人生の一大イベントである妊娠出産を無事に終えて、可愛い我が子との生活はドキドキとワクワクでいっぱいですよね!
しかし、出産後には産後うつというママ特有の心の病気になることがあります。
自分は産後うつにはならないだろうと考えている人こそ、油断は禁物ですよ!今回は産後うつの症状と原因についてまとめてみました。
産後うつとは、どんな症状?
産後うつの症状は、個人差があり一概にこれという症状がありません。
しかし、多くのママが経験する産後うつの代表的な症状がありますのでご紹介していきますね。
過敏に反応してイライラする
産後うつになると、そうでない時には何ともなかったことに過敏に反応してしまいイライラを感じやすくなります。
夫の何気ない一言や赤ちゃんの泣き声、自分の行動にさえイライラしてしまう状態になってしまいます。
突然泣けてくる
ふとした瞬間に突然涙が出てきてしまうのも産後うつの症状の1つです。ママ自身の心に余裕がなくなってしまい急に泣けてきてしまうのです。
様々なことが不安になる
赤ちゃんのお世話がしっかり出来ているだろうか?夫との関係はしっかりと築けているだろうか?様々なことに不安を抱くのも産後うつの症状です。
産後うつの原因は何?
では、産後うつの原因は一体何なのでしょうか?ご自身の環境にあてはめてチェックしてみてくださいね。
赤ちゃんが原因
産後うつの原因は可愛いはずの赤ちゃんにある場合があります。
新生児期からしばらくは赤ちゃんに昼夜の区別はありません。朝でも昼でも夜中でも時間を問わずに泣いてしまいます。ママは徐々に疲れを感じて泣き声にイライラを感じてしまうかもしれません。
夫が原因
最も信頼できるパートナーの夫でさえ、産後うつの原因になる可能性があります。
ママは慣れない赤ちゃんのお世話にクタクタです。それなのにこれをして、あれをして、などのお願いをしたり、自分は仕事をして疲れているのになどと言ってしまうとママの気持ちを逆なでしてしまう恐れがあります。
姑が原因
どんなママも身内の中でも最も気を遣っているのが姑なのではないでしょうか。
夫のお母様であるゆえに思ったことも強く言えない、我慢しなければという思いを抱いている人も多いはずです。
しかし、姑は孫フィーバーになってしまいママのことはお構いなしに自宅に訪問したり、子育てに口を出しすぎたりしてしまうことがあります。
そんな姑の小さなことが積もり積もって産後うつを引き起こすことがあります。
実母が原因
思った事をなんでも言い合える仲である実母でさえ産後うつの原因になる場合があります。
子育ての経験がある実母だからこそ、よかれと思ってアレコレと育児に口をだしてしまいます。右も左も分からない新米ママにアドバイスをするのは良いのですが、それがプレッシャーになってしまう恐れがあります。
ママの性格が原因
産後うつになるのは、ママが置かれている環境だけではありません。ママの性格自身も産後うつに大きく関係しています。
産後うつになりやすいママの特徴として、真面目な人や完璧主義な人が当てはまります。
赤ちゃんのお世話もしっかりとこなさなくてはいけない、けれども家事や夫への気遣いも手を抜いてはいけないと考えているママは実は多くいます。
最初はなんとか両立出来ていたとしても徐々に空回りし始めて気づいた時には産後うつになっていたということもあります。
ホルモンバランスが原因
出産を終えたママの体の中ではホルモンバランスが大きく乱れています。このホルモンの乱れが産後うつの原因にもなっているのです。
産後うつにならないためには産後うつ予防する
産後うつにならないためにはどうしたらよいのでしょうか?ママ自身の意識をほんの少し変えるだけで予防することも出来ますよ。
自分一人で抱え込まない
育児初心者のママは、赤ちゃんがなぜ泣いているのか、何を訴えているのかも分からないですよね。そんな中でいつまでも泣き止まない我が子にイライラを感じてしまうのも特別なことではありません。
しかし、このモヤモヤとした気持ちを一人で抱え込むのはいけません。
育児を経験している親しい友人や旦那様、お母様、誰でも良いです。自分の気持ちをすべてさらけ出すことが出来る人にため込んでいる気持ちを吐きだしてしまいましょう。
疲れを感じたら短時間でも良いので赤ちゃんを預かってもらうのも良いですね。
赤ちゃんを人に預けるということはいけないことなのではという気持ちになりがちですが、決してそんなことはありません。たまには1人だけの時間も必要です。
完璧にこなさなくても良い
赤ちゃんとの生活は、毎日とにかく慌ただしいです。
授乳、オムツ交換、抱っこ、基本はこのパターンを24時間繰り返しながらその合間に家事もしなくてはいけません。ゆっくりとお茶を飲む暇もないくらいのハードワークになりがちです。
しかし、育児も家事もすべて出産前のようにこなす必要はありません。むしろ、赤ちゃんのお世話だけをしっかりとしていればそれで十分という気持ちでいるだけで良いと思います。
料理はすべて手作りでなくても良い、掃除は毎日掃除機をかけなくても2.3日に1度、最悪コロコロをして目立った汚れを取るだけでも十分だと思います。お願い出来るならば旦那様に頼むのも良いですね。
とにかく、「ま~いっか!今だけのことだし」と考えるのが産後うつを避けるための心の持ち方です。
私も産後うつになりました
実は、私も産後うつになりました。
産後うつの症状で病院にかかり、はっきりと産後うつと診断を受けたわけではありませんが、振り返ってみると、産後うつだったのだなと実感します。
産後うつの症状が出始めたのは自宅に戻ってからです
私は出産を終えてから実家に里帰りをせずにそのまま旦那のいる自宅へと帰りました。
自分だけでもなんとかなるだろうという思いと、出産前に3カ月という長期入院をしていたため、早く帰って掃除がしたかったという思いが強かったためです。
しかし、これが間違いでした。初めての子育てをしながら家のことが出来るわけがなかったのです。
小さく産まれた我が子への心配事
我が子はやや早めの36週で産まれました。体も2348gとやや小さい子で抱っこしただけで壊れてしまいそうなくらいです。
早産児によくあるのが哺乳力が弱いということと、眠りがちだということです。
おっぱいを飲む力もなく、ミルクもゴクゴクとは飲んでくれません。授乳をしなくても起こさなければずっと眠っているのだろうかと思うくらいです。
しかし、1日に8回、3時間おきに授乳をしなくてはいけないと病院で教わりました。
しかも1回に最低〇mlは絶対に飲ませてくださいというノルマもあります。私はそれをしっかりと守らなくてはいけないと思い込み、眠る我が子を無理やり起こして必死に授乳をしていました。
しかし、我が子はノルマの量を全く飲もうとはせずにすぐにウトウトと眠ってしまいます。あまりにもミルクを飲まないので、このままだと脱水症状で死んでしまうのでは?と常に不安を抱いていました。
義母が毎日何度も自宅に来る
慣れない育児と昼夜を問わずしなくてはいけない授乳に徐々に疲れを感じてきました。
日中はしっかりと眠っている我が子も夜中になると夜泣きも始まり、私自身ほとんど寝れていなかったのも疲れの原因です。
しかし、義母は毎日何度も何度も我が子の様子を見に突然来るのです。朝、昼、15時ごろ、夕方、何度も来ては私に寝ててもいいよと言ってくれるのですが、そんな状況で寝られるわけがありません。
旦那にこのことを相談してみても、孫を見たいから来ているのに来るなとは言えないということで何もしてくれませんでした。
これがイライラの爆発が一気に加速した原因だと思います。
家事がほとんど出来ない事にイライラ
私が里帰りをしなかった理由は、自宅の掃除をしたかったのが一番です。
私は妊娠中に前置胎盤というリスクを抱えていましたので、出産前に3カ月ほどの長期入院をしていました。しかし、当時は家を新築で建てて間もない頃でしたので、絶対に家が汚くならないようにしたかったのです。
3カ月ぶりに退院して自宅に戻ってみると、想像以上に家が汚れていました。
仕事をしながら、入院のお見舞いをしている旦那になぜ掃除をしっかりとしなかったのかという事はさすがに言えませんでしたが、ここまでひどい状態だとは思わなかった‥と感じた記憶があります。
しかし、出産を終えてボロボロの体は自由に動きませんし、子供がいつ起きてしまうかも分かりません。掃除なんて全く出来ずにいる自分にイライラが募って仕方ありませんでした。
産後うつ、とどめの旦那の行動
産後うつを爆発させたのは、旦那の行動でした。元々友達付き合いが多い旦那は、友人からの誘いがあったら断ることはせずに遊びに行ってしまいます。
出産前までは、私も旦那のこの行動に不満を感じることはありませんでしたが、出産後は違いました。
「なぜ自分が寝る間も惜しんで授乳やオムツの交換をしているのに遊びに行くのか」
「旦那が1人で過ごせる時間があることに腹が立つ」
「友人といいながら浮気をしているのではないか」
などなど、不満はどんどん膨れていって、ついに爆発しました。
我が子が嫌なのかもしれないと思う
何で泣いているのか分からない我が子、全く寝てくれない我が子にだんだんイライラの矛先が向き始めました。
虐待をしたということは決してありませんが、心の中では「もぉーーーー!!イライラさせないで!」と常に叫んでいました。我が子のことを嫌かもしれない…と思ったこともあります。
この時点で私は産後うつだったのだなと思います。
実家に帰って気持ちが落ち着きました
このまま自宅にいたら、産後うつどころか育児ノイローゼにもなりかねないと思い、実家に里帰りを決意しました。
旦那は毎日我が子が見れなくなるので寂しそうな顔をしていましたが、24時間お世話をするのは私です。ここは強行突破で実家に帰ることにしました。
実家に帰ると、食事も掃除もしなくても良いですし、我が子のお世話だけに集中出来ます。
自分が寝不足が続いているなと思えば母にお世話をお願いして眠ることも出来ました。里帰りを約1カ月間したころには、育児にも慣れてきてイライラすることもほとんどなくなりました。
まとめ
自分はきっと産後うつにはならないだろうと多くのママは思っているはずです。
しかし、実際出産を終えると、気持ちに余裕がなくなり気づいたら産後うつになっていたというケースも多いのです。
期間限定で周囲の人に甘えさせてもらおうというスタンスでいられると良いですよ!