出産準備品として、出産前に粉ミルクや哺乳瓶を用意される方も多いでしょう。粉ミルクもいろいろな種類がありますし、哺乳瓶も様々なタイプがあります。

ミルクの作り方や赤ちゃんへの飲ませ方も、しっかり勉強しておく必要があるでしょう。しかし、それと同じくらい大切なのが、哺乳瓶消毒についての知識です。

そもそも、哺乳瓶の消毒は、なぜ必要なのでしょうか?いつまで続けたらよいのでしょうか?毎回消毒しないといけないのでしょうか?

哺乳瓶の消毒方法はいくつかありますが、どの方法がおすすめでしょうか?旅行でホテルに滞在するときなどは、どのように消毒したらよいのでしょうか?

今回は、このような哺乳瓶消毒のいろいろな疑問に、経験談も交えながら、分かりやすくお答えしていきたいと思います!

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哺乳瓶の消毒、なぜ必要?

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生まれたばかりの赤ちゃんは、病気に対する抵抗力&免疫力があまりありません。

月齢が進んでくるにしたがい、だんだん強くなっていきますが、それまでの間、特に新生児期~2ヶ月ぐらいまでは、いろいろな面で注意が必要です。

それで、赤ちゃんが直接口にする哺乳瓶の乳首と、ミルクを入れる哺乳瓶は、いつも清潔にし、ただ洗剤できれいに洗うだけでなく、その後にしっかり消毒をする、というステップを踏まなければなりません。

また、赤ちゃんのために必要な栄養がたっぷり含まれたミルクは、細菌も非常に繁殖しやすいです。

そのような理由でも、哺乳瓶の消毒はしっかり行なわなければならないと言えます。

哺乳瓶の消毒、いつまで?毎回必要?

では、哺乳瓶の消毒は、いつまでしなければならないのでしょうか?

一般的に、生後半年まで、というのが目安のようです。その頃には、赤ちゃんの離乳食が始まっており、ミルク以外のいろいろなものを口にするようになっているからです。

たしかに、この頃の赤ちゃんは、手に取ったものは何でも口に入れますから、いろんな雑菌も一緒に口に入ることでしょう。哺乳瓶だけ一生懸命消毒しても、意味がないのかもしれません。

しかし、哺乳瓶を使っている間は、ずっと消毒をしたいと考えるママもいます。それも間違いではありません。

また、やめてもよいと分かっていても、いつやめるのか、という決断ができなくて、そのまま何となく消毒を続けている、という方もいます。

たしかに、今までずっと続けてきた消毒を、ある日突然やめるのは、ちょっと勇気が要りますよね。でも大丈夫。赤ちゃんはそんなに弱くありません。その代わり、哺乳瓶の洗浄や保管には今まで以上に気を配りましょう。

もう一つ。哺乳瓶消毒は、哺乳瓶を使うたびにしなければいけないのでしょうか?

消毒を続けている間は、毎回そうした方がよいでしょう。一本ずつ消毒するのが面倒なら、まとめて行なってください。

ミルトンor電子レンジor煮沸。おすすめの消毒方法は?

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哺乳瓶の消毒方法には、①ミルトン消毒、②電子レンジ消毒、③煮沸消毒の、三つがあります。

これから、それぞれの消毒方法について、一つずつ取り上げていきます。

それぞれにメリット・デメリットがありますので、自分にぴったり合う方法を見つけてみてください。

①ミルトン消毒

最初に紹介するのは、薬剤に哺乳瓶を浸けて消毒する方法です。

ミルトンには錠剤タイプと液体タイプがあります。

錠剤タイプは、毎回決まった量の錠剤をポン!と入れるだけなので簡単ですが、液体タイプに比べて割高です。旅行などには便利でしょう。

ミルトン消毒のメリットは、火を使わずに、安全に静かに消毒できることです。また、浸け置き後、一時間で使用可能なのもうれしいポイントです。

溶液は24時間使えるので、その間、何回でも除菌できます。哺乳瓶だけでなく、赤ちゃんの使う食器やおもちゃも、除菌できるのもうれしいですね。

デメリットは、最初にケースや薬剤を一式揃えるのに、数千円お金がかかること、また定期的にミルトンを買わなければならないことです。

ミルトン独特の薬のような匂いがダメだったと言う人もいます。匂いが気になる場合は、軽くすすいでから使うといいみたいです。

私自身は、一日に一回のことなのですが、水を交換して新しく溶液を作るという作業が面倒でした。

また、ガラスの哺乳瓶をトングで取り出すのがなかなか難しく、イライラすることが多かったので、ミルトン消毒は、あまり向いていなかったようです。

②電子レンジ消毒

哺乳瓶は電子レンジを使って消毒することもできます。

この方法を選ぶママは多いと思います。専用ケースに水を入れ、洗浄した哺乳瓶や乳首を入れて、あとは電子レンジで加熱するだけです。(加熱方法は商品の取扱説明書をご覧ください)哺乳瓶ケースはそのまま哺乳瓶保管ケースにもなります。

デメリットは、ミルトン消毒と同様、哺乳瓶消毒用ケースを購入しなければならないこと。あとは電気代がかかることでしょうか?

でも数分で終わりますので、それほど気にする必要はないかと思います。消毒後はケースや哺乳瓶がかなり熱くなっているので、やけどをする危険もあります。

私自身は、この消毒方法が一番自分に合っていたと思います。

しかし一度、電子レンジの設定を間違えてしまったために、ケースを焦がしてダメにしてしまった苦い経験がありますので、そんな失敗をしないように、くれぐれも注意してください!

③煮沸消毒

これは昔ながらのシンプルな消毒方法です。消毒の手順は次の通りです。

  1. きれいな水を入れた鍋に、洗浄した哺乳瓶や乳首を入れ、火にかける。※哺乳瓶がきちんと浸かるほどの水を入れる。
  2. 沸騰後、乳首やその他パーツは3分ほど、哺乳瓶は7分ほどして鍋から取り出し、乾燥させる。

煮沸消毒のメリットは、何といっても経済的。消毒に使える鍋さえあれば、用意するものは特にありません。母乳メインで、哺乳瓶を使うことが少ないのであれば、この方法で十分です。

デメリットは、やはり面倒であること。母乳よりミルクの方が多い場合、または完全ミルクの赤ちゃんでしたら、この方法はおすすめできません。

三つの消毒方法を見てきましたが、どれも消毒の効果は変わりません。

あとは、ママ自身の生活スタイルに合ったもの、赤ちゃんの授乳パターンに合ったもの、毎日のことなので、ストレスなく続けられるものを選べばよいと思います。

旅行のとき、哺乳瓶の消毒はどうする?

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旅行などで、家を数日離れる場合、哺乳瓶の洗浄や消毒はどうしたらよいのでしょうか?

滞在先にもよりますが、消毒方法はミルトンをおすすめします。水はどこでも手に入るからです。

電子レンジが使えるホテルもありますが、部屋を出てからの使用になると思いますし、消毒したての哺乳瓶ケースは熱く、持ち運ぶのは大変危険です。煮沸消毒も、大きな鍋やガスコンロが必要ですから、まず無理でしょう。

私は、ミルトンケースと錠剤タイプのミルトンを持って行き、ホテルの部屋で消毒しました。ミルトンケースを持って行きたくないなら、哺乳瓶が入る大きさのジップロックで代用してもよいでしょう。

また、哺乳瓶は使用後すぐに洗浄するのが望ましいです。

私は、旅行のときは、哺乳瓶洗剤を入れた小さなボトルとスポンジ、そしてキッチンペーパーを持って行きます。

キッチンペーパーは、濡れた哺乳瓶の外側を拭くために欠かせません。ハンカチやタオルだと、すぐに水分を吸って濡れてしまいますし、洗濯物が増えるだけです。

ミルクの赤ちゃんは、どうしても荷物が多くなって大変ですが、赤ちゃんの健康管理と安全のためにも、洗浄&消毒の準備はしっかり整えて出かけましょう。

まとめ

いかがでしたか?哺乳瓶消毒、どの方法を選ぶにしても、正しい手順できちんと行なってください。

赤ちゃんの健康を守れるのはお母さんだけです。ミルクを入れる哺乳瓶の衛生には、とりわけ低月齢の赤ちゃんの場合、気をつけてあげてください。

でも、哺乳瓶の消毒は、いつまでも几帳面に続ける必要はないのだということも、覚えておいていただきたいと思います。

あまり神経質にならずに、赤ちゃんの様子を見守りながら、消毒をやめる時期を見極めてくださいね。