「赤ちゃんが抱っこしてないと泣くから、腕が腱鞘炎になっちゃいそう!」そんなお母さんの味方ともいえる抱っこ紐。
でも、抱っこ紐を嫌がる赤ちゃんってけっこう多いですよね。
「どうして?」「家事ができない」「ベビーカーも抱っこ紐も嫌がるからお出かけがつらい!」
抱っこ紐をしたいお母さんの気持ち、と~ってもよくわかります。
抱っこ紐を嫌がる赤ちゃんの気持ちを考えてみると、対処法がわかるかもしれませんよ。
生まれて初めてわかる軽いけど重い赤ちゃん、お母さんは抱っこ紐が使えないと大変!
初めての赤ちゃんが生まれる前って、赤ちゃんって小さくて軽いというイメージが強かったというお母さんも多いのではないでしょうか。
赤ちゃんの出産時の平均体重は約3kgですから、それほど重いと思えないのも無理はありません。
しかし、いざ赤ちゃんが生まれると、日が経つにつれ、意外と赤ちゃんって重いんだと実感する時がきます。たかが3kg、されど3kg・・・
私は1人目の時抱っこ癖がついてしまい、1日の半数以上の時間は抱っこしていました。
2300g代と小さく産まれたので、周囲の人に「軽いから楽でしょ~?」なんて言われましたが、体重の何倍もの重さに感じ、腕がかたまって、腱鞘炎になりかけてしまうほどでした。
そんな時、重宝するのが抱っこ紐。
最近では、スリング、横抱き用、縦抱き用、おんぶ用、前向き抱き用、全てできる多機能な抱っこ紐などいろいろな種類があって、赤ちゃんにはどれが1番いいのか迷ってしまいますよね。
嫌がって泣くのは抱っこ紐選びが重要!抱っこ紐好きになる選び方
いろいろな種類のある抱っこ紐。抱っこ紐選びで大切になるのは、成長の状態と体型に合っているかです。
まだ首が座っていない赤ちゃんに家事ができないからとおんぶ用を使ったり、ハイハイするような赤ちゃんに横抱き用を使ったりするお母さんは、まずいないですよね。
しかし、抱っこ紐に書いてある月齢に合っているから大丈夫という判断は、赤ちゃんが抱っこ紐を嫌がる可能性を秘めています。抱っこ紐のパッケージや説明書には、たいてい「○カ月頃から使用可能」と書かれていますが、あくまでも目安で絶対的な月齢ではありません。
- 赤ちゃんの成長は1人1人違い、成長が早い子もいれば遅い子もいます。
- 好みも1人1人まったく違います。
- 2000gで産まれる赤ちゃんもいれば、4000gで産まれる赤ちゃんもいます。
- 新生児の時から、横抱きよりも縦抱きが好きな赤ちゃんもいます。
単機能も多機能も、どのメーカーの抱っこ紐も、赤ちゃんのために作られた素晴らしい抱っこ紐です。要は、赤ちゃんに合っているかどうかです。
販売店に行って試着をさせてもらうのもひとつですが、リサイクルショップに行くと、いろいろなメーカーのいろいろな種類の抱っこ紐が販売されています。どんな抱っこ紐が合っているのか確かめてから、販売店に行くのもおすすめです。
抱っこ紐に書かれている目安の月齢だけでなく、赤ちゃんの体型や成長に合った抱っこ紐を選ぶと、より赤ちゃんも抱っこ紐を好きになってくれますよ。
抱っこ紐を嫌がる原因はなに?「のけぞる・泣く・ぐずる」赤ちゃんからのSOS!
わが家の末娘は、4ヶ月くらいの頃から急に抱っこ紐に入れようとしただけで、身体をのけぞりながら嫌がり、大泣きをし始めました。
「上の子たちは全然泣かなかったし、気持ち良さそうに寝てたのに、どうして?」
6人目の末娘になって、抱っこ紐で初めての経験をするなんて思ってもいなかった私は、初めて泣かれた時、慌てふためき、上の子たちは大爆笑です。
わが家の抱っこ紐は、昔からよくある抱っことおんぶの2WAYタイプの抱っこ紐です。
首の支えになるベルト付きで、2か月頃から使用でき、赤ちゃんの成長に合わせて2段階の調節機能付きです。2500g以下で産まれて成長が遅かった上の子たちの時に、2段階の調節機能を使ったのは、はいはい時期に入ってからです。
唯一、2700g以上あったうえに成長の早かった末娘に、上の子たちと同じ状態で対応しようとすること自体が間違いなんだと気付くまで、どれだけ末娘がつらい思いをしたか・・・。
友人に借りてみたり、お店で試着させてもらったり・・・
いろいろ試してみましたが、最終的に、なんともないのがわかったらしく、もともと持っている抱っこ紐にしっかりとおさまってくれました。
お母さんの味方になってくれる抱っこ紐で泣かれてしまうと、ものすごく困りますよね。
赤ちゃんの大きさは、その子によってまったく違います。同じ3kgでも背の大きさが違ったり、手足の長さやお尻の大きさが違ったり・・・
抱っこ紐をつけると嫌がるのは、赤ちゃんのSOSです。身体に合わない服を着ると違和感があって、すぐに着替えたくなるのと同じように、赤ちゃんも抱っこ紐に違和感を覚えているんです。
赤ちゃんのSOSに応えよう!抱っこ紐を嫌がったり泣いてしまうときの対処法
赤ちゃんの感じる違和感は、赤ちゃんによって環境によって違います。
赤ちゃんがどんなSOSを出しているのかわからないままに、合わないみたいだから新しい抱っこ紐を買ったけど泣く、そして、また違うのを買う・・・なんてことの繰返しにもなりかねません。
まずは、赤ちゃんのSOSが何なのかを知るのが先決です。
抱っこ紐が暑くて泣いている
お母さんが寒く感じていても、赤ちゃんは暑いと感じている場合も少なくありません。どんなに通気性がいいメッシュのものでも、くるまっているのですから限度があります。
赤ちゃんは体温調節が苦手なので、汗をかいていないか、手足や首の後ろなどの確認をしてあげましょう。肌に直接当たらないように、保冷剤や冷却シートなどを入れてあげるのがおすすめです。
赤ちゃん・お母さんが、まだ抱っこ紐に慣れていない
初めてのこどもの場合、赤ちゃんだけでなくお母さんも抱っこ紐には慣れていません。
「これでいいのかな?」「大丈夫かな?」とお母さんが不安に思いながら抱っこ紐を使うと、その不安が赤ちゃんにも移って、泣いてしまうことがあります。
また、わが家のように、お母さんが2人目3人目と抱っこ紐に慣れていても、赤ちゃんにとっては、初めての経験で、慣れるまでに時間がかかることがあります。
ベルトを付ける位置を少しずらしてみるなどして、赤ちゃんとお母さんがお互いに楽で安心して抱っこをできる位置をみつけましょう。
抱っこ紐のつけ方が間違っている
見よう見まねで、説明書を読まずに抱っこ紐をつけるお母さんも多いと思います。これこそが、そもそもの間違い!
間違った付け方をしていることで、赤ちゃんは痛がっていたり、不安に思っているかもしれません。抱っこした時の赤ちゃんの位置によって、股関節脱臼の原因になったり、落下事故につながることさえあるんです。
説明書の隅々までよく読んで正しい抱っこ紐のつけ方の勉強をしましょう。痛みがなくて安心できることがわかれば、泣かずに抱っこ紐に入ってくれるようになりますよ。
抱っこ紐が体型に合っていない
赤ちゃんの体型は1人1人違って、まったく同じという赤ちゃんはいません。抱っこ紐も、メーカーによって、種類によって大きさに違いがあります。
体型に合っていない抱っこ紐をすると、抱っこ紐に埋もれてしまったり、圧迫されて苦しかったり、まだ骨の柔らかい赤ちゃんの身体に、とても大きな負担がかかったり、窒息の恐れもあります。
抱っこ紐が大きすぎても小さすぎても赤ちゃんは嫌がります。調節機能で調節してもだめだったら、買い替えが必要かもしれません。
抱っこ紐に対する赤ちゃんの声は賛否両論
赤ちゃんは抱っこが大好き。でも抱っこ紐に対する赤ちゃんの声は賛否両論・・・
お母さんにとって必須アイテムの抱っこ紐を、赤ちゃんに大好きになってもらうために、体型や成長にあったものを選びをしましょう。
抱っこ紐が決まったら、赤ちゃんとお母さんがより快適な生活ができるように、いろいろと工夫してみましょうね。