赤ちゃんが宿って日々お腹が大きくなっていく喜びはかけがえのない幸せな時間。
しかし大きくなっていくのに比例して怖いのが、そう「妊娠線」です!一度できてしまうと二度と元には戻らないということもあり、毎日の予防やケアが大切になってきます。
今回はそんなママさんを悩ませる妊娠線は一体いつからできやすいのか、予防やケア方法をお伝えしていきます。
妊娠線ができる理由とは!いつからできる・ケアする時期は?
では、妊娠線とは一体どのようなものなのか、またいつから現れやすいものなのかお伝えしていきます。
【妊娠線ができる理由!皮膚組織の真皮の断裂跡】
…というと少し難しい表現になってしまうかもしれませんが、そもそも皮膚は外側から順に表皮、真皮、皮下組織というものに分かれています。表皮自体はそこそこ伸びてくれるのですが、妊娠時はお腹が急激に大きくなるので内側の真皮が引っ張られて裂けてしまい、これが妊娠線として現れるのです。
また妊娠中ホルモンバランスの変化で肌のターンオーバーを抑制させる働きがあり、肌の新陳代謝も衰え弾力も失ってしまいます。これによって裂けやすくなってしまうということです。
【妊娠線はいつからできる?現れやすい時期は後期から!】
妊娠線が現れやすいのは何といってもお腹がぐっと大きくなってくる妊娠後期が圧倒的に多く、およそ80%の人が妊娠後期からできています。ちなみに中期は18%、初期も2%と少しずつ分散しているのでなるべく早めの対策が必要になってきます。
またむくみがひどくなるとできやすいので、なるべく塩分を控えたり体調が良ければ適度な運動も妊娠線の予防になります。
【妊娠線は体質や遺伝による影響も大きい】
妊娠線ができるか・できないかは体質や遺伝によるところも多いので、頑張って保湿してもできる人はできる、サボっててもできない人はできない、ということもあります。
【妊娠線は一度できると完全には消えないもの】
一般的な妊娠線は赤黒い色をした線として皮膚上に現れます。赤黒いのは後々ケアをすれば薄くなり目立たなくなってきますが、残念ながら一度ついてしまうと二度と消えません。
「それが母としての勲章よ!」とは言われるものの、やっぱりできてしまうと複雑ですよね。
ちなみに妊娠線は皆が赤黒いわけではなく、正中線といっておへその上下に長く一本現れるものも妊娠線と言われるそうです。
ちなみに私自身はこのタイプで、赤黒い妊娠線はできなかったものの、産後特にこの正中線がハッキリ目立ってしまいました。産後に保湿ケアを心がけ、時間が経てば少しずつ目立たなくなってきましたがなるべく跡は残したくないですよね。
妊娠線ができやすいタイプの人とは?
そんな妊婦さんを悩ませる妊娠線ですが、実は妊娠線ができやすいタイプがあるのです。
1)急激に体重増加してしまった人
妊娠中は水を飲んでいるだけで太る、というぐらい体重増加しやすいものですが、やはり急激な体重増加は皮膚が強く引っ張られてしまい裂けやすくなりますので、妊娠線ができやすくなります。
2)多胎妊婦
双子や三つ子を妊娠している多胎妊婦さんはお腹の中に赤ちゃんが複数いるので、どうしても一人の妊婦さんよりもお腹が大きくなります。よって皮膚がその分引っ張られて妊娠線ができやすくなります。
3)経産婦
これは意外だなと思いませんか?経産婦さんなら妊娠線ができにくそうなイメージがありましたが、一人目よりも二人目の方がお腹が出るスピードが早いので妊娠線ができやすいのです。
4)小柄で痩せている
小柄な人、痩せている人は皮膚自体の面積が小さいのでその分皮膚が引き伸ばされ妊娠線ができやすいのです。ちなみに私自身小柄な方ですが、昔太っていた時代があったからか妊娠線はできませんでした。これはこれで少し複雑な気分ではありますね。。。
5)乾燥肌、アトピー肌
乾燥肌、アトピー体質の肌は元々の水分が少なく乾燥状態のためどうしても皮膚が伸びづらく、混合肌や脂性肌の人に比べて妊娠線ができやすいのです。
やはり急激に皮膚が引っ張られることや肌の状態によって裂けやすくなっていくものですが、普段ウエストが60~70センチの状態から臨月は100センチ近くまでお腹が大きくなるのですから仕方のないこととも思えます。
臨月の頃よく「お腹はちきれそうだね!」と友人に言われましたが、自分でもはちきれるんじゃないかと思うぐらい皮膚がぴーんと張っていたのを覚えています。
これらを踏まえて今から始められる妊娠線の予防やケアをお伝えしていきます。出産前まで気を抜かずケアできれば妊娠線と会わずに済むかもしれませんよ。
妊娠線の予防対策3つのポイント!
それでは妊娠線ができやすい状態をお伝えした上で、今からその予防対策を3つご紹介します。
【乾燥が一番の敵!しっかりと保湿をすること】
先ほどもお伝えした通り、妊娠線は肌が大きく引っ張られるため乾燥が一番の敵になりますので保湿効果の高いオイルやクリームをたっぷりと塗ることが大切です。
ただ保湿効果がどんなに高いものでも塗りモレがあったり、高いからとケチって薄く塗るのはNG。安くても良いので「たっぷりと惜しみなく塗る」ということが大切です!
【お腹だけじゃない!意外なノーマークの場所に注意】
妊娠線予防はお腹だけと思っていませんか?
妊娠中は確かにお腹だけが目立って大きくなりますが、妊娠線ができやすいのはお腹以外に、足の付け根やお尻、ふともも、ふくらはぎ、二の腕、そして胸も要チェック!
お腹だけでなく身体全体が丸みを帯びてきますので他の部分もなるべく保湿しておきましょう。胸は妊娠~出産までに2カップ程大きくなると言われています。胸の側面部分にも妊娠線が現れやすいので気をつけて下さいね。
また、お腹は見えづらい下腹部あたりに妊娠線がでやすいので、できれば鏡を見ながら下腹部も丁寧に塗っておきましょう。自分では発見できず、ご主人から指摘されて気づいたという妊婦さんも少なくありません。
【一気に体重を増やさない】
これが一番難しいよ!という声が聞こえてきそうですが、急激な体重増加は皮膚が引っ張られやすいので徐々に体重を増やしていくことが妊娠線予防につながります。
出産までに12キロ以上増加すると妊娠線ができやすくなるといわれていますが、一ヶ月2キロ以内のペースで進みたいところですね。
妊娠線の予防ケアにおすすめのクリーム&オイル
一般的に保湿力としてはオイル、クリーム、ローションの順ですが、気に入ったものがあればオイルでなくても構いません。その中で妊婦さんに人気のクリーム&オイルをご紹介いたします。
【ニベア 青缶】
妊婦さんに人気なのがこちら。「安い、たっぷり使える」という理由で昔からのニベアの青缶派の方はかなり多いです。私も昔からハンドクリームとしてよく使っていましたが、妊娠中もニベア単品で使ったり他のクリームに混ぜたりして使っていました。
【エルバビーバ ストレッチマークオイル】
こちらは値段は少しお高いですが芸能人やセレブからも愛用されているオイルです。妊娠中だけでなく、赤ちゃんの保湿にも使えるものなので出産後も継続して使えますよ。デザインもオシャレなので妊娠中のプレゼントにも喜ばれる一品です!
【ママ&キッズ ナチュラルマーククリーム】
こちらは雑誌やインターネットでも人気の商品ですが、口コミの評価もかなり高いです。ボトルも大きくたくさん入っているのでしっかり塗って保湿できそうですね。
こちらはサンプルで試したことがあるのですが匂いもきつくなく、塗ったあとしばらくするとサラッとしていて使いやすかったです。名前の通り、こちらも赤ちゃんにも使えます。
【番外編/熊のあぶら】
こちらは私自身が使っていた個人的なものです。馬油と同じように熊の油でたまたま妊娠中期にお土産でいただきました。
正直…臭いです!妊娠中だったからかもしれませんが、本当に熊のニオイというか獣のニオイがしました(商品にもよるかもしれません)。…が、何となく伝統的な感じがしたので使い続けてみると、見事に妊娠線というひび割れはできずに済みました。
とてもよく伸びるので少量でしっかり塗り込めましたし、小ビンでしたが3~4ヶ月持ちましたのでコスパよし◎ただ、やはり妊娠中はニオイが気になるので興味がある方のみ検索してみてください。
熊のあぶらはさておき、ボディ用はあまり香りが強すぎると気分が悪くなることがあります。たくさん塗るものなので付けてみてリラックスできるものを選びたいですね。
妊娠線ケアもひとつの楽しみに
一度できたら元には戻らない妊娠線ですが、肝心なのは「保湿」です。保湿ケアを続けていけばできてしまった妊娠線も目立たなくなりますので、諦めずに根気強く頑張りましょう!
妊娠期間は日々お腹が大きくなるだけでも大変なことなのに、つわりに妊娠線ケアまでしなきゃいけないなんて…とネガティブになってしまうママさんもいるでしょう。
確かにお手入れは毎日のことなので確かに面倒ではありますが、妊娠線ケア用品も良い香りのものがたくさんあるので、ケアをしながらお腹にいる赤ちゃんと対話できる貴重な時間として楽しんでいけると良いですね。