ベビーラックに乗せていると、赤ちゃんが落ち着いて過ごしてくれるので、気が付いたら1日中ベビーラックに乗せっぱなしだった、なんて経験はありませんか?
ついつい長時間使用してしまいがちですが、ベビーラックには推奨されている使用時間があります。そこで、ベビーラックの使用時間の目安と、その時間内でできる具体的な活用方法についてご紹介します。
ベビーラックで長時間使用はダメ?ベビーラックの使用時間の目安は
ベビーラックは赤ちゃんが落ち着いて眠りにつきやすいよう設計されていることもあり、ぐずって泣き止まないときや、寝つきが悪いときに活用されることが多いグッズです。
赤ちゃんがぐっすり眠ってくれると、そのまま長時間寝かせてしまいがちですが、実際には1日のうち、どのくらいの時間使用していいものなのでしょうか。
ベビーラックの推奨使用時間
ベビーラックの使用時間は、メーカーや機種によって差異はありますが、1日のうちだいたい3~4時間とされています。
赤ちゃんがゆっくり寝てくれているのになぜそのまま寝かせ続けてはいけないの?と思うかもしれませんが、長時間使用しない方がいい理由は、その赤ちゃんの寝心地がいいと感じているベビーラックの形状にあります。
ベビーラックは、抱っこをされているときのように、赤ちゃんを包み込むような形状をしています。
そのため、赤ちゃんは落ち着いて過ごすことができる一方で、体を自由に動かすことができません。まだ寝返りをしない赤ちゃんでも体を動かすことはあります。その動きを制限してしまうので、長時間の連続使用は避け、自由に動くことができる環境で過ごす時間を作りましょう。
また、ベビーラックはベビーベッドや布団と違い、赤ちゃんを包み込むような形になっているため、熱がこもりやすく、赤ちゃんが長時間眠り続けてしまうと、あせもやむれ、かぶれの原因にもなります。汗をかいているときは、赤ちゃんをベビーラックから出して、ラック内の熱を放出させることも重要です。
ベビーラックに夜寝かせてもいい?
布団やベビーベッドでは寝てくれず、抱っこでなら寝てくれるけど、布団に下ろした瞬間に泣かれて、また一から寝かしつけのやり直し、といったよう、赤ちゃんの寝かしつけに苦労しているお母さんは多くいます。
私もその一人で、布団でおとなしく寝てくれた第1子に対し、第2子は抱っこ以外の姿勢では寝てくれず、下ろすと泣くので、結局一睡もしないまま朝を迎える日も多々ありました。
そんなときに活躍したのがベビーラックでの寝かしつけでした。抱っこでうとうとした赤ちゃんをベビーラックに移すと、最初は泣くものの、そのまま入眠してくれるので、泣かれることなく寝かしつけできるようになりました。だから、夜のあいだずっとベビーラックの中で眠っていてほしいと願うお母さんの気持ちは痛いほどわかります。
しかしながら、上記にも記載したとおり、体の動きを制限してしまうベビーラックは、長時間の連続使用には適していません。あくまでも寝かしつけのアイテムとしての活用にとどめ、赤ちゃんが深い眠りに入ったところで、布団やベビーベッドに移動させてあげましょう。
寝かしつけ以外にも様々なベビーラックの使い道
寝かしつけのアイテムとして活用されることの多いベビーラックですが、その他にも様々な活用方法があるので、ご紹介します。
昼寝
夜の寝かしつけだけでなく、昼寝にも活用できます。短時間の昼寝であればそのまま寝かしておいてもかまいませんが、昼寝が長時間に及びそうな場合は、布団かベビーベッドに移動して寝かせてあげましょう。ベビ―ラック内に熱がこもらないように注意してください。
待たせる
お風呂のときやトイレのときなど、寝返りをし始めた赤ちゃんや動いて布団から落ちてしまうことがでてきた赤ちゃんを1人で待たせるとき、ベビーラックで待っていてもらうという活用方法もあります。
お母さんの姿が見えず、泣いてしまうことはあるかもしれませんが、うつ伏せによる窒息などの危険は回避することができます。私もお風呂を待っていてもらうとき、脱衣所にベビーラックを運んで使用していました。
掃除や料理などの家事をする際には、お母さんの姿が見える位置にベビーラックを設置し、あやしながら家事をすることもできます。1人にしておくとさみしくて泣いてしまう赤ちゃんも、お母さんの顔が見えるだけで安心して待っていてくれたりするものです。
離乳食
ベビーラックの背もたれを起こして専用のテーブルをセッティングすれば、離乳食用の椅子として使用することができます。カバーは取り外して洗い替えできるものがほとんどなので、汚しがちな離乳食のあとの片付けも手間取りません。
離乳食期を終えて普通食を食べるようになってからでも、体重がベビーラック荷重制限を超えていなければ、お食事用テーブルとして4歳頃まで使い続けられます。
腰の負担軽減
おむつ替えをはじめとする赤ちゃんのお世話は、床に座ってすることが多く、立ったり座ったりを繰り返すので、腰に負担を感じる人もいます。
その場合、ベビーラックで赤ちゃんの位置を高くすることで、おむつ替えや赤ちゃんの抱っこなどで、立ったり座ったりする回数を減らし、腰への負担を軽減することができるので、腰痛の悩みがある人には特におすすめです。
ベビーラックの使用時間を守るには
たくさん活用方法があるのに、1日の使用時間を3~4時間に収めなければいけないとなると、どの場面で使用すべきか悩んでしまいますよね。限られた使用時間を有効活用するためにはどうすればよいでしょうか。
優先順位を決める
まずは、自分がベビーラックを使用したい場面を想像し、その優先順位をつけてみましょう。
赤ちゃんの寝かしつけに苦労している人は、寝かしつけを優先することをおすすめします。寝かしつけできないことでお母さんの睡眠不足が続くと、日中の育児にも差支えがでます。少しでもお母さんが休む時間を確保できるよう心がけてください。
連続睡眠は1時間
寝かしつけで使用すると、そのまま睡眠させたいところですが、赤ちゃんの体の動きを制限してしまうベビーラック内での連続睡眠は1時間以内に留めましょう。
深い眠りに入ったと判断したところで布団やベビーベッドに移し、ベビーラック以外の場所で寝ることに少しずつ慣らしていくことが必要です。
まとめ
赤ちゃんが落ち着いた時間を過ごしてくれるベビーラックですが、使用時間には限度があります。限度内の時間で最大限に有効活用して、ストレスを軽減しながら育児ライフを楽しみましょう。