二人目の妊娠がわかる前に、上の子に「お母さんのおなかに赤ちゃんいるね」と言われるような、心温まる話なら嬉しい限りですが、赤ちゃん返りや夜泣きがひどくなって妊娠に気付いたという話、よく聞きますよね。

そんな、上の子の赤ちゃん返りや不安定な精神状態を目の当たりにして、「イライラする~!」「二人目が生まれた時、上の子は大丈夫なんだろうか・・・」など、ストレスを感じたり、不安に思ったり・・・

大丈夫!お母さんが上の子への愛情を忘れない限り、必ず、わかってくれる時がきますよ。

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二人目妊娠で上の子が変化!赤ちゃん返りのよくある症状・行動

  • 妊娠中のお腹に乗る・上で寝る
  • 妊娠中のお腹を蹴る・叩く・ぶつかる・暴力的になる
  • おねしょ・おもらしが増える
  • 夜泣きするようになる(夜驚症)
  • 普段よりワガママになる(イヤイヤが激しくなる)
  • わざとママを困らせることをする
  • ベタベタ甘える・抱っこしてほしがる
  • 着替え・食事など、できていたことができなくなる
  • おっぱいを欲しがる
  • 指しゃぶりするようなる
  • 赤ちゃん言葉になる・オムツをしたがる
  • 怖がりになる
  • 保育園・幼稚園・学校を嫌がる
  • 不機嫌・反抗的になる
  • 突然泣きだす・精神的に不安定になる(感情の起伏・癇癪)

何番目の子でも、歳が離れていても、妊娠中は上の子が赤ちゃん返りする

二人目を妊娠すると、上の子の変化を感じるお母さん、多いですよね。

いい意味での変化であれば、お母さんも大喜びですが、そうはいかない場合も多いのが現状です。

私事ですが、三番目と四番目の間が十歳近く離れています。これだけ離れていたら、赤ちゃん返りなんて言葉は無関係だと思いませんか?

わが家の三番目は、それまで末っ子とは思えないほど、一番手伝いもしてくれて、一番しっかりしていました。ですが、四番目の妊娠中から、三番目だけが、まるで正反対の性格になってしまいました。

学校から帰って来ると遊びに行かない、手伝いどころか、自分の事もまともにしない、絶対的にわかっていることをわからないから教えてほしいと言い出すなどなど・・・

とにかく、いつも私のそばには三番目がいる状態です。


二人目に限らず、何番目であろうと、どんなに年齢が離れていようと、下の子を妊娠するということは、上の子にとっては「お母さんの愛情が自分から離れてしまうのではないか」という不安との闘いが始まるということなんです。

お母さんが思っている以上に、子どもはいろいろなことを感じ取っています。

どんな形でもいいです。「大丈夫、ちゃんとお母さんはそばにいる。」と、上の子に感じ取ってもらうこと、上の子への対応はそれに尽きるんです。

対応方法は?二人目妊娠中の上の子のタイプ別変化!お母さんは三者三様の接し方を

一口に「上の子」と言っても、それぞれ違った個性の持ち主です。

下の子の妊娠にも出産にも、まったく動じない子もいれば、変化が起きる子もいます。三者三様、うちの上三人は、見事にばらばらでした。

しっかり者の子どもがお母さんに甘える番

わが家の三番目のように、しっかりしていると言われる子ほど、下の子の妊娠によって、お母さんに甘えるようになったり、夜泣きをしたり、わがままになったり・・・

時には、お腹にわざと体当たりしたりするなど、悪い事だとわかっていながら悪い事をしてお母さんの気を引くという子もいます。「しっかりした○○でいてよ・・・」と、思ってしまうのは、当然です。

でも考えてみてください。

普段からそんなしっかり者の子どもにお母さん、甘えている部分ありませんか?

「しっかりしているから大丈夫」と、解き放ち気味ではないですか?

今度は、しっかり者の子どもがお母さんに甘える番です。

妊娠中で大変だと思いますが、下の子が産まれる前に、存分に甘えさせてあげてください。それをしっかりとすることができれば、下の子が産まれてきた時に、きっと元のしっかり者に戻ってくれますよ。

言うことを聞かない子ほど、しっかりする場合も・・・お母さんが子どもに甘えよう!

普段から言うことを聞かない子や甘えん坊な子ほど、逆にしっかりして、お母さんのお手伝いをするようになったり、赤ちゃんが産まれる日を心待ちにする愛らしい姿が見られたり・・・わが家の一番目が、これに当てはまります。

「ずっとそんな△△の姿をみたかったの!」と、本当に嬉しく思う瞬間です。

この変化は、下の子を妊娠しているお母さんにとって、本当にありがたいですよね。今までの分と思って、めいっぱい子どもに甘えちゃいましょう!

普段から、しっかりしているような、していないような・・・そんな子ほど、きちんと見てあげて!

このパターンが一番、厄介だと私は思っています。

「何も変わらないんだから、大丈夫でしょう。」そう思われがちですが、そんな子ほど、きちんと見てあげないと、積もり積もったものが、ある日突然、緊張の糸がほどけて爆発する時が来るかもしれません。

そのタイミングは、本人にもわからないようなので、本当に困ったものです。

子どもだって、一人の人間なのですから、個性があるのは当然のことです。他の子にした対応で、うまくいったからといって、その子に合っているとは限りません。

いろいろと試してみて、一番、その子にあった対応をみつけるのが大切だということを、忘れてはいけません。

妊娠中の上の子のケア方法!下の子の存在を上手く教える・伝えるには

上の子に対して、あなたは「どうすればわかってくれるんだろう・・・」そう考えていませんか?

実は、その試行錯誤して、下の子の存在を理解してもらおうということ自体が間違っているんです。

上の子にとって下の子は、自分からお母さんを奪おうとしているライバルです。そう簡単に受け入れられないのは、何の不思議もありません。

下の子を受け入れてもらうためには、お母さんの愛情が上の子にもあるとわかってもらうこと、それが一番の早道です。そのためには・・・

子ども最優先、家事はできる範囲で大丈夫

ただでさえ、妊娠中で思うように体が動かない、ストレスを感じる大変な時なのですから、無理するのが一番よくありません。多少、掃除が行き届かなくても、多少、手抜き料理をしても大丈夫です。

座ったまま膝の上にこどもを座らせて、絵本を一緒に見るだけでもいいから、上の子といる時間を、できる限りつくりましょう。
     

これは、下の子が産まれてからは、もっと大切になります。

下の子を抱っこしたまま上の子といる時間を作るのではなく、下の子をベビーベッドに寝かせたり、お母さんが座っている横に寝かせるだけでもいいです。

抱っこをしていない身軽な状態で、上の子と一緒にいる時間を作り、めいっぱい甘えさせてあげましょう。

上の子と一緒に家事をする

「手伝って」と言うのではなく「一緒にやろう」と言って、洗濯物を干す手伝いをしてもらったり、茶碗を拭いてもらったり、料理の時に切った野菜をボールに入れてもらったり・・・子供が嫌がるようなら無理は禁物です。

ただし、この方法には絶対に忘れてはいけないことがあります。

必ず、一緒にすることと、どんなに下手でも、どんなに失敗しても、遊びながらでも怒らないことです。

遊びの一環として、家事を手伝ってもらうことで、ひとつのことをお母さんと一緒にしているという喜びを、味わってもらうことを心がけましょう。この、怒らないというのが、意外と難しかったりもするんですが・・・

思いっきり抱きしめながら、お母さんも子どもに甘える

思いっきり抱きしめてあげるのは、定番中の定番かもしれませんね。

逆に、何でもいいです。お母さんも子どもに甘えちゃってください。「お母さん疲れた~!」とでも言って、子どもに腰をさすってもらったり、足をさすってもらったりしちゃいましょう。

子供は、お母さんに頼りにされると嬉しいものです。

「上の子がいないと、お母さんは困るんだよ。」「上の子がいるから、お母さんは助かっているんだよ。」という所を見せることで、上の子自身の存在価値をアピールすることに繋がります。

「下の子が生まれた時は、上の子を優先にすることを心がけましょう」そんな言葉を聞いたことがありますよね。

この言葉は、お母さんの愛情が上の子にもあるんだとわかってもらうことが大切だという意味で言われているものです。お母さんの愛情が上の子にしっかりと届いていれば、安心して下の子の存在を受け入れることができるんです。

下の子が産まれてからも続く上の子の変化について

どんなに上の子がお母さんの愛情を感じていても、妊娠中には、妹(弟)が産まれるのを心待ちにしている子でも、下の子が産まれた途端、赤ちゃん返りする場合もあります。

下の子が産まれると母乳を上げたり、オムツを頻繁に取り換えたり・・・昼でも夜でも関係なく、育児に家事に大忙しで、上の子への対応がおろそかになってしまうことがあっても、仕方がないことだと私は思います。

完璧なお母さんなんて、いないんですから・・・



わが家も、三番目の変化に対して良くなったり悪くなったりを繰り返しながら、対処してきましたが、下の子が大きくなってきた今、やっと三番目の甘えは落ち着きを見せ始め、自立心が芽生え始めています。

末っ子気質の甘えっこなところは、まだまだありますが、もともと持っていた手伝いをしてくれる優しさや、しっかりと周りを見て動く判断力は戻りつつあります。

旦那と私の中では、やっと長い長い赤ちゃん返りも終わりを見せているのかと思っているのですが、それはそれで、どことなく寂しい感じも・・・

大きくなってから「あの時、もっと甘えさせてあげていたら」「あの時、もっと上の子といる時間を作っていたら」なんて後悔しても、大きくなってしまえば親離れします。

後から、後悔のないように、今できる精一杯で、子どもと向き合いましょうね。

まとめ

赤ちゃん返りをして、お母さんにわがままを言ったり甘えたりするのは、お母さんのことが大好きな証拠です。下の子にライバル心を持つのは、決して悪いことではありません。

いつもじゃなくていいんです。上の子の変化を感じ取って「お母さんには上の子が必要なんだよ。」とアピールしながら、甘えたい時には甘えさせてあげましょう。

下の子が産まれることに対する不安感を取り除いてあげられるのは、お母さんだけですよ。