赤ちゃんを出産、忙しい育児生活の中でついに生理が再開!

妊娠中は生理がなかったので正直めんどくさい、ちょっと(いや、かなり)憂鬱という人や、次の出産を望んでいて早く再開してほしかったと思う人もいることでしょう。

どちらにしても、毎日忙しすぎてあっという間に過ぎてしまう育児生活では、自分のことなんてかまっていられない、ちょっとでも生理中の煩わしさから解放されたい!という気持ち、あるのではないでしょうか。

ここではそんなあなたにおすすめしたい産後の月経カップについて紹介します。

月経カップとは一体何なのか、その仕組み・使い方、メリット・デメリット、おすすめの月経カップ4選について紹介します。

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産後の生理再開の時期と経血量

産後の生理再開については一般的に以下のように言われています。

  • 母乳育児のママ・・・早い人でも出産から3,4ヶ月後
  • ミルク育児のママ・・・早いと出産から2ヶ月後

産後の生理再開にはプロラクチンという女性ホルモンが影響しています。

母乳をあげているママはプロラクチンが分泌されているので排卵がなされず、生理再開も遅れる傾向にあります。産後6〜10ヶ月に再開する人が多いです。

一方ミルク育児のママはこのプロラクチンの分泌が母乳育児ママより少ないため生理再開も早まっている傾向です。


私も完全ミルク育児だったので生理の再開は早く、産後2ヶ月目で再開しました。再開後は、やはりこどもとのお風呂タイムどうしようと悩んだり、なかなかトイレに行く時間すらなくて、ナプキンから経血が漏れて汚れてしまったりしたものです。

量について

産前、産後では経血量が不安定になります。少なかったり多かったりと変化がありますが、それにはホルモンバランスやストレス、出産を通して子宮が大きくなり内膜の量が増えたなど様々な要因があげられます。

生理不順や不安定な量の増加など、産後の生理再開は色々と身体の変化が大きいものです。少しでも快適に過ごすための手段の一つとして、次に紹介する月経カップを選択肢に取り入れてみることをお勧めします。

第三の生理用品、月経カップとは

第三の生理用品と言われているのがこの月経カップです。以下に項目ごとに紹介します。

仕様は?

主な仕様は以下の通りです。

素材
医療用シリコン、ラテックス(ゴム)など
形状
釣り鐘のような形で真ん中に着脱用の凸凹がついている。一部は蓋付きのもある。
サイズ
直径約4cm〜
容量
約20〜30mlほど(手のひらにおさまるサイズ)
使用期間
正しく装着&保管すれば数年間の使用が可能
価格
3,000円〜5,000円前後
連続使用時間
最大12時間

どこで購入できる?

欧米では主流で歴史もある月経カップですが、日本ではまだまだ馴染みの薄い存在です。スーパーやドラッグストアに置いていないため、以下から購入します。

  • 公式サイト
  • 海外の通販サイト
  • 個人輸入代行
  • Amazon、楽天、Yahoo!ショッピングなど

仕組みは?

装着・溜める・捨てる、の3ステップです。

  1. 膣の入り口に装着
  2. 経血がカップ内に溜まる
  3. ある程度溜まったら経血を捨てる

ナプキンは身体の外に装着しますが、この月経カップはタンポンと同じように体内に装着します。

体内に装着と聞くと抵抗がある人もいるかもしれませんね。ですが、この月経カップはタンポンのように膣の奥深く(子宮口の入り口)にまで装着するのではなく、膣の入り口で収まるのです。

また、生理中の経血を吸収するのではなく、集めて溜める仕様となっています。だから、形状も釣り鐘のようなお椀の形をしているのですね。この溜めるという点が大きなポイントです。

ある程度の量がカップの中に溜まったら、トイレなどでカップを取り出して経血を捨てます。

次に詳しい使い方を紹介します。

使い方

手順は以下の通りです。着脱のポイントは力を抜いてリラックス〜、ですよ。

【使用前の準備】

  1. 開き口付近に空気穴があるかどうかをチェックします。
  2. 使い始めは煮沸消毒をしましょう。沸騰させた鍋のお湯にカップを入れる方法か耐熱容器にカップを入れて電子レンジで数分煮沸する方法のどちらでもOKです。
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【使い方】

  1. まず手指をきちんとよく洗いましょう。
  2. カップの開いているほうを手で挟んで閉じ、さらにU字に曲げます。
  3. そのままの形で膣の入り口に挿入する。(膣に蓋をするようなイメージ)
  4. 指を離してカップを広げ、きちんと広がるように先端のつまみの部分を持ってカップを回転させる(この時、先端が膣内からでない程度に挿入する)。

調べてみると、シリコン素材なので柔らかく、装着しているのを忘れてしまうほど違和感がないという声が多数ありました。

【取り外し方】

  1. 取り外す時は手指をきれいに洗います。
  2. 先端を伝ってカップの底部を少しつまんで、密着を解きます。
  3. ゆっくりと取り出して、カップ内の経血をトイレに捨てます。
  4. 取り出した後のカップは石鹸で洗って綺麗にするか、ウェットティッシュなどで拭き取ります。

【保管方法】

  1. ぬるま湯でカップをよく伸ばしながら優しく洗い流します。穴につまりがないかどうかもチェックします。
  2. 石鹸で優しく泡立てて洗います。
  3. 完全に乾かしてから専用袋か容器に入れて次の生理まで保管します。

産後の月経カップのメリット・デメリット

月経カップのメリット・デメリットはなんでしょうか。それぞれを紹介します。特徴を知って実際使えそうかどうかの参考にしてみてください。

メリット

普段はナプキン派の人もタンポン派の人もこのメリットを読んでみると、ちょっとカップ派になってみようかなと思うかもしれませんよ。

その1.体内に挿入するので子育て中の生活でも快適に過ごせる。

子供とお風呂に入る時、生理中は大変だなと思ったことありませんか?

私も生理中は子どもたちだけ先に洗って、寝かしつけ後に自分だけ入るようにしています。普段からナプキン派なのですが、これだと洋服は濡れるし、「なんでママ一緒に入らないの?」と思われるし、色々と大変です。

でもこの月経カップを装着すれば、生理中でも子供と一緒に入浴することができます。お風呂タイムだけでなく、様々なスポーツシーンやアウトドアなキャンプなどでも普段どおりに過ごせるので快適ですね。

その2.毎月かかるナプキン代のコストが抑えられる。

月経カップは一つ数千円と初期投資がかかりますが、数年間使用できるので、トータルで考えると毎月使うナプキン代よりもコストが抑えられます。

また、生理の度に昼用、夜用、特に多い日用、少なくなった時の軽い日用などをスーパーやドラッグストアで購入することって時間もかかるし、結構手間ではありませんか?

これもカップ一つ購入することで少なくとも数年間は省かれます。子育て最中のママにとって、月経カップはコスパがよいと言えるでしょう。

その3.漏れ、かぶれ、ニオイが少ない

漏れ

個人差はありますが、生理中に経血漏れを経験されたこと、一度はあるのではないでしょうか。

下着や洋服を汚してしまうとそれだけでテンションが下がりますよね。多い日だとあっという間にナプキン一杯に吸収して、さっき取り替えたのにもう取り替えなきゃいけない、なんてことも。

ですが、この月経カップを使用すれば漏れが大幅に減少されます。

ただ、多い日は全く漏れない訳ではないので、ナプキン(肌が弱い人は布ナプキン)と併用で使用しているという意見が多かったです。といっても1,2枚/1日なのでナプキンの交換枚数は大幅に減ることになりますね。

体型に合わないサイズや装着の仕方を間違えると漏れることもあるので、やはりナプキンとの併用が安心でしょう。

かぶれ

特に夏場の生理中のかぶれは本当に嫌なものです。蒸れたりこすれたり、ストレスになります。

カップを使用すれば、蒸れやこすれからも解放されますので、かぶれが気になる人は積極的に試す価値ありです。

ニオイ

経血自体は無臭ですが、空気に触れることで酸化してニオイが発生します。ということは、月経カップなら取り出すまで空気に触れることがないので、ニオイもほとんどしません。

その4.経血量などを自分の目で確認できるので健康管理ができる

ナプキンだと実際自分の経血量がどれくらいなのかを把握することは難しいですよね。

月経カップは容量が分かっていますので、どれくらい溜まっているのかを目視で確認・把握することができます。また量だけでなく、経血の色や塊の有無なども確認でき、健康管理に役立てることができます。

その5.ナプキンより装着時間が長いので替える手間が少ない

  • 後追いの時期の赤ちゃんを持つママはトイレにいく度に泣かれる…。
  • 幼稚園や保育園のイベント行事、我が子のちょうどいい表情に交換しに行きたくない…。
  • 朝の忙しい時間帯にナプキンを交換する時間もない…。

このように、家事・育児で忙しいママにとって生理中のナプキン交換は、可能な限り回数を少なくしたいものです。

月経カップ公式HPでは、最長12時間の連続装着が可能とあります。個人差がありますので、多い日などは2,3時間でチェックすることがありますが、ナプキン交換よりもトイレにいく回数は大幅に減ります。

その6.災害時に役立つ

防災グッズに生理用品を備えることは生理がある女性にとって重要です。

とにかく必需品ですので、支援物資が届くまでの間、もし生理中だとしたら生理用品がないと大変困りますよね。かといって、生理用品を必要種類そろえてリュックサックに詰めるのも、とてもかさばるものです。

そんな時でも、月経カップを一つ備えておくとかさばることもなく、避難所でこまめに交換をする手間も省けます。

その7.TSS(トキシックショック症候群)になる危険性が低い

タンポンはTSS(トキシックショック症候群)との関連性があげられています。

タンポンはそれ自体がブドウ球菌などの温床になりやすくTSSになりやすいと言われています。また、経血を吸収し膣内を乾燥しやすくするため、乾燥を好むブドウ球菌が増殖しやすいのです。

月経カップは経血を吸収せず溜めるだけなので、乾燥することもなくブドウ球菌が増殖しにくく、カップ自体が医療用シリコンなので温床になりにくいのです。

とはいえ、爪が長いために着脱時に膣内を傷つけてしまったり、清潔でない手指でカップを触るのはよいとはいえませんね。

カップの着脱時前には爪を短く切って手指を清潔にするようにしましょう。また、説明書に記載されている以上の連続使用はやめたほうがよいですね。

デメリット

メリットがたくさんありますが、デメリットもあります。

その1.初期投資がかかる

月経カップは一つ数千円〜五、六千円かかります。保管する袋や容器も用意する必要があります。

その2.慣れるまで着脱に時間がかかる

体内に入れるので人によっては相当なストレスを感じて身体に力が入ってしまい、上手に装着できるまで時間がかかる場合があります。

上手に入れるコツはリラックスして身体の力を抜くこと、と使用者の体験談にあります。慣れるとすぐに装着でき時間も短縮されるので、何回か試して自分なりの位置や方法が見つかるといいですね。

その3.取り出す場所を考慮しないと経血で汚れてしまう

慣れないと取り出したカップの経血をこぼしてしまうこともあります。

最初はお風呂場などで練習してみるといいですね。また、生理期間中ずっと自宅にいるわけでもないでしょう。外出先のトイレなどで上手に取り出しをし、かつ、手も洗える場所を確保する必要があります。

対応策として

  • ペットボトルに水をいれて携帯、その水で洗う
  • 手が汚れるので百均などで売っている使い捨てビニール手袋を使用する
  • カップはウェットティッシュなどで拭き取る

等を試してみてください。

その4.装着を忘れたまま最長の時間を超えてしまうことがある

一度装着すると、体内に入っていることを忘れてしまうくらい全く違和感なく使用することができます。

多い日は数時間ごとにトイレに行くとして、軽い日などは入っていることを忘れて最長時間を超えてしまうことも。生理中であることを忘れてしまうくらいの快適さ、素晴らしいですがちょっと注意が必要ですね。

産後の生理再開におすすめ月経カップ4選

どんな月経カップがあるのか、ここではおすすめ月経カップを4つ紹介します。

カラフルなもの、かわいい専用布袋がついているもの、オプションで布ナプキンもあるもの、国産のものなど色々あります。

お好みの月経カップが見つかるといいですね。

スクーンカップ

  • 5,370円〜9,870円(Wパック)
  • 色のバリエーションが豊か。7色+クリア8色がある
  • かわいい専用の巾着袋つき
  • アメリカ製
  • 日本で初めて医薬品医療機器等法に基づいて発売
  • スムーズで継ぎ目のないなめらかなボディ
  • 経産婦と未経産婦用の2サイズ
  • 防水布入りのオーガニックコットン布ナプキンもある

カラフルな色と可愛い花柄がプリントされた専用布袋・布ナプキンで、公式HPを見るだけでもワクワクします。

併用して使えばもっと安心な布ナプキンは、敏感肌の人を考えて作られたオーガニックコットン使用。下着を包み込む設計で、肌に当たる部分は汚れが目立たないようにココアカラーという配慮も嬉しい点ですね。

公式サイトより製品についての動画を紹介します。

こちらはカップの折り方についての紹介動画です。

ムーンカップ

  • イギリス製
  • 大小の2サイズ
  • しっぽの部分が長いのが特徴
  • 柔らかい作りとなっているので装着しても違和感がない
  • 取り出す時に少しコツがいる、人によっては痛みを感じる場合もある
  • iHaerbのサイトで購入可(iHaerb) 
  • 専用の布袋つき

購入ができるiHaerbサイトを見てみたのですが、在庫なしで販売終了となっていました。在庫が入りしだい販売再開となるでしょうが、それほど人気の商品ということでしょうか。

つまみの部分であるしっぽが結構長いなと私は思いましたが、使用している人の意見では柔軟性があるのでそれほど違和感はないということでした。使ってみてしっぽが当たって痛い場合は好みの長さに切ることも可能です。またサイズが大小とありますが日本人の体型では小の方がおすすめという声がありました。

こちらは色展開はなく単色のみとなっています。

ディーバカップ

  • カナダ発の製品
  • 公式サイト、iHaerbサイト、楽天市場、Amazonで購入可能
  • ムーンカップよりは固い作りとなっている
  • しっぽが短めに設計されている
  • コットンキャリーバッグ&ディーバピンバッチ付き
  • モデル1,2の2サイズ(1は30才以下で出産、帝王切開未経験の人、2は30才以上で出産、帝王切開経験者用)

日本に初めて入ってきたのがこのディーバカップ。容量がある分、少し固さを感じる作りになっているので、初心者よりは月経カップに慣れてきた人向けという印象です。
公式サイト

ローズカップ

  • 日本人女性の体型に合わせて開発された純国産のカップ
  • 容量は18mlで色はピンクのみ
  • 内部に目盛りがあるので一目で量がわかる
  • シリコン特有のベタつきをなくすマット加工でスベスベして装着しやすい
  • 通気穴がある専用ケースと5枚のビニール手袋つき
  • 内羽が設計されているので、取り出す時の漏れのリスクが減少

海外製が多く説明書も英語表記と、日本で購入するには少し大変だった月経カップですが、ローズカップは日本製なので購入しやすいのが特徴です。

日本人女性の体型に合わせて設計されているので、サイズも海外製よりも一回り小さくなっています。また、漏れを防ぐ内羽がついていることや、専用の布袋に使用済みのカップを入れて持ち歩く不安を解消するための専用ケース付きなど、細かい気配りがされているのも嬉しい点ですね。

公式サイトではスタッフが実際使ってみてケミカルナプキンと比較した記録が掲載されています。それによりますと交換回数が1/3まで減ったとあります。

価格は5,500円と決して安くはないのですが、その代わり何と言っても国産製であるのでアフターフォロー含め、安心して使うことができますね。

まとめ

月経カップはまだまだ生理用品としては認知度が低い製品ですが、使い方が慣れて自分の身体やライフスタイルに合っていると感じたのなら、もう元には戻れないくらい快適な生理期間を過ごせることでしょう。

口コミやレビューを見ると、個人差はありますがやはり完全に漏れない訳ではないので、ケミカルナプキンや布ナプキンの併用が一番安心できそうです。

月経カップを使って、子供と一緒に楽しくお風呂タイムを楽しんだり、アクティブなお出かけでも快適に過ごすなど、色々なシーンで活用してみてください。