海苔は調理方法によってパリパリで食べられたりトロトロにして煮込んだりして形状が自由に変えられるうえ、栄養満点で離乳食にはもってこいの食材ですが、赤ちゃんの体質によっては合わないという場合があります。

我が子の体験談をまとめますが、これを見て同じような体質だと思った方はちょっと気を付けた方がよいかもしれません。

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離乳食での海苔の使い方

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海苔には栄養素がたくさん!

海苔にはビタミンAやカルシウム、たんぱく質等のあかちゃんが成長に必要な栄養素が含まれており、特に食べられるものが限られている離乳食期の栄養補給に最適な食材なのです。

海苔はいつから食べられる

離乳食初期から食べられます。海苔は細かくちぎって煮込めばトロトロになり、歯が生えていないあかちゃんでも気にせず食べることができます。

海苔おかゆ等にして海苔の味を味わうこともできますし、とろみ付けに使うこともできます。また、離乳食の段階が進めば、ふりかけのように使ったり、食材に巻いて使うことで手づかみ食べにも大活躍です。

便秘の大敵「海藻」

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海苔だけではなく「海藻」全般に言えることなのですが、本来海藻は食物繊維が豊富に含まれており、便秘に効果があるとされていますが、体質によっては逆に便秘を悪化させてしまう場合もあります。

良かれと思って与えた海苔で病院へ

我が子は新生児期から便秘で入院するほどの便秘症です。先天性の病気ではないのですが限りなくそれに近いグレーゾーンの体質です。そんな我が子のために、これまでも様々な便秘解消食材を試してきました。

病院の栄養士からアドバイスを受けた海藻、しかも海苔とおぼろ昆布は使いやすいのでお勧めです!と太鼓判を押されたので、おかゆに混ぜたり芋に混ぜておやきにしたり、毎日海苔を我が子に与えました。

そして元々自力排便ができない子なので、当時は座薬を使って強制的に排便させていましたが、座薬で排便ができないことが何日か続きました。排便がないと嘔吐してしまうため御飯も与えられず、風邪でも引いたのかと思い、病院に駆け込みました。

その後、病院で浣腸をしてもらうとなんと、溜まっていた便に大量の海苔と昆布が!いつも以上に固くなり、座薬で刺激を与えて踏ん張っても出せなくなってしまったのです。

その時初めて「海苔が原因だったのか」ということに気が付きました。

便秘症の私も同じ体質だった!

我が子のことがあり、そういえば自分も似たような便秘症だということを思い出しました。

私は、世間一般的に便秘に良いとされているさつま芋やキノコ、海藻類等の食物繊維が多く含まれているものをたくさん食べると、便がさらに固くなって量を増し余計に詰まって出しづらくなる体質で、よく病院で下剤をもらっていました。

私の体質が我が子にも遺伝してしまったのかはわかりませんが、その可能性もあるなと思い、もっと気を付けてあげるべきだと反省しました。

飲み込むのが辛い赤ちゃんもいます

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これも我が子のことですが、味の好き嫌いはなく、比較的沢山食べられるのですが、なかなか固形物を食べられませんでした。

そのせいで離乳食もなかなか進まず、1歳過ぎてもドロドロの物か、柔らかく煮て細かく刻んであるものしか食べられず、1㎝を超えようものなら、喉につまり嘔吐してしまうことがしょっちゅうでした。

嘔吐してしまうとトラウマになってその食材を食べなくなってしまうこともよくありました。特に飲み込みにくい海苔はそのままの状態では到底飲み込めず、おにぎりや巻物に使うことはできませんでした。

歯もしっかり生えており噛むことが出来るはずなのに…と悩んでいましたが、病院で食道が細いタイプで喉に少しでも詰まると嘔吐しやすいのかもと指摘されました。

赤ちゃんの体質と体調を見極めて!

我が子や私のような体質でなければ、海苔は本当に離乳食には最適なのでぜひ使用していただきたい食材です。

でもちょっとしたことで赤ちゃんの体調が変化することもあるので、注意しながら使用しましょう。

便の様子を見ながら与える量を決める

赤ちゃんの腸はまだまだ未熟なので、食べたものがそのまま便に混ざって出てくることはよくあることです。

しかしそれも度を超えると便秘の原因になってしまうので、少量から与え始めてきちんと排便されるかを確認しながら量を増やしていくと良いと思います。

飲み込みやすい大きさや形状に工夫を

離乳食を進めていくと、どんな食材や形状が得意又は不得意なのかがわかってきます。我が子は1歳半になった今でもそうですが長細い形状がとことん苦手です。

麺類はまったく食べない他、おにぎりの海苔も正方形にして貼ってあげると食べますが、長方形状の海苔をご飯に巻いたりすると食べません。

飲み込むのが不得意な赤ちゃんには離乳食の進み具合関係なく、赤ちゃんが食べやすい海苔の形状にして与えてあげてください。

あまり聞かない海苔アレルギー

実は、あまりメジャーではないですが海苔でアレルギー反応が出てしまう人もいます。

海苔自体に含まれている成分でアレルギー反応が出る人もいますし、味付け海苔等の加工されている成分でアレルギー反応が出る可能性もあります。

離乳食では加工されていない焼きのりを使うことがベストで、念のため海苔を食べた後は赤ちゃんに湿疹が出ていないか、体調に変化はないか気を付けるようにしてください。
 
海苔は食べ方・与え方さえ気を付ければ赤ちゃんにとって最高の食材です。しかし、身近で手軽に使える食材だからこそ軽い気持ちで与えたり、ちょっとした不注意で赤ちゃんの体調を損ねてしまう可能性もあります。

海苔だけではなく、赤ちゃんに与える食材には普段から気を付けてあげたいものですね。