赤ちゃんをお腹の中で育む妊娠期間は、ママにとってとても幸せな時間。日に日に大きくなるお腹にわが子の成長を感じるのは嬉しいものですね。

しかし、妊娠中の女性の身体は目まぐるしい変化に追われ不快な症状を抱える方も多いもの。妊娠生活の中でもひと際大変なのは、つわりの不快な症状に対して薬を使うことができないことです。

今回は、薬が使えずつわりに対して打つ手のない妊婦さんの強い味方!アロマについてご紹介します。

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つわりにはアロマがおすすめな理由

吐きつわり、食べつわり、匂いつわり、などなど。一言でつわりと言っても、個人や妊娠ごとに症状はまったく異なります。

しかし、どんなつわりでも共通点があります。

それは、どんなに症状がつらくとも基本的には薬の服用ができないということです。

妊娠していない時の病気ならすぐに薬で解決できたような症状も、ママはひたすら耐えなければなりません。本当につわりが重い場合は、まさに「わらにもすがる思い」ですよね。

そんな時に天然由来のアロマは、妊婦さんの心強~い味方になってくれます。症状に合った安全な精油さえ揃えれば、手軽に、しかもコスパ良く使うことができるのです。

こんな「困った!」に便利

先ほども挙げた通り、つわりの症状は千差万別。

吐き気やガスだまりなどお腹の不快感を覚えたり、気分がすぐれず精神的に不安定になったりすることもつわりの症状です。

それに合わせ現代ではお仕事をしている妊婦さんも多く、少々のつわりでは家で休めないこともありますよね。

アロマの良いところは、使用方法次第で自宅から通勤中など外出先でも使うことができる点です。人ごみに酔ってしまったり、いろいろな匂いに酔ってしまったりした際にも手軽にリフレッシュすることができるアロマは、まさに妊婦さんの強い味方なのです。

妊娠中におすすめのアロマの取り入れ方

本来のアロマの楽しみ方は、匂いをかぐことからマッサージオイルに混ぜることまで多岐にわたります。

様々な方法で楽しむことのできるアロマですが、少量でも強い効果を発揮するため子供や妊婦さんには使用方法に注意が必要です。

ここでは数あるアロマの使用方法のなかで、妊娠中の女性に最適な楽しみ方をご紹介します。

これなら間違いなし【芳香浴】

アロマの楽しみ方として、最もオーソドックスな方法がこの芳香浴です。

読んで字のごとく、部屋中にアロマの香りを満たし全身で香りを楽しみます。使う精油もごく少量ですので、マイルドな刺激となり安心です。

≪とっても簡単!マグカップ芳香浴≫

      マグカップに湯を注ぎ、好みのアロマオイルを数滴(1~3滴ほど)垂らす
      湯気とともに立ち上る香りを楽しむ

アロマディフューザーやアロマポットなど、芳香浴を楽しむための道具も数多くありますが、持っていない場合はマグカップや洗面器などで代用できます。大変手軽なので、体調のすぐれない時にも負担にならず便利です。

外出先の強い味方【ハンカチなどでアロマの携帯】

ハンカチやティッシュ、マスクの外側などにアロマオイルを1~2滴染み込ませておくだけで、それを嗅げばどこでも気分転換できます。

この方法で匂いを嗅ぐ際、唇や皮膚に直接オイルがつかないように注意しましょう。

つわり中に厳しい状況はいくつかありますが、その中でも人ごみや満員電車は別格のつらさです。できることなら家にいたいと思っていても、そうはいかないことだってありますよね。

そんな時にもアロマが強い味方となってくれます。芳香浴できる部屋やお湯がなくても、この方法なら手軽で安心です。

効果別!妊娠中におすすめのアロマ

つわりの二大症状は、

      吐き気やガスだまりなどの不快な症状
      気持ちが安定しないなどの精神的な症状

どちらもとてもつらい症状ですよね。少しでも症状を軽減することができれば、もっと楽しいマタニティーライフを送ることができるはず!

多くの種類があり効能も様々なアロマの中で、妊娠中にも安心して使うことのできるアロマを症状別でご紹介します。

香りの傾向も様々なので、ぜひ自分に合ったアロマを見つけてください。

吐き気、ガスだまりなどの不快な症状に効果的なアロマ

主に腹部症状の効能が認められているアロマを紹介します。

この二つのアロマは食品としても頻繁に使われており、妊娠中でもハーブティーとして取り入れることができます。

・ジンジャー
≪効能≫身体を温める作用。特に消化器系の不調(消化不良、食欲不振、腹部のガス溜まり、お通じの改善)
・ペパーミント
≪効能≫消化不良、便秘、乗り物酔い、吐き気、「気分をすっきりさせる」という精神的な作用もある。

気持ちが安定しないなどの精神的な症状に効果的なアロマ

次に、妊娠による精神バランスの崩れに効能があるとされているアロマをご紹介します。

妊娠中デリケートになるのは身体だけではありません。精神的に落ち着かなかったり落ち込みやすくなったりするのも、妊娠が影響していることがあるのです。

精神的な不調ははっきりと自覚しづらいものですが、アロマで妊娠特有の不安を和らげる方法もありますよ。

・柑橘系(グレープフルーツ、レモン、オレンジ、ベルガモット)
≪効能≫気分の向上、リラックス効果、快眠、頭のリフレッシュ、ベルガモットは吐き気などの胃のむかつきにも作用する。
・ネロリ
≪効能≫精神の鎮静、抗うつ作用、皮膚にも効果があり、できてしまった妊娠線にも効くとされている。産後、ホホバオイルと混ぜればマッサージオイルとして使うことも可能。
・サンダルウッド(白檀)
≪効能≫精神の鎮静、興奮による不眠、抗うつ作用

要注意!妊娠中には禁忌のアロマも

薬が気軽に使えない妊婦さんにとって、オーガニック素材であるアロマは大変心強い味方です。しかし、中には妊娠中の女性には禁忌となる効能を持ったアロマもあるのです。

知らずに使ってしまうことの無いよう、本当に使用しても大丈夫なものか確認しておくことが大切です。

代表的な禁忌のアロマは「ジャスミン」

妊娠中の女性には禁忌となる効能を持ったアロマの代表例が「ジャスミン」。

「精油の王様」とも呼ばれるほど豊かな香りと幅広い効能で知られるアロマですが、効能の一つに「子宮収縮」が含まれるため妊娠中の女性への使用は禁忌とされています。

(ただし、この「子宮収縮」の効能がお産の際には役に立つとされているという側面もあります)。

特に妊娠中の場合は、精油を直接肌に塗るのは大変危険です。

妊婦に良い効能をもたらすものでも、肌から吸収する場合は刺激が強すぎることがあります。ただし最初にご紹介した芳香浴程度であれば、禁忌とされるアロマを使用してしまったとしてもただちに影響が出るわけではありませんので安心してください。

ママと赤ちゃんのためのアロマの選び方

それでも、できることならママの身体によいものだけを選んで使いたいですよね。

数あるアロマの豊富な効能の中で、特に妊娠中の女性に禁忌とされている効能は以下の3つです。

  • エストロゲン作用(排卵刺激を促す作用)
  • 通経作用(子宮の中のものの排出を促す作用)
  • 神経毒性の強い精油(胎児の脳の発育に影響する恐れがある)

アロマを選ぶ際には、このような効能に注目しておくと妊娠中でも安心して使用できるアロマを探す助けになるでしょう。

不安な時はプロの手を借りよう!

「でも、素人考えでアロマをやっぱり選ぶのは不安…」ネットには、そんなママにオススメなママと赤ちゃんのためのアロマを取り扱ったショップもあります。

AMOMA(アモーマ)URL:https://www.amoma.jp/
麦わらぼうしURL:http://www.rakuten.ne.jp/gold/herblife/index.html

妊娠中のお悩みや産後のリラックスまで、目まぐるしく変化するママと赤ちゃんのためのアロマ製品が数多く取り揃えてあります。

なんといっても妊娠中や産後に使うことを想定して作られた商品なので、危険な効能について心配する必要は一切無し。アロマ初心者のママにとって強い味方のお店です。

妊娠の経過に不安がある場合は、安心してアロマを使うためにも必ず医師に相談してから使用を始めてください。また、自分でアロマを選んだ場合でも不安があるときにもかかりつけ医や助産師さんに相談してみると良いでしょう。

まとめ

つらい身体や心の症状を抱えていても、なかなか対処のしようがないのが妊婦さんの大変なところ。ハッピーなプレママタイムを楽しみたいけれど、不調のせいで思うようにいかないのは悲しいものですよね。

私自身も二人目を妊娠中、水も飲めないほどの強烈なつわりに見舞われました。そんななか出かけなくてはならない時、ハンカチに垂らした柑橘系のアロマのおかげで無事目的地までたどり着くことができた経験があります。

今回ご紹介したアロマの活用法を、少しでもママのリフレッシュに役立ててみてはいかがでしょうか?