新生児期の赤ちゃんは、昼夜の区別なく、眠って、起きておっぱいを飲んで、また眠って・・・のリズムをひたすら繰り返しながら、少しずつ大きくなっていきます。

お母さんは、この赤ちゃんの睡眠と授乳のリズムに、自分を合わせていかなければなりません。

数日間、数週間の話ではなく、授乳のリズムが安定するまで、数ヶ月は大変な日々が続きますし、夜中の授乳も、長い方では一年以上続くでしょう。

でも、赤ちゃんにとってもお母さんにとっても、一定時間ごとの授乳は、とても大切です。

特に、最初の1,2ヶ月はそうでしょう。この時期は、3時間ごとの授乳が薦められています。


でも、3時間経って、次の授乳時間がきても、赤ちゃんがぐっすり眠っていて起きそうにない場合は、どうしたらよいのでしょうか?赤ちゃんを無理やり起こすべきでしょうか?

もし赤ちゃんを起こしたい場合は、どのような方法が効果的でしょうか?

もう少し月齢が進み、まとまって寝てくれるようになった頃、お昼寝や就寝のリズムをどのようにつけてあげたらよいでしょうか?

今回は、こうした点を分かりやすくまとめてみました。私自身、3人の子供がいますが、産院での体験や、3人の赤ちゃんを見てきて感じたことなども織り交ぜながら、書いてみたいと思います。

スポンサーリンク

寝ている赤ちゃんがすぐに起きて泣き出す?足裏を刺激してみよう!

赤ちゃんの足裏

出産後、産院で習うのですが、眠ってばかりで、なかなかおっぱいを飲んでくれない赤ちゃんを起こす一番の方法は、赤ちゃんの足裏を刺激することです。

しかし、足の裏をこちょこちょとくすぐったり、マッサージするぐらいでは絶対起きてくれません。足裏の土踏まず辺りを、親指でグーッ!と力をこめて押さえるのです。

「生まれたばかりの、か弱い赤ちゃんに、そんな手荒なことなんてできない!」と思うかもしれません。私もそうでした。

しかし、私がチャレンジしても全然起きてくれないのですが、看護師さんが足裏を刺激すると、途端に赤ちゃんの顔が赤くなってゆがみ、びっくりしたように泣き出すのです。

そして思い出したように、おっぱいをぐいぐい飲み始めます。それでもまた、飲みながら寝てしまうことも。するとまた足裏をグーッと力をこめて押すと、泣いて起きてくれます。


よく見ていると、看護師さんは、かなり強い力で足裏を刺激していました。

赤ちゃんを壊れ物のように、おっかなびっくり扱わなくてもいいんだな、というのが素直な感想でした。でも、やっぱり、自分一人の時は、「かわいそう」という思いが先行して、足裏を押して泣かしてまで起こすことはできませんでしたね。

しかし、どうしても赤ちゃんに起きてもらわないと困る、というときには、これはぜひ試してほしい方法です。

前述しましたように、ポイントは、

  • 土踏まずを親指でグーッと力を込めて押すこと。
  • 足の裏のツボを刺激するように強く押します。

「お願いだから起きて~」という気持ちをこめて、遠慮することなく、赤ちゃんの足裏を刺激してみてください。


朝は一日の始まり!赤ちゃんにも教えよう

朝

退院して、お家やご実家に戻ってきたとき、赤ちゃんとお母さん以外にも家族がいて、そこには赤ちゃんの睡眠リズムとは関係なく、朝起きて活動を開始し、夜は眠る、という一般的な生活リズムがあるはず。

赤ちゃんにも、このリズムに少しずつでも慣れてもらうため、朝が来たことを知らせましょう。

日中はカーテンを開け、陽の光を浴びよう

朝が来たら、赤ちゃんが寝ているか起きているかにかかわりなく、雨戸やカーテンを開け、部屋を自然光で明るくしましょう。

季節にもよりますが、短時間、窓を開けて、空気を入れ替えるのもいいですね。お母さんも赤ちゃんも、気持ちよく一日をスタートしましょう。

生活音に神経質になる必要はない

朝は、みんなバタバタと忙しくしています。洗濯機の回る音、朝食の準備や後片付け、人の行き来など、様々な生活音がすると思います。

赤ちゃんが寝ているからと、極端に神経質になる必要は全くありません。むしろ、そうしたざわざわした雰囲気が赤ちゃんにも伝わったほうが、目覚めるための刺激になってよいのです。

昼寝は何時間まで?夕方には起こしたほうがよい?昼夜逆転の生活にしない!

赤ちゃんを起こす

赤ちゃんが昼夜の区別がついてくると、授乳と睡眠の時間が、だんだんと決まってきます。授乳の間隔も4時間くらいとなり、まとまって寝てくれるようになると、少しお母さんも楽になってきますね。

しかし、お昼寝があまりにも長くなってしまうと、今度は、夜なかなか寝ない原因になってしまいます。



昼寝(午後からの睡眠)は、2時間~長くても3時間までとしましょう。夕方には起こし、お風呂に入れるなどして、夜にまたぐっすり眠れるように、赤ちゃんをそのまま起こしておいたほうがよいです。

夕方は主婦にとって忙しい時間なので、その間寝てくれると助かる・・・と思うかもしれませんが、赤ちゃんの睡眠リズムのためにも、長いお昼寝はNGです。この頃の赤ちゃんは、声をかけて抱き上げたり、おむつを替えたりするだけで、目を覚ましてくれることと思います。

昼間によく眠って、夜に元気な赤ちゃん。お母さんも大変ですよね?

もし昼夜逆転の生活になってしまっているなら、赤ちゃんの一日を、一度記録してみましょう。改善すべき点が必ずあるはずです。起こすべき時には、起こすようにして、赤ちゃんであっても正しい生活リズムを作ってあげましょう。

まとめ

寝ている赤ちゃんの起こし方。特に3時間ごとの授乳が必要な新生児期は、足裏の刺激が効果的であることが分かりました。

とは言っても、「時間が来たから赤ちゃんを起こさなきゃ・・・起こしておっぱいやミルクをあげなきゃ・・・」と、あまりにも神経質になる必要はないと思います。

授乳間隔は少しずれても全然大丈夫ですし、お母さんも休めるときにはしっかり休みたいでしょう。

よく寝る子もいれば、あまり寝ない子もおり、本当にいろんな赤ちゃんがいます。

赤ちゃんが成長するにつれて、自然に毎日の健康的な生活リズムを作っていけるように、お母さんは日々気を配りながら、赤ちゃんに優しく寄り添ってあげればよいのではないでしょうか?

赤ちゃんがよく飲み、よく遊び、よく眠るためにも、適切な時に適切な方法で起こしてあげることができるよう、ぜひ心がけてみてください。