一人目の子供がまだ卒乳をしていないのに、二人目を妊娠してしまった。

そんな経験がある方は多いと思いますが「いつまで授乳させれば良いのか」疑問に思う方も多いと思います。

つわりが酷いのに、定期的に授乳しなければならなかったりもしますし、授乳の影響で妊娠中の体に負担をかけてしまうこともあります。

今回は、そんな妊娠中の授乳についてのお話をさせていただきたいと思います。

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乳児の授乳期間っていつまでなの?

まず、子供の授乳期間についてです。昔の人は、母乳が出るまで好きなだけ飲ませてあげなさいと良く言いますが、本当にそうなのでしょうか?

私は、言われたとおり自分の子供には2歳半まで母乳を与えていましたが、デメリットもありました。子供が便秘症になり、排便の際に必ず出血をしてしまうようになったのです。

原因は、授乳によっておなかが満たされてしまい、離乳食で必要な量を摂取できなくなっていたからです。

このようなデメリットもありますので、やはり授乳期間というものを知っておくことが大切だと私は考えています。

では、実際に子供の授乳はいつまですればよいのでしょうか。

平均的には1歳~1歳3ヶ月の間に卒乳

平均的には1歳~1歳3ヶ月の間に卒乳をさせてしまう方が多いです。離乳食を3食しっかりと食べていて、コップやストローを使って水分補給が出来るようになれば、母乳の必要はないからです。

ここで重要なことは、母乳の栄養素についてです。

母乳は子供が1歳を過ぎると免疫力も栄養素もないとよく言われるのですが、実際は免疫力も必要なたんぱく質や脂肪もあります。しかし、産後6ヶ月頃からは、母乳から鉄分が消えてしまうので離乳食を開始することになるのです。

二人目を妊娠。卒乳させるべき?

まだまだたくさん母乳を飲ませたいけれど、二人目を授かったので体調が悪くなってしまった……というお母さんは非常に多いです。妊娠初期に起こるつわりは、人によって差が出てしまいますがとても辛いものです。

「吐きそう、でも授乳しなきゃ」と一生懸命になってしまうお母さんもいますけれど、果たして妊娠中の授乳は大丈夫なのでしょうか?

妊娠初期

乳首への刺激から子宮収縮を促す「オキシトシン」が分泌されます。

これは、出産後に子宮を回復させるための大切なホルモンなのですが、妊娠中に過剰に分泌してしまうと流産になる危険性が増します。

妊娠後期

胎盤が出来た状態ですが、このときも過剰にオキシトシンが分泌されてしまうと早産の危険性を高めてしまいます。

では、やはり二人目を妊娠した場合は、卒乳をしたほうが良いのでしょうか?



医者によっては、やはり卒乳するべきだと答えることもありますが、反対に妊婦検診をきちんと受けて、切迫流産や切迫早産の危険性がないかどうか様子を見ながら授乳をしていきましょうという医者もいます。

これは、オキシトシンが分泌される=流産、早産に直結するということではないからです。

妊娠中に乳首への刺激を全く受けない状況なんてありません。着替えのときや、体を洗っているときにだって刺激は受けるわけですから、授乳に限らず、オキシトシンが分泌される状況は多々あります。

そこで、妊娠したお母さんの体は対策として、オキシトシンの働きをブロックするための受容体を作ります。これによって流産や早産のリスクから守られるのです。しかし、下腹部に痛みがあったときは、授乳を中断して直ちにかかりつけの病院へ行って下さい。

これらのことから、やむをえない状況でない限りは、医者と相談して授乳することも可能だということが分かりましたね。しかし、どちらにしてもリスクはありますので、自己判断で処理しないようにしてください。

妊娠中の授乳で気持ち悪くなってしまった!原因はなに?

実は、妊娠中に授乳をしていると「気分が悪くなる」という方が多いです。同時に、タンデム授乳という上の子も下の子も一緒に授乳する状況においても、ストレスを感じたり、気分が悪くなったりすることがあります。

こうなると、我慢していても不快感がマックスになり無理矢理引き離したくなる衝動に駆られてしまうのですが、無理矢理乳首を引き離されて、子供の悲しそうに泣き叫ぶ声に罪悪感でいっぱいになってしまうお母さんもいます。

しかし、どんなに我慢しても耐え難い不快感が襲い掛かってくるのですから、お母さんはとても悩んでしまいますよね。

そして不快感の他にも、頭痛を感じたり、動機がしたりといろいろな症状がありますが、こういった症状にはいくつかの原因があります。

つわりが原因

これは、体の中にいる赤ちゃんをお母さんの体が異物だと判断して起こる現象ですので、辛さの程度は個人差がありますが、回避できません。

この時期に授乳はとても辛いですので、卒乳が出来そうなのであれば卒乳を開始してしまっても大丈夫です。

我慢して、ストレスをためすぎてしまっても体に良くないですし、お母さんの負担が大きくなりますので、やはり無理はしないほうが良いです。

貧血が原因

母乳は血液で出来ています。ですから、母乳を飲ませていると鉄分不足になってしまい、貧血を起こしやすくなってしまうのです。また、鉄分は普段の食事から摂取することは難しいのです。

この場合、不足した鉄分を補うために鉄分の多く含まれた食品を摂取するか、医者に薬を貰うか、サプリメントで補わなければならないのですが、鉄分は効率的に摂取しなければ全く意味がありません。

また、鉄分の多く含まれた食品は、カロリーが高いこともあり太りすぎの原因になってしまう場合もあり、授乳中の体では脂肪分を多く取ることにより乳腺炎にかかるリスクもあります。

貧血が原因の場合は、医師と相談して鉄分の補い方を考えるほうが良いです。

赤ちゃんを守るためのホルモンが原因

女性という生き物は、ホルモンに強く支配されてしまう生き物です。

そのため、妊娠中の体は常にホルモンバランスが崩れた状態になりますので、生理前のイライラ以上に攻撃的になりますし、体調を崩しやすくなります。また、体の中にいる命を優先的に守ろうとすることにより、他からの刺激に拒否反応を起こしてしまいます。

これが原因により、授乳を不快に思ってしまう可能性が高いです。

我慢できないほど授乳に不快感を持ってしまう場合は、少しずつでも良いので卒乳に向けて、授乳回数を減らして早めに卒乳を目指すことをおすすめします。

まとめ

このように、妊娠中の授乳はいろいろとお母さんの体に負担がかかってしまう場合がとても多いです。出来れば卒乳をしてから二人目を……と考えたいですが、卒乳時期も子供によって様々なので、難しいところですよね。

体に問題がなければ、妊娠していても授乳は可能ですので無理のないように大切な子供にたくさんの母乳と愛情を注いでくださいね。