二人目の出産が近くなってきて上の子の預け先をどうするか、ママ・パパにとって避けて通れない課題ですよね。様々な選択肢の中で迷ってしまったり、ほとんど選択肢がないという人もいるでしょう。

ここでは実家・義実家にお願いする場合双方の両親に預けられない場合子ども同伴可能な入院施設の紹介そして預ける期間や上の子のフォローなどについてお話します。

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二人目出産で上の子を実家、義実家に預ける場合

陣痛〜入院中、退院後〜自宅に戻るまでの時期、上の子のお世話や夫、あなたも含めて実家や義実家どちらかに(あるいは片方を実家、もう片方を義実家と分けて)お願いする場合です。

どちらにしてもお世話になるという気持ちを忘れずに、上の子のお世話ポイントをしっかり伝えておきましょう。

陣痛〜入院中

陣痛が始まったら上の子をお願いします、と事前に伝えておくと両親はスタンバイしやすいものです。いざ陣痛が始まったら直ぐに連絡をして上の子のお世話をお願いしましょう。

入院中は実家か義実家にお泊りという形ですので、事前にお泊りセットをリュックサックに入れておき、置いてある場所と中身を夫と上の子に教えておくといいですね。

「ママの陣痛が始まったらこのリュックサックをもっておじいちゃんおばあちゃんちにお泊りにいこうね。」と普段から声掛けしておくと、その時には自分の荷物という自覚で、さっと持っていけます。

その際、お泊りセットには上の子の安心するもの(ねんね毛布、おもちゃ、絵本、ぬいぐるみなど)を入れて置くといいですよ。

我が家も私が陣痛が始まった時、当時2歳7ヶ月だったお姉ちゃんは大事にしていたうさちゃんのぬいぐるみを抱きしめて、病院まで一緒に来てくれました。私が陣痛で苦しんでいる時、真夜中の待合室の廊下で実母がくるまでうさちゃんを抱きしめながらずっと私のいる奥の部屋を見つめていたそうです(パパの後日談)。


入院中は上の子の生活スケジュールを紙に書いて実家義実家に渡しておきましょう。その他、食べ物、アレルギーに関して、寝かしつけ、お風呂、歯磨き、普段の遊び、これが苦手など、ライフスタイルでのポイントを書き出しておくとよいでしょう。

実際には伝えた通りやってくれるとは限りませんが、ここだけはお願いします!というポイントを伝えておくと後々嫌な思いを双方ともにしないですみます。と同時に、ある程度は実家や義実家のやり方にゆだねましょう。

ゆだねたならあとは信頼して下の子のお世話に集中することが大事です。上の子も普段と違う生活を経験することは、心の成長の糧となります。

そしてもし可能ならば夫や両親に上の子の様子を一日一回は教えてもらい、こちらからも電話や動画、手紙などであなたや赤ちゃんの様子を伝えられるといいですね。

退院後〜

退院後、パパ・ママ・上の子・赤ちゃんともにお世話になります。入院中は離れ離れになっていた上の子とも、一緒の生活空間で過ごせます。

この時期ママの一番の関心事は上の子の赤ちゃん返り…!実は下の子のお世話より、そっちのほうが気になるのでは?急に泣き出す、ずっとわがままを言う、テンション高めでご機嫌になる、と思うとまたしくしく泣き出す…。

今までと違う生活プラス赤ちゃんがいるのですから当然といえば当然ですが、ママは下の子のお世話と上の子のフォローで「これが二人育児か!」ということを痛感するのではないでしょうか。

そんな時、パパ・実家義実家の両親がいてくれることはとてもありがたいこと。

ママひとりで受けるには大変な上の子の赤ちゃん返りも、パパや両親が受け止めてくれると上の子も安心して自分の気持ちを表にだすことができます。ママも一人で抱え込まずにすみ、産後の体力回復や下の子のお世話にその分費やすことができますね。


実は、これが一番効果があったと私が感じていることが一つあります。

それは自分たち家族だけの時間をもつということです。実家義実家にお世話になっているので言いづらい部分もあるかもしれませんが、例えば、週末お昼ごはんを食べてみんなそれぞれゆっくりしている時間、お部屋であなたと夫と上の子と赤ちゃんだけで過ごす時間を作ってみてください。

この家族だけの空間、もうすぐ自分の家に帰って新しい家族で新生活が始まるワクワク感とドキドキ感とちょっぴりお姉さんになった気持ち。家族みんなで共有した時間は上の子の心にとてもいい影響を与えました。

是非あなたもほんの少しでいいのでこの家族だけの時間を持ってみてください。おすすめします。

二人目出産で上の子を、実家・義実家に預けられない場合

実家義実家が遠くて預けられない、両親ともにフルタイムで働いている、体調が悪くて預けられない、その他色々な理由で預けられない場合、以下のサービスを利用するのも選択肢の一つです。

保育園の一時保育を利用する

住んでいる地域によって料金や時間が違いますので、まずは市役所や該当する保育園に問い合わせてみるのが一番です。

以下が主なポイントになります。

  1. 事前面談(この時に家庭での上の子の様子を見てもらいます)
  2. 平日の朝8,9時〜夕方まで
  3. 出産前に慣らし保育をしておくと安心
  4. 園までのお見送りやお迎えを夫や両親にお願いするとスムーズ
  5. 土日祝日はやっていない保育園が多いので要チェック

やはり保育のプロですので、この一時保育を利用することはママも安心する部分が多いことでしょう。そして一時保育を通して、上の子がぐんとめざましく成長したという声はよく聞きます。

一ヶ月間利用できる日数に制限があるところが多いので事前によく調べ、わからないところは一つ一つ問い合わせてみましょう。

ファミリーサポート、シルバー人材を利用する

一時保育と並行して検討したいサービスです。こちらも利用する地域によって違いますので、該当するファミリーサポートセンターやシルバー人材派遣に問い合わせてみてください。

  1. 事前に協力会員と面談
  2. 平日、土曜日の朝8,9時〜夕方まで
  3. 年会費が必要
  4. 日曜日、祝日も対応してくれる
  5. 協力会員の自宅で預かってくれる

子育て経験を生かしたい、子育て最中の人を助けたいという人が協力会員となっています。周りに頼れる人がいないママにとっては心強いサービスですね。

以下にファミリーサポートを利用している人、提供している会員さんの記事がありますので紹介します。

ママが病院に行きたいとき、誰に子どもを預けたらいいの?

その他(家庭福祉員、ベビーシッター、NPO法人など)

満2歳までの子なら家庭福祉員(通称保育ママ)を利用することもできます。

東京都福祉保健局HPより 家庭的保育者(保育ママ)Q&A

民間ベビーシッターやNPO法人の子育て支援サービスを利用する選択もあります。自宅で上の子をみてほしいという場合はベビーシッター(その分料金は高いのですが)を利用することもできます。相性が合えばそのシッターさんにずっとお願いできますので、いずれも事前によく調べて問い合わせてみるのが一番です。

二人目出産で上の子を同伴可の入院施設を利用する場合

上の子がママと離れるのがかなり難しい場合などは、こども同伴で入院できる病院があります。医療機関によっては保育施設があるところや上の子の食事を提供してくれるところもあります。

ただ、同じ部屋にずっと一緒にいるのは母子ともにストレスがたまりますので、夫や両親に時々外に連れ出してもらったりしましょう。ママも上の子も一息つく時間が必要ですからね。

また、母子同室、母子分離も重要なポイント。夜間は赤ちゃんを預かってくれるのかどうかも事前に調べておきましょう。上の子のお世話の方に体力を使ってしまっては、産後の身体が悲鳴をあげてしまいます。

追加料金もチェックしておきましょう。差額の部屋代、食事代、保育施設があればその利用料金など見積もってみると結構な額になることがあります。

また、分娩開始から分娩後数時間はは預かってもらえない病院が多いですので、その間上の子をみてくれる人を確保するなど注意が必要です。

預ける期間は?上の子のストレスが心配

どの預け先でもだいたい出産後1ヶ月はママの産褥期として、上の子のお世話をお願いすることとなります。

ママの産後の体力回復が早かったり、ママ、上の子、赤ちゃんの生活に慣れてきてもう大丈夫であれば、徐々に利用回数を減らしていったり、実家義実家から自宅に戻る時期に入ってくるでしょう。

上の子の日々の様子によって、またあなたとあなたの家族の状況によってその期間が延びたり短くなったりしますので、慌てず無理せず、ちょうどよい期間になるといいですね。


また、上の子のストレスですが、やはり先にもお話したように新しい家族が増えることは大きな心の変化をもたらします。

いつも自分がいた場所に赤ちゃんがいる、お兄ちゃんお姉ちゃんにならなきゃいけないんだ、ママに甘えたいけど今はママ忙しそう、疲れている…そう思って自分の気持ちを出すことができないのが上の子です。

経験豊かなママさんに聞いて私が心がけたことは「上の子を一番に愛する」でした。

なにをしても上の子を一番最初にほめる。上の子が世界中で一番大好き、二番目に赤ちゃんだよということをいつも伝える。赤ちゃんの授乳などで上の子を抱っこできない時は、秘密の目線(ママと上の子だけの秘密の合言葉やキスなどのしぐさ)で大好きだよというのを伝える。

そうすることで上の子は「自分は愛されているんだ」と心が満たされていき、赤ちゃんに対してママのような気持ちで愛情をかけてあげられるようになります。

そうはいっても、下の子のお世話で寝不足、上の子の赤ちゃんがえりの激しさに身体も疲れている中でそういうフォローをするのは難しいことでしょう。私もそうでした。

でも、少しだけ意識して、あるいは頭の片隅にそのことをおいてみてください。きっと上の子のストレス軽減にいい働きをするはずです。

まとめ

実際やってみて「失敗した〜(泣)」ということもあるかもしれません。ですが、それもいつか振り返った時に二人育児のよい経験だったと思えることでしょう。

住んでいる地域、周辺環境、里帰りの実家や義実家の環境などで選択も様々ですが、なにより上の子にとって、またあなたとあなたの家族にとって一番ベストな預かり先が見つかるといいですね。楽しんで出産までの日々を過ごしてください。