離乳食をすすめる中で、もっとも神経質になるのが卵です。赤ちゃんへの卵の食べさせ方や気を付けるべきポイントなど詳しくまとめてみました。

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「卵」を初めて離乳食で与えるうえでの注意!「食物アレルギー」とその症状

食物アレルギーの原因で第1位なのが「卵」です。食物アレルギーの症状が起こると、ひどい時には死に至ることもあるので、特に注意が必要です。

卵に限らず、どんな食べ物にも食物アレルギーの症状が出る可能性があります。これは遺伝しやすいとも言いますが、両親が食物アレルギーでない食べ物でも起こる可能性は十分にあります。

では、食物アレルギーの症状とは、具体的にどんな症状が起こるのでしょうか?

皮膚の異常

食べものを食べて、体にじんましんの症状が出たり、かゆみを感じます。食べものが触れた口元だけではなく、体中に症状が出ることもあります。皮膚だけではなく、口の中がイガイガするのも同様です。

消火器系の異常

お腹の調子が悪くなることもあります。下痢や腹痛、吐き気や嘔吐を起こす場合もあります。

呼吸器系の異常

食べものを食べた後から咳が止まらないくしゃみや鼻水の症状が起こります。息苦しくなり、呼吸困難に陥る危険もありますので、注意が必要です。

アナフィラキシーショック

食物アレルギーの症状で最も怖いのがアナフィラキシーショックの症状です。

皮膚、消化系、呼吸器などのアレルギー症状が複数起こってしまい、血圧が下がる、ひきつけ、意識を失う可能性もあります。赤ちゃんだけではなく、大人でも命を落とす危険性があります。

離乳食を進めるうえで守るべきルール

離乳食は食べ物を食べる練習期間であり、食物アレルギーの有無を確認する為でもあります。離乳食を進めるうえで守るべきルールをあげてみますので、しっかりと把握しておきましょう。

初めての食材はごく少量から

離乳食を進める基本中の基本ルール、それが「ごく少量」から食べさせるという事です。

いきなり多くの量を与えてしまうと、万が一食物アレルギーだった時に危険です。小さじ1杯をベースに、1日ごとに1杯、2杯と量を増やしていきましょう。

初めての食材は午前中に与えること

ママは朝が一番慌ただしい時間帯でありますが、初めての食材は午前中に与えるようにしましょう。

なぜなら万が一赤ちゃんに食物アレルギーの症状が出てしまった時でも、すぐに病院へ行くことが出来るからです。

出来ればお昼近くではなく、10時頃であれば尚安心です。病院によっては午後の診察がお休みの所もあります。他にも土曜日や休日は避けてくださいね。

初めての食材は1日に1種類まで

離乳食を喜んで食べている赤ちゃんには、どんどん新しい食材を食べさせてあげたいですよね。

しかし、新しい食材は1日に1種類にするようにしましょう。複数の種類を食べさせてしまうと、食物アレルギーの症状が出てしまった場合に、どの食材がアレルギーの原因なのかが分からなくなってしまいます。

赤ちゃんに初めての卵を食べさせよう!離乳食の黄身(卵黄)と白身(卵白)の順番・進め方・与える量

食物アレルギーの危険を十分にお知らせすることが出来ましたので、それを踏まえて赤ちゃんに卵をあげてみましょう。

卵の中には、黄身と白身がありますので、慎重に進めていきましょうね。

卵は黄身(卵黄)→ 白身(卵白)の順番で進めよう!与え方はゆで卵で

卵アレルギーが起こる原因は黄身よりも白身の場合の方が多いです。

ですから、いきなり全卵をあげるのではなく、黄身→白身という順番で進めていきます。離乳食自体が順調に進んでいる赤ちゃんでしたら、7.8カ月頃のモグモグ期からスタートします。


黄身と白身を別に分ける為には、卵を茹でてあげる必要があります。固ゆで状態で出来上がるようにしっかりと熱をいれてください。

離乳食の最初の一口は小さじスプーン1杯と先ほどお伝えしましたが、卵の場合は耳かき1さじ程度くらい少量でも良いくらいです。食物アレルギーの症状がなければ少しずつ量を増やしてきましょう。

アレルギーの出やすい卵の白身(卵白)は黄身に慣れてから!

黄身を食べて特に異常がない場合には、白身もスタートします。白身だけでも良いですし、全卵を食べさせても良いでしょう。

ただし、先ほども申しましたが、白身の方が食物アレルギーの症状が出やすいので少量から食べさせることを守ってくださいね!

ゆで卵ではなく卵ボーロなら量も調整しやすいのでオススメ!

卵を赤ちゃんにあげるためにわざわざゆで卵を作るのも正直面倒ですよね。ゆで卵を1つ作っても食べるのはほんのわずかですしママが食べなくてはいけませんね。

そんな時に便利なのが卵ボーロです。卵ボーロを1粒、2粒と少しずつ量を増やしていけば、卵をゆでる手間も省けます。

ただ1つだけ注意ポイントがありますが、卵ボーロに含まれている内容を事前にしっかりと確認してください。

黄身だけを使ったもの、全卵を使ったもの、2種類あります。いきなり全卵で作った卵ボーロは危険です。黄身だけで作ったものをあげてくださいね。

他にも小麦粉など、食物アレルギーの可能性があるものが含まれていますので、離乳食で食べた経験があるかどうかを確認しましょう。

離乳食にオススメ全卵レシピ!赤ちゃんの食べやすい卵料理

離乳食にオススメな卵のレシピをいくつかご紹介しますね。

たまごがゆ

離乳食の進み具合に合わせてお粥を作ります。そこに卵を入れてしっかりと火を通します。白身は火が通るまでに時間が掛かりますので、十分に気をつけてください。

ごくわずかの塩や、出汁を使うととても美味しいたまごがゆが出来ますよ。お野菜を小さく刻んで野菜入りにしても良いですね。

卵焼きなら苦手な食べ物もパクパク

卵焼きにはとっておきの秘策もあります!

普通に卵焼きを作るのも良いですが、その中に赤ちゃんの苦手な食べ物を入れてしまいます。目に見えにくいのでパクパクを気づかずに食べてくれることがほとんどですので、コッソリと試してみてくださいね。

オムライスの卵はシート上ではなく「そぼろ状」で!

卵料理の中でも大人気なのがオムライスです。離乳食の間もオムライスは赤ちゃんが食べることが出来ますので是非試してみてください。

ご飯の部分は柔らかめのご飯でも構いません、ごく少量ケチャップ味をつけます。野菜を入れてみるのも良いですね。

そして、上に乗せる卵の準備をしましょう。

ここで1つアドバイス!まだ上手にモグモグ、カミカミが出来ない赤ちゃんにとってシート状に焼きあがった卵を食べることはとても難しいです。我が子も上あごにくっついてしまい、泣いてしまった経験があります。

ですから、シート上ではなく、そぼろ状にすると良いですよ!スプーンでも食べやすいですし、そぼろを大きくすれば手づかみでも食べられます。もちろん上手にカミカミ出来る子にはシート状にしてあげてもOKですよ!

まとめ

卵は本当に美味しくて、私たちの食生活からなくてはならない存在です。しかし、離乳食期の赤ちゃんにとっては危険がいっぱいです。焦らず赤ちゃんの体調をみながら進めていきましょう。