離乳食の始まる前の赤ちゃんは、ミルクか母乳が栄養源となっています。そのミルクや母乳を赤ちゃんが飲んでくれなくなってしまったらママは心配でたまらないですよね。
という私も、つい最近まで息子が母乳を飲んでくれず辛い思いをしていました。
いくら「大丈夫」と言われてもなかなか安心できないものですよね。そんな私が救われたひと言と共に、赤ちゃんがミルクや母乳を飲まなくなる原因や対処法を紹介していきたいと思います。
赤ちゃんがミルクを嫌がるのはなぜ?
赤ちゃんがミルクや母乳を飲まなくなる原因は様々です。まずはお子様がなぜ飲まなくなってしまったのか、考えてみましょう。
原因①哺乳瓶が合わない
哺乳瓶の飲み口のサイズが合わなかったり、形や素材、硬さが合わないとミルクを飲まなくなってしまうことがあります。
また、哺乳瓶自体が嫌いであったり、ミルクと母乳の混合にしたばかりで哺乳瓶が口に当たる感覚に慣れずに嫌がることもあります。
赤ちゃんと相性の悪い哺乳瓶を使っていると空気も一緒に飲み込んでしまい、お腹にげっぷが溜まって苦しくて飲むことができません。様々なメーカーからたくさんの哺乳瓶がでています。赤ちゃんに合う最高の哺乳瓶を探してみましょう。
また、哺乳瓶にミルクが入っていることを理解できていない赤ちゃんもいます。そういう場合は飲み口に少しミルクをつけておいてから飲ませたり、飲み口に針などで穴を開けてミルクを出やすくしてから飲ませてみるといいかもしれません。
原因➁ミルクの味が合わない
赤ちゃんは少しの味の変化にも敏感に反応すると言われています。母乳からミルクに変えたり、ミルクの銘柄を変えただけでも赤ちゃんは嫌がることがあります。赤ちゃんの口に合うミルクを使うようにしましょう。
使い切りのスティックタイプのものや試供品などでまず試してからミルクを変えるようにするといいでしょう。
また、ミルクの濃淡で嫌がったり、温度で嫌がることもあります。決められた分量、決められた温度でミルクを作るようにして赤ちゃんにちょうどいい温度に冷ましてあげるようにしましょう。
ミルクを作る水によってもカルキ臭などで嫌がることがあります。そんな時はウォーターサーバーがお勧めです。使っていらっしゃる方も多いのではないでしょうか?
放射能や異物検査済みの安全な水で、ミルクに合う70度の温度で出てくる機能が付いていたり、定期的に水が届くため買い忘れもありません。ミルクを作るストレスもかなり軽減できると思います。
原因➂ミルクアレルギー
新生児・乳児消化管アレルギーと呼ばれ、ミルクを飲んでも吐いてしまったり嫌がって激しく泣くときに疑われます。
ミルクに含まれるカゼインやたんぱく質に過剰に反応してしまうことで発症します。
生後3ヶ月以内に発症すると言われています。対処が遅れると脱水症になり危険な状態になります。血便や嘔吐、下痢などの症状も出ていたら病院に行きましょう。
ミルクアレルギーを発症した場合、アレルギー用の粉ミルクに切り替えて様子をみます。ミルクアレルギーは1歳前後までには改善されることが多いとされていて、乳製品でも食べれるものは徐々に増えていくので気長に見守っていきましょう。
赤ちゃんが母乳を嫌がるのはなぜ?
今までと変わらない生活をしているのに母乳も飲まなくなってしまうこともあります。そんな時の原因も確認しておきましょう。
原因①乳頭混乱を起こしている
ミルクと母乳の混合の場合、哺乳瓶に慣れてしまい母乳を嫌がることがあります。
哺乳瓶はあまり力を入れずに飲めるため、おっぱいを吸うより楽に飲むことができます。そのため、母乳を飲むことを拒んでしまうのです。
乳頭混乱は哺乳瓶をずっと使っているからなるというわけではなく、1~2回使っただけでも起こり得ることです。この様な時には母乳をあげる回数を増やしておっぱいを吸うことに慣れさせていきましょう。
原因➁飲みにくい、吸い付きにくい
乳首の大きさが赤ちゃんの口の大きさに合わなかったり、陥没乳頭など乳首がくわえにくい時にうまく吸えず、嫌がることがあります。よくマッサージをして乳首を柔らかくしましょう。柔らかくなることで赤ちゃんはくわえやすく、吸い付きやすくなります。
また市販で乳頭吸引器といった乳頭を吸い出すものがあります。続けて使用していくことで乳頭が長くなり吸いやすくなります。おっぱいとの高さが合わず吸いにくいこともあります。クッションなどを使って高さを調整してあげることで改善されることもあります。
原因➂母乳の味が合わない
甘いものや脂っこいものばかり食べ過ぎていないでしょうか。ママの食べるもので母乳の味は変化します。その変化に敏感に反応して嫌がる子もいます。甘いものや脂っこいものを控えるようにしてバランスのいい食事を心がけましょう。
和食を中心にするといいでしょう。特に青菜をとるといいと言われています。またハーブティーもいいと言われています。乳製品や偏った食事を避けて、乳腺炎にならないように注意しましょう。乳腺炎になると母乳が詰まってしまい、赤ちゃんにとっては飲みずらくてなってしまいます。
母乳やミルクを飲まないのは赤ちゃんに原因がある場合も?
赤ちゃんがお腹がすいていなかったり、今までわからなかった満腹を感じているのかもしれません。歯が生え始めて痒かったり痛かったりするために飲めないのかもしれません。
これらは赤ちゃんにとっては大きな成長のひとつですよね。
赤ちゃんにも気分があります。無理に飲ませようとはせずにしましょう。ミルクや母乳を飲まなくなって餓死した子はいません。飲んでくれるまで根気強く付き合いましょう。
ただ、あげるのをやめるということはしないでください。少しでも飲むのならこまめにあげるようにしていきましょう。
またミルクや母乳を飲まない時に1番注意が必要なのが脱水症です。白湯や麦茶をあげるなどして水分補給するようにするといいでしょう。
また赤ちゃんは好奇心旺盛で色々なことに興味を持ちます。赤ちゃんの気が散らないように、できるだけ静かなところで、赤ちゃんの顔をよく見てスキンシップを取りながら授乳の時間を楽しみましょう。
ママの焦りやイライラは赤ちゃんに伝わります。飲まないことも個性の1つだと思って穏やかな気持ちで見守りましょうね。
病院に行かなくても大丈夫?
基本的に、機嫌が良く元気なら問題ありません。おしっこやうんちがきちんと出ていて、少しでも体重がふえていることも大事な判断基準になるのでこまめにチェックしておくようにしましょうね。
うんちがでていなかったり、おしっこの回数が極端に少ない場合や、白色やいちごジャムのようなうんちである場合、また風邪などの症状が出ていてぐったりしている時は病院に行くようにしましょう。
心配だけど、病院まではと思うこともあると思います。そういう時は市やショッピングセンターなどに入っている健康相談室などで相談してみるといいと思います。少しでも安心できるとママも心に余裕が出ますよね。
病院では慌ただしくてなかなか相談できないことも、詳しく親身になって聞いてくださる方がたくさんいますよ。私もよく利用しています。
いくら大丈夫と言われても…救われたひと言
私もつい先日まで息子が母乳を飲まずに困っていました。私の場合完全母乳で育てているため、栄養が摂れないのではないかと本当に頭を悩ませました。
それまでは1時間おきに母乳を求めるほどおっぱい大好きであった息子。今考えれば、満腹だということがわかるようになってきていたのだと思います。
しかし、その時は不安でいっぱいでしたし、飲んでくれないことがストレスになりイライラしてしまいました。
息子は成長曲線でも大きい方に位置しているため、検診や通院している病院で相談しても「大きいから大丈夫」としか言われませんでした。大丈夫とは言われても、不安は拭えずにいました。
そんな時、1人の助産師さんが、『ママが授乳が大変だと思って休ませてくれているのよ、いい息子さんだね』と言ってくれたのです。そんなことを言われたのは初めてで、私は気持ちが楽になった気がしました。
確かに1時間おきの授乳は体力的にも精神的にも大変なことでした。このひと言をもらってからは、イライラせずに授乳と向き合うことができました。
ミルクや母乳を飲んでくれないとママは心配だし、不安ですよね。私も経験したので良くわかります。飲んでー!とイライラしてしまったり焦らせてしまっていませんか?
少しだけ考え方を変えて「休ませてくれてありがとう」「うちの子本当に優しいな」と思えば不安も和らいで穏やかな時間を過ごせるのではないでしょうか。
授乳をできる時期なんて本当に一瞬です。その貴重な時間を楽しみながら赤ちゃんの成長を見守っていきましょう