おなかの中に大切な赤ちゃんがいて幸せ一杯のはずなのに、なぜか本気で喜べなかったり、幸せだと感じているのに悲しくなってしまったり……そんなことはありませんか?

私も、娘を妊娠中に幸せなのになぜか本気で喜べない時期があり、母子手帳を貰いに行ったときの面談で、役所の方に「大丈夫?」と声を掛けてもらったことがあります。

今回は、そんな妊娠中の情緒不安定についてのお話です。

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妊娠中の情緒不安定の時期と原因は?

妊娠中の情緒不安定を経験する方はとても多いです。

些細なことに敏感になってしまい、イライラしてしまったり、普段ならなんでもない言葉なのに涙が出てしまったり、喜怒哀楽の感情のふり幅がとても大きくなってしまいます。

これは特別なことではないので、安心してください。

身近にいる家族は接し方に困ってしまうかもしれませんが、不安になる必要は全くありません。

では、情緒不安定の時期と原因についてをご説明させていただきますね。

どんなことで情緒不安定になるの?

まず、皆さんはどんなことで不安になりますか?

私の場合は、病院選びから既に不安定な状態でして、家族に出産する病院なんて簡単に見つけられないのだから、最悪自宅で産んだら? と言われてしまい、不安定が続きました。

もちろん、病院も見つかりましたが、住んでいる地域から電車で1時間30分の場所だったので、更に不安が増しましたが……。

他の皆さんは、どんなことで不安になったのでしょうか?

  • 結婚と同時に義理の両親と住み、妊娠した途端居場所がないと感じてしまった
  • ツワリ中で吐き気が酷い時期に旦那さんが「ご飯まだ?」と聞いてくる
  • え……太りすぎじゃない?? と、言われる。
  • 家族が禁煙してくれない
  • 会社で気を使われてしまい、逆にストレスが溜まってくる
  • 些細なことがきっかけで旦那さんと喧嘩をして、罵声を浴びせられた


など、きっかけは様々なのですが、実は妊娠中の妊婦さんの8割は些細なことがきっかけで情緒不安定になっています。

つまり、妊娠中は大半の方が許容範囲が狭くなってしまっているのです。

情緒不安定になる時期はいつから?

妊娠中の情緒不安定は、妊娠0週~4週頃の妊娠初期からはじまる方も多く、早い方は着床の直後から不安定な時期がはじまります。

いつまで続くの? この暗い気持ちは……と気持ちが落ち込んでしまう方もいらっしゃると思いますが、これは完全に生活環境と自分への意識が関係してきます。

この情緒不安定ですが、いつまで続くのか、いつになったら終わりを迎えるのか、という質問に対して明確に答えることはできません。不安要素を取り除かなければ解決はできないからです。

私の場合は、出産するまで情緒不安定でして、産後はすぐにマタニティブルーにかかりました。

人によっては安定期に入ってから情緒不安定がなくなったという方もいらっしゃいますが、明確に情緒不安定の終わりを迎える時期はわからないのです。

情緒不安定の原因は?

この情緒不安定の原因ですが、これは完全に分泌されるホルモンが原因です。

生理前にイライラしたことはありませんか?ホルモンバランスが乱れただけで、女性は簡単にホルモンに支配されてしまう生き物です。

妊娠初期の情緒不安定は、黄体ホルモンの分泌量が増えてホルモンバランスが変化してしまうことから起こります。この黄体ホルモンは自律神経に働きかけるので、これによって情緒不安定になってしまうのです。

情緒不安定が原因で起こるトラブルと対処法

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ここでは、精神的に不安定な状態でいると胎児に与えてしまう影響や、情緒不安定を解消するためのアドバイスをさせていただきたいと思います。

ストレスから胎児に与えてしまう影響

ストレスから胎児に与えてしまう影響……というと、一気に不安になりますよね?

はじめに『あなたのおなかの中はとても優秀に作られているので、大切な命を簡単に危険さらしてしまうことはありません』ということを覚えておいてください。

ストレスが原因で切迫早産になった。という話をよく耳にしますがこれはストレスだけが原因ではない可能性があります。

・妊娠中、家事が忙しくなってしまいストレスになり、切迫早産と診断されて管理入院した

この場合、安静にしなければいけない時期に寝ていることができなくて体に負担をかけてしまったことが一番の原因ではないでしょうか?

このように、ストレスだけで流産や早産になるとは言い切れません。

しかし、情緒不安定の時期に家庭環境が原因で

  • 鬱になる
  • 心療内科に通う


などのトラブルは多発しています。

また、環境の変化で情緒不安定が増してしまうという方もいますので、息抜きが必要になります。

情緒不安定のときの対処法

■がんばらない!!
今のあなたは消しゴムです。がんばれば、がんばるだけ磨り減ってしまいます。
■悩みは出来るだけ口に出して相談する
もし、相談相手がいなければノートに書き溜めておいて、不安が軽減された日に見直してみてください。私は、話し相手もいなかったので、ノートにびっしりと書き溜めていました。
■好きなことをする時間を増やす
正直に言いますと、産後は妊娠中の辛さがゴミのように感じるほど大変です。もちろん、それ以上に楽しいこともいっぱいです。今の内に、好きなことをしましょう。
■大声を出す!!
今、動ける状態ですか? でしたら、カラオケに行って歌いましょう。すっきりします。
■ひたすら寝る
実は、妊娠中の体はとても疲れやすいのです。体の中にいる命の体を作っていますし、二人分の排泄物の処理や栄養の処理まで一人でやっているのだから当然です。
寝られるだけ、寝てしまいましょう。

情緒不安定は避けられない! 夫婦で知っておきたい互いの変化

妊娠すると、情緒不安定な状態が原因で、旦那さんに辛く当たってしまうことも多いと思います。

しかし、だからといって「妊娠しているんだからしかたないじゃない!!」で済ませてしまうと、変化についていけない旦那さんはとても怖くなってしまいます。

また、毎日イライラしているあなたを見て、旦那さんもイライラしたり、落ち込んでしまうこともあります。

二人で不安を抱えて『親』になっていくのですから、互いにどんな変化が起きているのかを話しませんか?これによって、互いにイライラすることを避けられるようになり、情緒不安定を改善することができますよ。

旦那さんの不安

  • 自分が、父親になるという実感は沸かないけれど、妻のおなかが膨らんでいくことが怖い。
  • 妻が怒りやすく、泣きやすく、接し方が全く分からない。
  • 辛いといわれても何も出来ない。どうしたら良いのか明確に伝えて欲しい。
  • 家事がうまく出来ないことがストレス。
  • 妻の体が心配で、心配のし過ぎでストレス。
  • 妻の要望にうまく応えられなくてストレス。
  • 食べ物を食べられない妻を見て、心配でストレス。


など、旦那さんも不安やストレスと戦っています。

女性から見ると些細な不安だと思うかもしれませんが、旦那さんにとっては蓄積されていく大きな不安です。

そして、実際に自分の体の中で子供が育っている訳ではないので、旦那さんには妊婦さんの変化は「急激な変化」としか捕らえることができないのです。

旦那さんの不安要素を把握し、自分の不安要素を伝えることが出来れば、情緒不安定な時期を乗り切ることも、情緒不安定を改善させることにもなりますので、是非ためしてみてください。

まとめ

情緒不安定な時期も、いつかはきっと素晴らしい出会いがきっかけで薄れて行きます。終わりのない不安は、時間の経過と共に必ず消えていきますので、いろいろな対処法で乗り切ってください。

私の個人的なおすすめですが、妊娠初期から日記をつけることをおすすめします。

毎日、少しずつで良いので体や心の変化などを書くと、辛いけれど懐かしい思い出になります。私は、日記を出産入院中に旦那さんに渡して、辛かった情緒不安定な時期から出産までの変化を伝えました。

みなさんも、不安定で大変な時期だとは思いますが、がんばりすぎずに乗り切ってください。