手、武道》

幼稚園や保育園でも生活のルールや礼儀が身につきますが、それとは別に習い事という場所に通うことで、より身につきやすくなります。

武道は礼儀に重んじる習い事であるため、厳しい先生も多く、元気で活発な男の子のママさん方が、礼儀作法や落ち着きを身につけてほしいなどの理由で、好んで選ぶ方も多いです。

もちろん体力作りにもなりますし、子ども自身も空手などは強くなれると、男の子ならではの憧れから人気です。

《中学校で必須科目になったダンス》

最近のテレビなどでもダンスグループが人気であったり、中学校の必須科目となったダンスは、人気が高まっています。早くから始めることでリズム感もつきますし、ダンスも全身運動のため体力や筋力がつきます。

女の子にも人気でオススメですが、男女問わず、カッコイイ!ということから、子ども自身から始めたいと話すことも多い習い事です。

<女の子にオススメの習い事は?>

女の子も最近は身体を動かす習い事が人気ですが、男の子よりは勉強系の習い事も人気があります。

3歳から女の子が始めるのにオススメの習い事を紹介していきます。

《同じ身体を動かすでも女の子はバレエ》

ダンスは男女ともに人気が高まっていて、男の子編でも紹介しましたが、女の子に根強い人気の身体を動かす習い事は、バレエです。

バレエは体力作りだけでなく、身体の柔軟性、女の子らしいしなやかな動き、姿勢の良さなどが身につくので、ママ達からも習わせたいと人気があります。

身体の柔軟性がなくなってくる前にと、小さい時から始めることを考える人が多いです。子ども達からは、3歳くらいになると、ちょうど可愛い物へ興味がでてくるので、あの衣装やメイクに憧れてやりたいという女の子が多いようです。

《やっぱり人気のピアノや音楽教室》

音楽関係の習い事は昔から人気ですが、今もその人気は衰えていません。男の子でも楽器を習うことが増えましたが、男女比でみるとやっぱり女の子の方がまだまだ人気のようです。

ピアノをはじめ楽器などの音楽教室は、音楽的センスを身に付けるだけでなく、楽譜を読めるようになったり、指先を動かすことで脳に刺激を与え、暗記力を良くしたりという効果があります。

小学校になると、合唱の伴奏を担当するなどの特別感もあることから、オススメの習い事です。

《比較的新しい習い事の絵画教室》

最近少しずつ人気を集めてきている習い事が、絵画教室です。絵画だけでなく、工作なども一緒に行う教室が多いです。

男の子にも工作があることで人気ですが、絵が上手になってほしいと希望されるママさんは女の子のママの方が多くみられ、女の子にオススメの習い事です。絵画教室も幼稚園などの課外教室でわりとよく見られる習い事なので、始めやすいという利点もあります。

<子どもの気持ちを忘れないで>

色々な習い事を紹介してきました。3歳というまだ小さい年齢だと、自分からあれやりたい、これやりたいと主張してくることは少なく、親が子の可能性を考えて習い事を選んで始めるということがほとんどかと思います。

ですが、習い事を続けていくと、子ども自身も頑張りたい、もうやめたいという気持ちが出てきます。

親に褒められたいために無理して頑張っていたり、辞めたい気持ちを尊重していると、言われるがままに簡単になんでも辞めてしまうようなことになるのは良くないことです。

子どもが本当はどのような気持ちで習い事をしているのか、よく見極めてあげ、その上で伸ばせる才能を伸ばしてあげることが大事だと思います。