まだ首がすわっていない生後間もない赤ちゃんの外出は、できるだけ控えた方がいいと言いますが、それでも外出せざるをえない場合もあります。

そんなとき、どんな格好で出かける?移動手段はなにがベスト?どんなことに気を付けて出かけたらいい?そんな疑問に私の体験談をもとにお答えしていきます。

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「月齢別」首すわり前の赤ちゃんを連れて外出・お出かけはどのくらいしていい?

首がすわる目安の月齢は、4ヵ月ころと言われていますが、4ヵ月間も外出を控えなければいけないというわけではありません。

首がすわる4ヵ月ころまでは、どの程度外出していいものなのでしょうか。そしてどのような方法で外出したらよいのでしょうか。参考までに私の赤ちゃん連れ外出体験を交えながら、月齢別にご紹介します。

生後1ヵ月未満

生後間もない赤ちゃんは、肌も刺激に弱く、免疫も備わっていないので基本的には外出を控えましょう。

産院から受診の指示を受けた場合や、どうしても外出せざるを得ない場合のみ外出に留め、出かける際も、最小限の時間で外出が収まる方法をとるように心がけてください。


私の子どもは2人とも入院期間中の体重増加が思わしくなく、産院から1週間後に受診するよう指示を受けたので、その日だけ外出しましたが、それ以外は1ヵ月間、赤ちゃんを外には出しませんでした。病院に行く際は、首すわり前の新生児専用インサートを装着した抱っこひもで出かけました。

私は、1ヵ月検診が終わったら外出してもOKと考えていたので、検診が終わってから、徒歩圏内のスーパーへの買い物などに連れていき、少しずつ外気に触れることに慣らしていきました。

その際の移動手段は、第1子のときは首すわり前でも寝かせた体勢で乗ることができるA型ベビーカー、第2子のときは新生児専用インサートを装着した抱っこひもが中心でした。

第2子のときは、2歳上の第1子がまだベビーカーを使用していたためです。スリングも持っていましたが、なんだか赤ちゃんが窮屈そうに感じ、息をしているか何回も覗き込むくらいそわそわしてしまったので、1回しか使用しませんでした。

すっぽり収まるので、スリングの方が移動しやすいという人もいますので、好みによりますが、首をサポートできるものという条件だけは外さないようにしましょう。

生後2~3ヵ月

少しずつお出かけすることができるようになるので、首すわり前でも寝かせた体勢で乗ることができるA型ベビーカーや、首を支えるインサートが付いた抱っこひもを活用しましょう。

天気のいい日にはお散歩にでたり、近所へ買い物に行ったりして、新しい景色をみることで、赤ちゃんの脳にもいい刺激になります。この頃はまだまだ肌が弱いので、ケープやひざ掛けを使って、日焼けには充分に注意してあげましょう。


私は、外で長時間過ごすことには抵抗があったものの、赤ちゃんにもいろんな経験をさせておきたいという願望があったので、家の近くに子どもとお母さん(もちろんお父さんも可)と一緒に過ごすことができる子育て支援施設を活用していました。

第1子は生後2ヵ月から、第2子は生後1ヵ月から連れていっていました。まだ仰向けに寝転がっていることしかできない赤ちゃんですが、保母さんもいるので、子育ての悩み相談もできるし、同じ月例の赤ちゃんと接する機会を早くから設けることができたのはとても有益でした。

子どもが感染しやすい病気をもらってしまう可能性ももちろんありますので、不安な方はもう少し月齢が高くなってからをおすすめします。

生後4ヵ月以降

生後4ヵ月を迎えると、少しずつ赤ちゃんの首がすわってくるので、新生児専用のインサートを外した状態の抱っこひもでのお出かけが可能になります。ベビーカーにおもちゃなどをぶら下げておくとおもちゃで遊ぶようになってくるので、退屈しないで時間を過ごすことができます。


私の場合、第1子のときは、極力いろんな景色を見せたいと思い、ベビーカーでの移動を中心にしていました。

抱っこひもだと、赤ちゃんの表情が見えるので安心ではあるのですが、赤ちゃんから見える範囲が狭くなってしまうデメリットがあります。自分で頭を動かせるようになってきたら、ベビーカーで自由に頭を動かして、興味があるものを探してみることができるベビーカーをおすすめします。

と言いながらも、第2子のときは、第1子がベビーカーをまだ活用していたことと、第2子自身が抱っこひもに慣れてしまったことが重なり、すっかりベビーカー嫌いになってしまい、乗せようとしても泣いて乗ってくれませんでした。

短時間でも号泣するので、結局は抱っこひもで抱っこすることになってしまうので、娘がある程度の距離を歩けるようになってからは、ベビーカーを持ち歩かない生活をしていました。

「移動手段別」首すわり前の赤ちゃんと外出・お出かけするときの心がけ

外出にも様々な移動手段があります。それぞれの移動手段で、首すわり前の赤ちゃんと一緒に出かけるときは、どのようなことに心がければよいかをみていきましょう。

電車・バスに乗るとき

電車やバスなどの公共の乗り物に乗る場合は、新生児専用のインサートなど首をサポートできる機能の付いた抱っこひもをおすすめします。

混雑状況により、ベビーカーのまま乗り込めない可能性があるほか、赤ちゃんがベビーカーのなかでぐずってしまった際に、体勢を取り直すことが難しいためです。抱っこひもで抱っこした状態であれば、赤ちゃんは寝てくれる可能性が高く、親と体が密着していることで安心して過ごすことができます。

特に生後まもない新生児の場合は、密閉された電車やバスのような空間のなかでは菌を拾ってしまうことがあるので、抱っこひもで極力外気に触れないよう覆ってあげた方が安全です。息ができているかどうか、時折抱っこひもの中を確認しながら、蒸れてしまわない程度にかくまってあげましょう。

車に乗るとき

赤ちゃんが生まれたら、車にはチャイルドシートを設置してください。

6歳未満の乳幼児にはチャイルドシートを着用させることが義務付けられています。また、チャイルドシートには、月齢に応じた使用方法がありますので、取扱説明書をよく読み、月齢もしくは体重条件に適した方法で使用してください。

ただし、運転者以外の人が、授乳などの日常生活に欠かせない世話を行う際については、一時的にチャイルドシートの使用義務が免除されます。

車に乗る前にすませておきたいところではありますが、乗車中にどうしても必要になった際には、そっと赤ちゃんをチャイルドシートから出してから行ってください。首をしっかり支えた状態をとることを怠らないように意識しましょう。

歩いて出かけるとき

徒歩圏内のところに出かける場合は、視野が広くもてるベビーカーをおすすめしますが、ベビーカーではぐずってしまったときに対応ができないので、私の場合、ベビーカーで外出するときも、必ず抱っこひもを持参していました。

抱っこひもででかければ、ぐずる心配はほとんどありませんが、赤ちゃんの視野が広くとれないこと以外に、親の肩こりや腰痛につながります。

赤ちゃんの機嫌や気候、親の体力の残り具合を考慮しながら、ベビーカー、抱っこひもやスリングをうまく併用して、お出かけを楽しみましょう。

首すわり前の赤ちゃんと外出・お出かけする際の注意事項

首すわり前の赤ちゃんと外出する際に気を付けなければいけないことについてまとめました。事前の準備が重要ですので、外出直前に慌てることのないよう注意しましょう。

外出時間は最小限に

新生児との外出は最小限の時間に留められるよう、事前にシミュレーションをしておきましょう。

新生児はまだ、授乳間隔も短く、外出に耐えられる免疫がまだ備わっていません。何時に家をでて、どの移動手段でどういった経路を使うべきか、など充分に計画を練りましょう。

スリングや新生児専用のインサートを付けた抱っこひもは、長時間使用すると中が蒸れて、赤ちゃんが汗でびしょびしょになってしまいます。

4ヵ月程度になってくると、ある程度のお出かけに対応できるようになりますが、それでも遠出となると話は別です。外で無駄足を踏むことになると、親だけでなく、赤ちゃんも疲れます。無駄足踏まなくてもいいよう計画性を持って出かけてください。

荷物は事前に準備

赤ちゃんとの外出に必要な荷物はできる限り前日までに、準備しておきましょう。

特に授乳回数や便の回数の多い新生児は、出かける直前にしたいことが山積みになります。気が付いたらもうこんな時間、ということがしばしばおきます。直前になって焦ることのないよう、赤ちゃん連れでも身動きのとりやすいリュックなどに荷物を詰めておきましょう。

外出から帰ったら

外出から戻ったら、お出かけ着から赤ちゃんの着心地がいい部屋着に着替えさせてあげましょう。

まだ首がすわっていない赤ちゃんは、ベビーカーやチャイルドシートに乗っていても、抱っこひもやスリングで抱っこしていても、身動きがとれないので、背中に大量の汗をかきます。着替えてさっぱりさせてあげましょう。汗がひどい場合には、温めた蒸しタオルなどで、体を拭いてあげてください。

そして、まずは赤ちゃんをゆっくり休ませてあげてください。

抱っこひもやベビーカーで寝ていただけで、何もしていないように感じるかもしれませんが、外気に触れて、いつもと違う空間に身を置いているだけで、赤ちゃんはどっと疲れています。特に、抱っこひもやスリングで長時間拘束していた場合は、体を自由にできる布団などでゆっくり伸びができる時間を設けましょう。

まとめ

首がすわる前の赤ちゃんはまだまだ不安定でデリケートです。生後間もないこうちは外出を避けつつも、1ヵ月を過ぎたら少しづつ、外の景色を一緒に眺めてみてください。

赤ちゃんの好奇心を刺激することにもつながりますし、親自身も子どもが生まれるまで気付かなかった発見をすることが多くあります。

お出かけで疲れたあとは、できる限り赤ちゃんと一緒に休息の時間を作り、体力の回復に努めることを忘れないでくださいね