妊娠中の突然のトラブル。この可能性は誰にもでも潜んでいます。
私は前置胎盤というハイリスク出産を経験し、出産に至るまでに約3カ月間長期入院をしました。前置胎盤を抱えての入院生活は行動制限が多く、いかに快適に過ごせるか工夫することがポイントになります。
今回は前置胎盤を抱え入院生活を送る可能性がある妊婦さんの為に、用意すると良い物、必要のない物をご紹介したいと思います。
前置胎盤を抱えながら過ごす入院生活とは?
前置胎盤の最も恐ろしいのが突然の出血です。小さなお腹の張りや立ち上がった際にお腹に力を入れた途端に大出血を起こす可能性もあるような本当に怖い病気です。
そんな前置胎盤と診断された妊婦さんの多くは管理入院といって30週以降から出産日まで入院して安静生活を送る場合がほとんどです。
入院中にはお腹の張り止め点滴を24時間流し続けます。そしてトイレや洗面以外の歩行を一切行わずベッド上で安静に過ごす事になります。何をするにも点滴が付いて回るので邪魔で仕方ありません。
さらには、お腹も大きくて動くのも大変なので出来るだけ手の届く範囲内に必要なものがあるように工夫する必要もありました。
私が入院の為に準備した、絶対必要な基本アイテム
私の入院指示はある日突然言い渡されました。しかも入院開始日は診察日の次の日!必要なものを慌てて揃え、まるで家出でもするのかと思うほどの荷物でした。
入院中に絶対必要なアイテムをあげてみますね。
洗面用具(歯磨きセット、お風呂セット、基礎化粧品類、タオル、下着など)
歯磨き粉やシャンプーリンスは旅行用の小さい物と自宅で使用する大きい物を両方持っていくと良いですよ。数か月に渡る入院中に買いに行く事は出来ませんし、家族の手間も減ります。
洗面用具を入れておくカゴも便利です。入院中にお風呂に行く際に、カゴに必要なものを詰めて移動します。タオル、下着は4.5枚程あると安心です。
前あきのパジャマ(半袖)
前置胎盤や切迫早産の恐れがある妊婦さんのほとんどが入院中にお腹の張り止め点滴を流すことになります。この点滴の副作用の一つでもあるのが、体のほてりです。
私は夏から秋にかけて入院していましたが、部屋が冷蔵庫並みの温度でエアコンをかけていたとしても、とにかく暑い!!暑くて暑くて仕方なかったので、小型の扇風機を頼んだくらいです。
半袖を着て、肌寒いときにはブランケットを羽織って調節するほうが良いですよ。
クロックス
私は入院中にクロックスを履いていました。中には自宅用のスリッパをはいている人もいましたが、ほとんどの妊婦さんがクロックスでした。
スリッパだと、どうしてもペタペタと音が出てしまいます。夜中にトイレに行きたい時も音がしてしまうと他の人に迷惑になります。音のしにくいクロックスが大活躍でした。
使い慣れた枕
入院して2日目に家族にお願いして持ってきてもらったものです。一日のほとんどを寝て過ごす事になるので、普段から使用している枕があるとリラックス出来ますよ!
お願いすると病院用の別の枕やクッションを貸してくれる場合もありますが、やはり使い慣れた物の方が疲れにくく感じました。
母子手帳、印鑑、保険証
入院中にも妊婦健診や診察が定期的に行われます。同意書のサインが必要な事もありますので、100均の簡単な印鑑で大丈夫ですので、持っておくと良いですよ。
保険証は毎月、月初めに事務員さんのチェックがあります。
あるととっても便利!入院中に大活躍したアイテム
入院をしてからでないと、どんなアイテムが便利なのかが分かりませんよね。私が途中追加していった便利アイテムをあげてみますね。
契約が切れたスマホ(ワンセグ付き)
最近のスマホはワンセグがついていないものが増えてきています。当時契約中のスマホもワンセグが付いていませんでしたが、一つ古い機種はワンセグがついていたのを思い出し、持ってきてもらいました。
これが大当たり!病院の有料テレビをお金を支払って見ることなく、ワンセグで好きなだけテレビを見ることが出来ました。
退屈な毎日に音があるのとないのではモチベーションが大きく変わりますよ。イヤホンと充電器も忘れずにしてくださいね!
S字フック
S字フックなしでは快適な入院生活を送ることは無理!と言ってもいいほどの優秀アイテムです。
立ち上がったり座ったりを極力しない為にはベッドの柵に必要なものをセットしておくことがベストです。
エコバックに必要なものを入れてS字フックで柵にかけておく。これだけでベッドからわざわざ降りる必要もありません。
お裁縫セット
入院中の多くの妊婦さんが編み物やお裁縫をしています。私はスタイ作りにハマり、気づけば10枚以上チクチク手縫いをしました。
生地はインターネットで注文し、家族に届けてもらうとお気に入りのベビーグッズが作れますよ!
ふりかけ、サランラップ
ふりかけとサランラップは登場しない日がなかったくらい必須アイテムです!
病院食は味が薄く、おかずの量もとても少ないです。しかし、ご飯は茶碗何倍分?!と思うくらいたくさん出てきます。そんな時にふりかけがあるとおいしくいただけますよ。
食事の時間も決められていますので、サランラップでおにぎりを作っておけば慌てて食べる事もありません。
お腹が大きくなると、一度に多くの食べ物を受け付けなくなります。自分のペースで食べる事が出来ますので是非持っていってくださいね。
あまり使わなかった、入院中になくても不便でないアイテム
スプーンやお箸
使い捨てのスプーンや割り箸を持参しましたが、ほとんど使用しませんでした。
食事の時には病院でお箸の用意がありますし、お見舞いに食べ物を頂く際も、たいてい用意されています。持って行ったとしても2.3回分で十分だと思います。
小説や雑誌
小説や雑誌を持っていきましたが、病院内に図書館がありました。お願いすれば部屋まで届けてくれるサービスがありましたので、そちらを利用しました。
小説や雑誌も荷物になります。どうしても読みたいと思うものだけを持っていくとよいでしょう。
多くの現金、貴重品
入院中、ほとんど現金は使いません。最近では入院患者さんのロッカーを荒らし、現金を盗んでいくという残念な事件も起きています。
現金は千円程度の小銭だけに留め、クレジットカードや免許証、腕時計などの貴重品は持って帰ってもらうと安心です。
メイクアップ道具、私服
毎日お風呂に入れる病院と、一日おき、数日おきの病院とがあるようです。そのため、メイクをする必要がありませんし、入院中は顔色を見る為にも化粧はしない方がよいでしょう。
毎日スッピンでいるのも楽チンで癖になりますよ!そして、前置胎盤の入院は長期になるため、入院初日に着てきた私服も持って帰ってもらって大丈夫です。
おそらく退院は出産後になると思います。赤ちゃんを出産してから家族に持ってきてもらえば十分間に合います。
まとめ
長期入院を経験して感じたこと。それは荷物は最低限にとどめることが大切!
大部屋の場合、カーテンで仕切られた狭い空間をいかに広く出来るかがポイントです。収納ロッカーもありますが、本当に狭く、ロッカーに移動するまでもが重労働です。
登場頻度の低い物からどんどん減らしていく、こうすることによって退院時も大荷物を抱えて自宅に戻ることも避けられます。
辛い入院生活を少しでも快適に過ごすために是非参考にしてみてくださいね!